「内申点」2
「内申点」について
入会面談をしてよく話にでてくるのが「内申点」のことです。
「〜中学は内申がとりにくいそうですが。」
「うちの子は内申がとれないタイプだから・・・。」
内申点というのは、通知表の5段階評価9教科の合計です。公立高校一般入試の合否は、おもに内申点と学力検査(当日試験)で決まります。私立推薦も内申点で決まります。
この場合、間違えてはいけないのは、内申点として調査書を記入されるのは中3の2学期の評価をもとにしているということです。
1. 絶対評価による内申点
2003年度入試までは、相対評価といって「5」と「1」が学年全体の10%、「4」と「2」
が20%、「3」が40%というように、比率を決めて内申点がつけられていました。
2004年度入試からは、絶対評価といって、学習到達度によって内申点を決めるものに変わりました。「5」が何人いてもいいというしくみです。
そのため、しばらくは混乱が起きました。中学校は模擬試験がないので、進学指導は内申点だけに頼ってきました。絶対評価は、予想通り相対評価に比べ甘くなり、全体的に高い数字になりました。その内申点で進学指導をして(この内申点なら、あの高校は大丈夫だというように)、その結果、たくさんの不合格者を出したりしました。
最近は、相対評価のころの評価水準に収まってきたように感じます。
2.高校入試の変化
また、絶対評価は、高校入試に影響を与えました。一つは、高校が内申点よりも入学試験を重視するようになったことです。上位高の9割以上が学力検査重視になっています。
もう一つは、受験生の学力を試すために、入試問題を難しくするようになってきたことです。(これは悪い傾向ではありません。もともと基礎的な問題中心でしたから、もう少し難しくしてほしいと思っていたぐらいです。国語はまだ易しすぎます。だから、得意な子が差をつけられない、国語で点を稼げないという悩みがあります。)
3. 内申のとりにくい中学は不利か
必ずしもそうとは言えません。生徒の学力レベルが高い中学は、内申はとりにくくても学力は高いのですから、学力重視型の入試では強みを発揮できます。
4. 内申のとりにくいタイプ
これはあります。ずいぶん前のことですが、定期テストの点は悪くないのに、内申がかなり低い男の子がいました。ちょっと会っただけで原因がわかったので、本人に「君は、授業中にこういう態度や行動をしているだろう?」とやってみせました。すると、「何で知ってんの?」という返事です。どんな態度に変えればいいのか詳しく教えました。本人も内申のことを気にしていたので真剣に実行しました。
すると、定期テストは前学期とほとんど同じくらいなのに、内申点は8も上がったのです。この経験をして以来、中2の11月に行う受験親子説明会では「内申を上げる11項目」を詳しく教えることにしています。
5. 中3で最高の成績をとるために
中1〜中2の2学期までは、学習の方法と学習能力を上げることを大切にします。それが骨太の学力をつくります。中1・中2で内申だけ意識した勉強をしている子は伸びません。実力もつきません。定期テストの過去問や予想問題を徹底してやるというような塾は、とんでもない間違いを犯しています。出そうなものだけをやるのではなく、広い範囲から何が出てもいいという勉強をすべきです。それが実力をつけるということです。
SSAでは英語を例にとると、問題集やテストをくり返すのではなく、単語力・和訳力・文法力・英作文力を身につけるトレーニングをした上で問題を解くという方法で、中3での内申点、入試での実力、高校での自立学習に大きな強みを発揮しています。