▽Mary Daly(1928-2010)は元来篤信のCatholicで、Jesuitの大学であるBoston Collegeの専任教員となったが、1966年組織宗教は本質的に家父長的であると悟り、1968年の著書『教会と第二の性』(The Church and the Second Sex)を公刊して、Catholic Churchが幾世紀にも亘って女性を体系的に抑圧してきたことを非難した。1969年この著書の故に、認められていたtenureを拒否されたが、1500人もの学生が撤回要求にサインし、拒否は撤回された(当時彼女の属した教養学部(liberal arts division)は男子校で、署名した学生たちは男性である)。1999年彼女は同大学を引退したが、大学側は合意の上の退職だと言い、彼女は退職を強要されたと言っている。対立点はfeminism講義の上級クラスへの男子学生の参加を拒否したことで、理由は「男がいると率直な討論ができなくなるからだ」という。しかし講義参加を拒否された男子生徒が訴訟を起こすと言いだし、それで辞職したのである。彼女は「radical lesbian feminist」だと自称し、「post-Christian」であると自己定義している。神学講座の担当者である彼女は、「私の学風はかつてはtheologicalであったが、だんだんspiritualになってきた」と言っている。論述は辛辣で、misterectomyとかという新語を案出し、これまで「しわくちゃ婆さん」(crone, hag)として否定的に用いられてきた用語を、誇りの言葉として用いたりした。『Ms』誌元編集者Robin Morganは、「彼女は20世紀feminismの中心的存在の一人だ」と言っている。1月3日、Massachusetts州Garnerで死去、81歳(Jan, 8, 2010(Herald Tribune))。