どしゃ降りの涙 7






「ヴェスタを返して!!返さないとただじゃおかない!!」
「へえ?どうやって??」


ぎらぎらと睨み付ける深い蒼の目は鋭い。だが、たかだか12才の少女に睨まれた程度で、萎縮する程セイランは柔ではない。
逆に、侮るように口の端を歪め、腕を組んで嫣然と見下す。この意地っ張り同士の無言の戦いに、先に禁を破ったのは、忍耐強くなく気迫負けした少女の方だった。

「この誘拐魔!! ウェスタを返せ!!」

アイリーンは傍らにあったものを手当たり次第に引っつかむと、勢い良くセイランに向かってぶつけてきた。
天使相手に人間の脆弱な魔力を使ってくる程、無知な馬鹿ではなかったことを証明したが、それでもセイランにはそよ風と同じ。
ひょいひょいかわす彼に、何の一撃にもならなかった古文書やガラスの実験器具が、石畳の床に叩きつけられ、壊れ、ばらばらとページが舞う。

アイリーンは物を投げながら一気にセイランとの距離を詰めた。そしてウェスタを奪い返すべく、彼の左肩に停まっていたふくろうに、手を伸ばして足を掴む。

……筈だった。

「…!!」

虚しく何も触れられなかった指、ぱさりと乾いた羽音がたつ。
今だレイチェルの魅了の術から抜け出せないウェスタは、無情にも主の手を拒み、すんでの所で彼女の華奢な手をかわし、天井近くまで舞い上がる。
そして、二回彼らの頭上で大きく旋回した後、鳥はアイリーンから少しでも逃れたかったのか、セイランの右手首に両足で捕まる。

「驚いたな」

人間風情が、セイランの裏を欠こうとするなんて。
だが、そういうチャレンジャーは好きだ。気に入らない奴なら、更に徹底的に叩き潰せるし、面白い奴なら逆に飽きるまで愛でたくなる。

避けられたアイリーンは、驚愕で身を強張らせた。
再びのろのろと彼女の手が伸びるが、やはりウェスタはアイリーンの手を、嫌そうに翼をはためかせて払い除け、セイランから離れようとしない。


手を虚空に漂わせたまま、少女はみるみる表情を曇らせた。勝気だった筈の相貌はくしゃりと歪み、今にも大きな蒼い瞳から涙が零れてきそうだ。

「……あんたも、私から離れて行っちゃうの?……」

震えながら紡がれた声、それでもふくろうは彼女を省みもしない。
魅了の術が解けぬ限り、鳥の小さな脳みそは、大切な主も眼中に入らない。
唇を戦慄かせた少女は、やがて歯を食いしばって俯いた。ぎっと拳を握り、全身を怒りと悲しみに小刻みに震わせる。

「――――どこへでも行っちゃえ。馬鹿!!―――――」

くるりと踵を返し、彼女は勢い良く木の扉から飛び出した。外は石をいくつも組んで作った螺旋階段になっている。
彼女は靴音を響かせて、塔の上部に向かって駆け登る。

「アイリーン!!ちょっと!!」
「待ってくれお嬢ちゃん!!」

泣いてしまった少女を見捨てておけず、ヴィエペンギンはどすどす後を追いかけていく。やはり、日々女性に愛を振りまいているオスカーも同様だ。

バイクに跨ったままの親友は、不機嫌を隠しもせず、セイランに冷酷な目を向ける。

「おい、ガキ泣かすのは俺でもカンベンって感じだぜ」
「……子供ね。見かけがそうでも中身までそうだとは限らないだろうに………」


セイランはウェスタを腕に停まらせたまま、ぐるりと周囲を見回した。
どうやらこの部屋は、ふつうなら家族が団欒のため、もしくは来客をもてなす居間のようだ。なのに絨毯は剥がされ、剥き出しになった平木を敷き詰めただけの床一面には魔方陣が描かれている。
ウェスタを捜索したいがために、一時的に使用したとは思えない程、周囲は乱れていた。

無造作に置かれた造りの良い長方形の背の低いテーブル、それと四人は座れる長椅子には、人が来ても座れる隙間もなく、書物や怪しげな実験器具が無造作に積まれている。

部屋の続きにある奥まったスペースは、多分食べ物を調理する筈の台所だろう。
釜戸の火が細々と燃え、大きな鉄なべがかけられているが、匂いも何もしないところから、入っているのは単なるお湯だし、灰もろくに掻き出してないから火も途絶えがちだ。
埃にまみれ蜘蛛の巣のはった食器棚は、綺麗に片付けられているからこそ、使った形跡が全く見られない。

