手作り絵本の製本     2005.7.1新、7.11更新

 手作り絵本は180度(水平)開き、厚紙の製本が必須技術となる。製本材料がないので市販の絵本を購入し解体したが、製本材料がある手作り絵本の場合は解体の手間が省けるが、紙折りする作業が必要になる。 絵本は幼児・子どもが乱暴に扱うので、丈夫さが重要である。

1)二つ折りし折り山を接着するとぺら紙より強く接着できる。絵本の製本は折った紙を張り合わせる合紙製本にするのでさらに強力ができる。・・・下記「あしながおじさん」
2)絵本の補修の時に必要なぺら紙の接着は、背を毛羽立たせて糊を入れる必要がある。
  ・・・下記「仮面ライダーファイズ」
3)和紙、寒冷遮などで背固め補強すると強く接着できる。
4)接着剤は弾力性があるものがよい。ボンドG17>>ボンドB1>木工ボンドの順に強い。

表紙くるみ製本で水平開きにするためには背表紙と中身の接着は避けねばならない。即ち「見返し」で中身と表紙をつなぐことになる。2冊製本し、両方とも表紙は簡易法。


「あしながおじさん」  合紙製本・くるみ製本
 
「180゚(水平)開き」二つ折り合紙製本を購入して解体し、再生はソフトカバー
中身の準備
 ●材料
 「あしながおじさん」
 外形187×206×14㎜
片面印刷二つ折り(谷折り)合紙上製本
左開き  見開き12枚       寒冷紗で背中補強

 

●解体
 本を丸ごと水に浸漬、1時間放置後とりだし張り合わせ部分を注意深く剥離
 表紙の厚紙は廃棄、中身は変形しないようガラスに貼り付け乾燥させる。
  


製本機へセットアップ・・・
1)背揃えのため汎用型製本機を倒立 製本機からの中身突出量が約5mmになるよう予め準備した調整板を製本機の両端にかませておく。
2)二つ折り(谷折り)した中身12枚を重ね折側を下向きに製本機にセットする。 中身を上下、左右に動かし揃えた後、締め付ける。
3)製本機を起こし糊付け面(背)が平らで揃っていることを確認する。

背固め・・・合紙製本のため背を毛羽立たせる必要はない。
1)折り目をしっかり固めるため中身を製本機内に引き込み2~3分締め付ける。
2)再び中身を5mm程度突出させた後正立位置に戻し背部に接着剤「ボンドB1」を塗る。
3)速やかに「コ字型」補強和紙(奉書)を接着させる。暫く放置後製本機よりはずし、補強紙の折込部をB1で接着し乾燥させる。
    補強紙寸法 横 中身の幅9mm+表裏折込代各20mm
          縦 178 mm

表紙の取り付け

1)回収した「コの字型表紙」を中身のサイズに合わせ裁断する。ついで右図の様に折り目をつける。裏面背部より10mm(背幅の1/1)
小口寄りに線を引きここより内側は接着しないことがポイント。

2)接着剤ボンドB1もしくはスプレー糊を裏面「山折り部」の
外側に、表面は全面に塗付し乾燥した「補強紙・見返し」付き中身の見返しに接着して表紙の取り付け完了。


【合紙】    
 中身を開き印刷されていない面同志をボンドB1、もしくはスプレー糊で接着し完成




「仮面ライダーファイズ」  ぺら紙製本・背表紙のみのカバー
 
「180゚(水平)開き」二つ折り合紙製本を購入して厚みのある(1mm)表表紙、裏表紙を含めてペラ紙に解体する。再生はソフトカバー簡易法で実施。絵本のノド部分が破れた場合の補修に活用できる。
中身の準備
 ●材料
 「仮面ライダーファイズ」 外形188×261×9㎜
片面印刷二つ折り(谷折り)合紙並製本
左開き  見開き8枚


 

●解体
 すべての見開きページのノド部分にカッターを入れ表紙・裏表紙を含め9枚・厚さ1mmのペラ紙とする。
背表紙は印刷部分を薄く剥ぎ取り再利用


製本機へセットアップ・・・
1)背揃えのため汎用型製本機を倒立 製本機からの中身突出量が約5mmになるよう予め準備した調整板を製本機の両端にかませておく。 2)裏・表表紙と中身を合わせた9枚を重ね下向きに製本機にセットする。 中身を上下、左右に動かし揃えた後、締め付ける。 3)製本機を起こし糊付け面(背)が平らで揃っていることを確認する。

背固め・・・
1)先ず背部を少量の水で湿らせた後、金属刷毛を前後に軽く動かせ毛羽立てる。
2)背部に接着剤「ボンドB1」を塗る。
3)速やかに「コ字型」補強和紙(奉書)を接着させる。暫く放置後製本機よりはずし、補強紙の折込部をB1で接着し乾燥させる。
補強紙寸法 横 中身の幅9mm+表裏折込代各20mm
          縦 261 mm

表紙の取り付け     あしながおじさん参照
 背部分のみ作成 原本の絵を生かすために表・裏表紙は小さいほどよいが補強紙の表裏折込代各20mmであればこれが最低値とする。