Oct.4, 2009
▽悪人正機説は親鸞の最高の到達点ではない、善悪二分の放棄、輪廻思想の廃棄こそが親鸞の革命性である、と(五木寛之氏)(毎日)[Kelsen風にいえば当為のKategorieからの解放である。宮澤賢治が親鸞から日蓮に転向したのは、当為への回帰であって、私は(日本思想史理解においては重視するが)、追随はしない。本website「日本大学法学部同僚による『歓送会』」参照]。
▽世阿弥の仕える将軍は40代半ばで義満から義持に代る。義持は父とは別の道を行こうとし、華麗な北山文化に背を向け、禅を重んじた。世阿弥の禅的思考は義持時代のものである、と(内田洋一氏)(日経)[道元にも当為の範疇よりの解放という志向がある。これが秋山洞禅師(大学classmate秋山勉君)と私の共感の根源である。秋山君については、何もしてあげられないことに罪の意識がある(「罪」は規範的範疇だが)][「君んとこは浄土真宗か。禅と真宗はつきつめたところでは一致すると思う。禅は自力で真宗は他力だというが、禅も他力だよ。煩悩具足のわが身をとことん見つめ、煩悩ぐるみ一切を大自然の働きに委ねるのが坐禅なのだから。何?君の娘さんが『仏教では欲をなくせば極楽に行けるというが、極楽に行きたいのも欲じゃないか』っていっているって。その通り、その通り。救われたいなんていうのは一番の欲だ。坊主は一番の欲張りさ」(秋山君)(『アメリカ知的冒険旅行』p.151、『されど、アメリカ』pp.126-7)]。
▽1943年Warsaw Ghetto蜂起の指導者Marek Edelman(90)死す(毎日)[彼は地下水道から逃れ、1944年蜂起にも参加し、戦後Lodzで心臓外科医をしていた。Solidarityに参加して1981年逮捕された。本website「Warsawにて」参照]。
▽Lesotho王国独立43周年記念に、Mokhele Likate大使は、Lesothoは全土が海抜1500m以上の「山の国」、Africa大陸でたった三つの王国の一つ、豊富な清い水、最高品質のダイヤモンド、sub-Saharan Africaでは米国への最大の衣類輸出国、景色は絶景で、南アWorld Cupのついでにぜひお立ち寄りを、と(Japan Times)。
▽徳川家18代当主徳川恒孝氏の著書The Edo Inheritanceは、徳川幕府が内戦に平和をもたらし(宗教戦争の17C.Europeを見よ)、農業の繁栄、治水などの大規模工事、私的富を蓄積しない武士階級、世界一清潔な都市江戸の建設、高度の識字率、文化の交流と、祖先の業績を讃美している(David Burleigh氏紹介)(Japan Times)。
▽Copernicus以前の天文学者たちは、天動説の見事な整合的体系を作っていたが、事実に合わなかった。現代経済学の見事な整合的体系が世界恐慌を予知できなかったのは、天動説と同じだ、と(Harold Meyerson)(The Washington Post-Japan Times)[今日以後Washington Postの前にTheをつけることにする。なぜTimesだとつかずに、Postだとつくのか分からない]。
▽米国の失業率が10%の大台に近い9.8%となり、その他に920万人のpart-time労働者がいる。購買力も低下し、景気回復の見通しも明るくない、と(Los Angeles Times-Japan Times)。
▽「新宿住友ビルの聖Francisco像と思われていたものは、長崎のFrancisco会修道士がmodelだ」というAlice Gordenker氏の調査(Sept.17)について、そのmodelはFather Carissimo Londeroで、現在北海道にいる、と(Fr. Stan Widomski)(Japan Times投書欄)。
▽「不況にまさる温室効果ガス削減策はない」(潮田道夫氏)(毎日)。
▽亀井氏、郵政グループ全取締役辞任を要求(毎日)[いよいよ現代版木曽義仲!]。
▽野村監督の「ギャンブルスタート」:「バットに球が当った瞬間に走り出す。ライナーになれば併殺の恐れがあるため、確実にゴロを打つ技術が伴ってこそ成り立つ作戦」(毎日)。「仙台のファンはマナーがよく、しんぼう強く応援してくれる」(野村)(日経)[負け続け時代の思い出だろう]。
▽仙田洋子氏引用する「人の一生」:「産声の途方に暮れていたるなり」「育たなくなれば大人ぞ春のくれ」(池田澄子)「媼てふ遠きわたくし朧の木」(正木ゆう子)「少年や六十年後春の如し」(永田耕衣)「冬銀河青春容赦なく流れ」(上田五千石)(毎日)
▽獏が夢を食うという話は「わが国の独創のようである」(小池光氏)(日経)。
▽「俳句」『毎日』「人の名を屋号で呼んで村祭」(松本清)「幹つかむ力を声に油蝉」(山下紫峰)「電球に疲れを知らぬ火取虫」(紙田幻草)『日経』「老いてなほ孤児のままなる秋思かな」(稲垣長)「赴任地の南京郊外合歓の花」(山田秀夫)「点滴の母の窓辺の蝉時雨」(大島正稔)「鬼やんまにも男顔おんながほ」(山口照男)
▽「短歌」『毎日』「たかが短歌されど短歌といいおりし翁担架でゆきて帰らず」(中野道雄)「あすの朝いつもの通りに起きれるかあの世でなくてこの世の方で」「戻るよりこのまま先にゆく方が早く帰れる気がするあの日に」(石井宏子)「要するに私はただの置き傘ねロッカーのすみに眠ったままの」(志賀邦子)「ひょっこりと夢に現れて亡き父は我に気づかず仕事しており」(杉田菜穂)『日経』「やはらかくあをきのり巻きやはらかく置かれしごとき山の茶畑」(巻桔梗)
▽『毎日』「川柳」「税金で変なオブジェを置く役所」「宇宙服着たあと背中かゆくなり」「妻の愚痴聞いてるふりし万柳考」[サラ川]「『解散!!』と叫んでみたい無駄会議」
▽初見苗字:『産経』「三浪」(クイズ回答者)『毎日』「鷲頭」(俳句欄)「古知屋」(短歌欄)「平加」「荒賀」「五明」「安間」(新潟国体)「栫」「水海」「政金」(高校野球県大会)『日経』「笠利」「和城」「七木田」(俳句欄)「野木森」「上西京」「徳植」「上釜」(社長アンケート)[このenquete回答者の中に高校classmate垣添直也君(日本水産社長)の名がある。屈託なく明るい性格だったが]。