古い由緒ある木材のテーブルは、昔はよく磨かれていたのか綺麗な飴色に焼けていたが、今はうっすらと埃をかぶっている。
ここも手入れがされなかった訳ではない。手入れをしていた者が居なくなり、そしてそのまま放置されたのだろう。


「本当に人の気配がしない。変だ」
「ああ? でもよぉ、極楽ペンギンの奴が、あのガキは一人暮らしだって言ってたじゃねーか」
「違うゼフェル。僕が言いたいのはこの塔に、誰も通っている形跡がないということさ」

保護者に死に別れた少女なら、普通、同じ村人か魔導士ギルドに所属している誰かに引き取られるか、もしくは通いで面倒を見るかだろう。この調度品に術具に本、ちょっと見ただけでも、彼女の保護者はかなり高名な魔術師だと予想できる。文字も読めないものが多い筈のこの世界で、これだけの蔵書を個人で所持しているのだ。高価なガラス器具といい、貧困に苦しんでいるとは思えない。

あえて村人の世話になる必要はなくても、どこにもおせっかいはいる。まめに様子を見に通う世話人はいなくても、金を持つ少女に、親切面して何かを売りにくる行商人はいてもおかしくない。掃除が滞り、埃にまみれた台所の床は、少女の靴跡しか見当たらず、なんの形跡もみられない。

そうこうしているうちに、ぺたぺたと不気味な足音を立て、むっすりと唇を引き結んだ着ぐるみのペンギンが、螺旋階段を降りてきた。

「駄目だわ。完全に怒らせちゃった」

別に何も期待していなかったセイランだが、オリヴィエのほっぺにくっきりとついた手の跡に、思わず声をあげて笑ってしまった。

「よぉ、あのおっさん、何をやらかしたんだ?」
「泣いているあの子を抱きしめてキスしたのよ! 今も手ぇつけられないほど暴れてる」

どうやら彼はオスカーのとばっちり食らったらしい。それを証明するかのように、遠くの方から「出てけ!痴漢!!」と罵声が飛び、物が叩き付けられ、割れて壊れる音が響く。
この時間のない時に、朝までに落とさねばならない勇者候補の機嫌を、更に損ねてどうするのだ?

「……全く、あいつめ……。僕の邪魔ばっかりしやがって……」

セイランは忌々しげにため息をつくと、腰から銃を取り出し親指でオート・ロックを解除した。無言で塔の階段を登りだした彼に、追いすがるように親友が肩を掴む。

「おいセイラン、あんな奴でも一応妖精族の王子だ! 殺すとまずい事になる!!」
「大丈夫だ。あれでもジュリアスの幕僚にいた騎士だ。僕も付き合いは長い……ヤツが簡単にくたばるタマか!!」

ガッと重厚な扉を蹴りあけたと同時に、セイランは赤毛めがけて容赦なく銃をぶっ放した。手に収まる金属の塊が、破裂するような轟音を立てると同時に、火薬が紫煙を立てて燃え、鉛の弾丸が彼を襲う。

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

赤毛の騎士は、鎧を着ていて正解だった。
勇者候補の、しかも少女がいる前で、火器など使う筈がないとタカを括っていたオスカーは、全弾左胸に鉛玉を食らい、あお向けに吹っ飛び転がった。
頭を強かに打ちつけた彼は、脳震盪を起こしたのだろう。
いつもなら覇気のある人を馬鹿にしたような氷蒼の目が、死んだ魚のように虚ろに濁っている。

「あんたは妖精だけどさぁ、特別に僕のエリミア宮に送ってやるよ。死んだ勇者の魂と一緒に、誰かが迎えに来るまで、迷宮で化け物と戯れて来い!!」

セイランは、更に制裁を与えるべく、彼に向かって銃を突きつけた。
その、彼の視界に青色のドレスが翻る。
ロザリアは、動かなくなったオスカーの体に身を投げ出し、全身で彼の体に覆い被さった。


「セイラン!! 女にだらしのない人でも私の兄なの!! お願いだから止めて!!」
「……どけ」
「嫌よ!!」

セイランを見上げたロザリアは、目に涙を浮かべつつ、蒼白になりながらも身を震わせ、でもオスカーから離れようとはしない。
セイランの機嫌を損ねた者は、たいてい迷宮の最下層に叩き込まれる。
だが、最下層に送られた勇者の魂で、現世に帰還できたものはない。また危険を承知で勇者の魂を迎えに行った天使達も、途中で諦めて逃げるか、もしくはセイラン憎しで堕天使となっている。

日頃から互いを良く思っていない二人だ。また、今日のオスカーは、疑われてもおかしくない程、程度の低い失敗ばかりを繰り返している。
時間の限界が迫っている今、焦るセイランが、怒りに駆られて本当にオスカーの魂を迷宮に叩き込むのではないかと、ロザリアが危惧するのも無理もない

