製本屋さんの製本教室・講座・ 紙の縦目と横目
紙には、縦目と横目があります。繊維が用紙の長辺に平行に走っているのが縦目で、短辺に平行に走っているのが横目とよびます。一般のプリンター用紙は縦目です。だからA3サイズの用紙を購入し半分に切るとA4横目ができます。同様にA4サイズを購入しカットするとA5横目。B4サイズをカットするとB5横目ができます。
●紙目の判別方法
パルプ繊維に垂直方向には曲りにくく、水平方向には曲りやすい性質を利用します。
2枚の用紙を準備し、机の端から短辺と長辺を同じ長さだけ出します。
(B)がよく曲っているため、繊維方向は下図の矢印の方向です。
繊維が用紙の長手方向に走っているため、縦目であることがわかります。

●紙目と製本
市販本はほとんど縦目になっています。
「性質」
★繊維と平行方向には曲がりやすく、紙折りがし易い。垂直方向には曲がりにくく、折り難い。 ・縦目が出来上がった本は開きやすく、製本時紙折りがし易い。
★繊維と平行方向には伸縮しやすく、垂直方向には伸縮しにくい。
・インクジェットプリンタでプリントすると伸びてカールする。レーザービームプリンタでは縮んでカールする。プリンタに用紙をセットするときは、縦目、縦方向でセットすること。横目の用紙を縦方向にセットすると、紙つまりを起こしやすい。特に片面印刷された用紙を裏面印刷するときは注意。
★繊維と平行方向には接着しやすく、垂直方向には接着しにくい。
・製本時、接着面を毛羽立たせて糊付けする。繊維を切断する方向に傷つけるほうが糊が入り込みやすい。紙目と平行する面に糊を付けて製本することをお薦めします。本が開きやすくなり、糊付けもしっかりできます。
(例)A4サイズプリント結果の製本:プリンター用紙は縦目ですから、長い辺に糊付けして製本します。
(例)A5サイズ横目の製本:A4サイズを半分にカットして、A5サイズにして製本する場合は、横目になり厚手の用紙を使ったと同じようになります。A3サイズの短辺、A4サイズの短辺を糊付けする場合も同じです。
この場合は、糊付けしたとき本を開くとはがれやすくなります。のこぎりなどで傷つけるときは、間隔を狭くして表面処理し、糊の量も増やす必要があります。
(例)A5サイズ縦目の製本:A3サイズの用紙を購入し、4ページ分プリントするか、A3サイズの用紙をA4サイズにカットして2ページ分プリントし、その後再び半分にカットすると縦目になります。
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