▽「もし鎖国が存在せず、御朱印船の時代がそのまま近代につながっていたら、日本と日本人はどのようになっていたのだろうか」(槍田松瑩氏)(日経夕刊(Jan.22,
2010))[先日の講義:「荻生徂徠(1666-1728)がHobbes (1588-1679)の学説を知っていたら、彼の学説はどのように展開したであろうか。賀茂真淵(1697-1769)とRousseau(1712-1778)は同時代人、ともに文明批判を展開したが、相互にその思想を知りあったら、どう影響しあっただろうか。Kant
(1724-
1804)と本居宣長(1730-1801)も同時代人で、人間の認識能力の限界、その限界の彼岸にあるものへの思弁を展開したが、相互の思想を知ったら、特に宣長の哲学ももっと緻密なものになったかもしれない。幕府がキリスト教に関係のない文系の文化を容認していたならば、そういうことを可能だった。オランダのみならず、英国との国交を維持していたら、HobbesやLockeの思想を同時代で知りえたであろう。鎖国は少なくとも過剰反応であった」と]。