自分史サークル誌、同人誌(3)       2006.1.8   【動機】
 お客様から製本屋さんを使って、手作り製本されたサンプルを送っていただいた。お二人とも内容がすばらしく、きれいで、丈夫で、印刷もすばらしい製本であった。唯一の欠点は、横目で厚紙で市販本のように背が硬いため本が開きにくいことである。また、A5サイズで縦目で製本している場合、用紙の入手が面倒。以上3つの手製本例の参考に、
 最新技術で丈夫さを保ちながら横目でも開きやすい本を作る。応用範囲の広い、汎用性のある手作り製本方法にチャレンジすることにした。
■目標と結果
 A5サイズ、厚さ9mm、72枚144ページ。
 背は黄色でグラデュエーションをつけている。
  丈夫で安くて開きやすい製本ができました。開きやすさは、補強紙の硬さの調整で簡単にできると思っています。


  目標 手段 結果
用紙代を安くする A4サイズPPC用紙を使った。0.8円x40枚=30円。表紙は10円。合計40円
横目/厚紙用紙にもかかわらず開きやすくする 背固め補強紙として最強の障子紙を使い、背と中味の間に隙間を設けて、水平開きと同じ製本をする
丈夫に早く接着する 接着剤はボンドG17を使った ◎少し乾燥は遅いがB1でもよさそう
本が厚くなっても大丈夫にする 背固め補強紙として最強の障子紙を使い、背と中味の間に隙間を設けて、水平開きと同じ製本をする
見栄えがよい使い勝手のよい製本にする 栞ひもをつけた

■中味の用紙の準備 
・用紙はPPC用紙に4ページ分両面印刷して二つ折りする。中味にモノクロ写真がある。安価な薄いPPCようしなので裏写りを心配してインク濃度を70%にして印刷。モノクロなので裏写りは気にならない。
・見返し用紙として同じ二つ折りしたPPC用紙を2枚用意し、中味の最初と最後につける。
■表紙の準備
・表紙は厚さ0.17mmの白ケント紙。年賀状は0.2mmなの0.2mm以下の厚さであればインクジェットでも印刷できる。レザックなど表紙専用紙は入手が難しく使わなかった。
・背固め補強紙は「スーパーやぶれない」障子紙。
・人絹スピンで栞。補強紙の上に付けたが失敗であった。背が厚く曲りにくくなったため。表紙の裏に栞ひもを接着すべきであった。
■道具と接着剤
 汎用製本機、紙折り道具、ダンボールカッター(背を毛羽立たせるため)
 水で薄めた木工ボンドとボンドG17(容器を改造して細口にしたもの特許出願中のもの)
■製本手順
中味の背固め
(1)製本機を逆さまにし、あらかじめ用意した台の上に乗せて用紙投入口を開く。
(2)見返し用紙を含めて、本文を製本機にいれ、用紙を揃える。
(3)製本機を正立させ、背に薄めた木工ボンドを塗り、ダンボールカッターで毛羽立たせる。
(4)補強紙を背幅+背幅の60%ぐらいの幅で細長く切っておく。
(5)背と補強紙にボンドG17を塗り被せて圧着する。余った補強紙は「コ」の字に曲げて表紙・裏表紙側に貼り付ける。背固めした用紙束は製本機から取り出す。
表紙の準備と貼り付け
(1)準備した厚紙表紙の背の内側に背幅で切った、同じ厚紙を貼り付け2重にする。
(2)栞紐を厚紙表紙の背の内側に貼り付ける。(この製本例では補強紙側につけて失敗した)
(3)厚紙表紙を筋をつけて折る。
(4)表紙側2、3mmの位置に鉛筆で線を引いておき線状に接着剤をつけ、表紙と見返しを合体させる。
(5)同様に、裏表紙と見返しを接着させる。
(6)小口側も線状に糊をつける。
(7)余った厚紙用紙を切り取る。接着剤が乾くまで1日以上圧縮し完成♪