「あんた止めなよ。そいつがどうにかなっちゃったら、そっちの妹、泣いちゃうでしょ。私だって自分の部屋、血で汚されるのなんてごめんなんだから」

ベッドの毛布の上で、膝を抱えていたアイリーンが、つっけんどんに援護する。
セイランは、ドアまで追いかけてきたゼフェルに顎をしゃくり、無言でオスカーを連れて行けと合図を送る。
そして、ウェスタを再び自分の肩に停まらせ、膝に顎をつけて丸くなっているアイリーンに歩み寄った。

セイランの肩におとなしく鎮座するウェスタに、少女は切なそうに目を細める。

「さっさと出てって。そしてもう二度と来ないで」
「……君に返すよ……」

セイランはウェスタの頭を軽く撫でると、レイチェルの施した魅了の呪文を解除する。
たちまち、ふくろうは自分の主を思い出したのだろう。わしゃわしゃ羽音を立てて飛び、いつものようにアイリーンの肩に停まろうと、両足を伸ばす。
でも、彼女は寸前に、腕を振り回して鳥を煩げに振り払った。
払いのけられたふくろうは、即座にまた空に舞う。


「さっさと行って。あんたも出てけ!!」
「泣いてる癖に」


顔を上げたアイリーンが、憎々しげにセイランを睨みつける。

「あんたの目、節穴? 私のどこが泣いてるって?」
「虚勢をいくら張ったって無駄だ。君は寂しくて泣いて癇癪を起こしている。離れていかれたら悲しいくせに、どうして行動と心が逆なの? ほら、君がそういう態度だから、ウェスタが戸惑っているじゃないか」

ふくろうは、膝を抱えたままのアイリーンの上空で、うろうろと旋回を繰り返している。
主の元で羽根を休めたいのに、また振り払われるのではないかと怯え、諦めきれずに近づいては離れていく。

「あんたに何がわかるっていうの?」
「判らないさ。僕は君じゃない」
「なら口出しするな、出てけ!!」
「僕は君に用事がある」
「私にはない!!」

少女は、手元にあった枕を引っつかむと、またもやセイランめがけてぶつけてきた。
彼は今度も易々とかわすが、勢いづいたそれは、空に放物線をかき、戸惑うふくろうの羽根を掠めた。


バサッ……バサバサッ!!


ウェスタが更にアイリーンとの間に距離を取る。
セイランは気だるげにため息をつき、腕を組んで目を眇めた。

「罪ないふくろうに八つ当たりするな。彼は君の友達じゃなかったの?」
「もういらないもん。あんな裏切り者」
「……あ、そう……」


セイランの言葉が終わると同時に、空気がひゅっと鳴った。
すぱっと肉の筋が断ち切られる音、空にいたウェスタの体が真っ二つに裂ける。
血飛沫が辺りを赤く汚し、鳥はぱさりと乾いた音を立て、床に落ちる。
切られたことがいまだ判らなかったのか、二つに分かれた体が、今までのようにそれぞれの羽を動かし、二度、三度と羽根を微かに持ち上げ…………やがて、くったりと動かなくなる。

「あ…あああああ……」

アイリーンは、口元に握りこぶしを当て、ガタガタと震えた。

「………嘘、……ウェスタ、ウェスタ…………!!」
「いらないんじゃなかった?」
「なんてことするの!! よくもウェスタを―――――!!」


毛を逆立てた少女は、怒りに駆られてセイランに飛びかかってきた。
彼の襟をむずっと掴み掛かみ、絞め殺さんばかりに揺さぶる。
彼をきつく睨んだ双眸からあふれ出た涙が、いく筋も頬を伝って滴り落ちる。

だが、彼女の勢いは、急にぴたりと止まった。
名を呼ばれ、空を虚しく旋回していたウェスタが、うれしげに彼女の肩へと停まったのだ。


「…幻覚……だったの……」

セイランは首に手をかけられたまま、平然と頷いた。

「ほら、大切じゃないか」
「あんたね」
「でも、いつかウェスタは君を置いて先に死ぬから、今のままじゃ、いつか君は一人になるね」

気色ばんだアイリーンの平手が飛ぶが、セイランは黙って殴られてやるようなお人好しではない。12の少女の手を、やすやすとつかみ上げて腕を捻る。


「この塔、人の気配がないね。君、ウェスタ以外と最後に人と接したのはいつだい?」
「あんたには関係ないじゃない」
「いつかは別れる事を恐れて、君はもう一生誰とも交流を持たないつもりかい? そんな風に子供を気取って時を止め、一体もう何年だ? とっくに君は成人になっているんだろう? 君は一生成長もせずに、このまま朽ち果てるつもりなのかい?」

今度こそアイリーンは目を見開く。

「なんで!!……あんた、そんなことを………」

「魔導士の端くれなら、セイランの名前は知らなくたって、大天使レミエルの名前ぐらい聞いたことあるだろ。【真の幻視】を統括するのは僕だ。僕にはどんな虚偽も嘘も目くらましも通用しない」

民間の伝承でも、レミエルは最後の審判に、罪人の魂を導く役目を持つと伝えられている。そんな役割を持つ天使を前に、嘘や心にもないおべっか、または偽りを口にするだけ無駄なのだ。

逆に目の前にいる訳わからない天使が、実は古文書に頻繁に名前が出てくる高名な大天使だったと知った少女は、半端に学があるからこそ、目の前の天使には嘘が絶対通用しないと思い込んでしまった。
誰だって心にやましいことを抱えている。
人に言えない悔恨とてあるだろう。
なのに自分の心を見透かされた上、『お前は醜い、汚い、嘘つきだ』と、自分が知っている後ろめたい思いを、白日の元にさらけ出されて断罪されることは、心が千々に裂かれる程辛い筈。

アイリーンも例外ではなかった。心に多くの闇を抱え、自分の時を止めてしまった少女は、自分の醜さを突きつけられる恐怖に脅え、手足を振り回して暴れ始めた。


「あんたには関係ないじゃない!! あんたに何がわかるっていうの? 出てって出てって出てけ――――!!」
「君の気持ちなんて僕は知らないと言っただろう? 嘘つきな唇だね。本心と真逆なことばかり発して何になる。人は一人で生まれて、一人で死んでいく。誰だって一人だ。君は人一倍一人が嫌な癖に、自ら孤独に浸って泣き喚いている。全く馬鹿な娘だ。図星つかれてそんなに痛いか?」

「あんたに何がわかるの。時を止めて何が悪いの? 12歳のある日、母みたいに優しかった姉が、突然大好きな祖父を殺して消えちゃったのよ。大好きだった義理の兄だって、姉さん追いかけて、出ていっちゃった。私をここに置いて、独りぼっちにして……、急に姉にも義兄にも、何もわからないまま捨てられて……、私が殻に閉じこもって何がわるいのよ!!」

アイリーンは、メチャメチャ手を振り回してセイランから離れると、床にしゃがみこんで顔を覆い、声を上げて号泣した。

「セイラン、ちょっと酷すぎますわ」

眉を顰めたロザリアが、駆け寄ってきた。アイリーンの肩に手を回し、咎めるようにセイランを見る。
だが、セイランはゆっくりと被りを振った。
今は、この子を救わねばならない。ロザリアの半端な慰めなんて、何の役にも立ちはしない。
小さな心に隠し続けてきた心の傷、彼女の時を止めてしまった痛みと孤独を、今癒せねば……彼女は一生このままだ。

セイランは膝をつき、ぽしっとアイリーンの短い金色の髪に手を置いた。
今まで親友のゼフェルとアンジェにしか告げていない秘密を、セイランの心の奥にしまった傷を、噛みしめるように口に乗せる。



「……僕も同じだ。僕にも大好きな父がいた。天界で、明けの明星と称えられた、光り輝く一番の天使だ。父の名は、レヴィアス・ルシフェルと言う……」


アイリーンの小さな肩が、ぴくっと震えた。
驚きに泣きじゃくっていた声はすぼみ、のろのろと上げた顔は驚愕でかたまり強張っている。
当たり前だ。
魔導どころか神の存在を信じる者なら、誰でも『ルシフェル』の名前は知っている。
天界の魔逆、魔界の主。
悪魔と呼ばれる魔物全ての王。


「何でも出来て、神にもっとも近いと言われた将来を嘱望されていた天使だった。僕の母は物心つかないときに死んでいたから、僕にとって家族は父だけで、父が全てでとても愛していた」
「………でも、ルシフェルは……」
「ああ。人で言うのなら、僕が7歳の時だ。父が神に反逆し、部下を引き連れて天界から失踪したのは。大した影響力だったと思うよ。なんていったって、その時天界の天使のうち、1/3が父について堕天したんだから」


セイランはマントの留め金を外し、胴着のボタンに手をかけた。襟首を緩めると上着に手をかけ、服を脱ぐ。
上半身だけとはいえ、完全に裸体を曝した彼に、顔を真っ赤にしたアイリーンは悲鳴をあげた。

「何すんの露出狂の変態!!」
「ご覧」

セイランは、シミ一つなかったすべらやかな肌に、抉るように爪を立てる。
途端、ぴしっと音を立て、彼の体を覆うゼフェル特性の擬似皮膚に穴が開く。
それを更に引き裂いて剥ぎ取れば、中から現れたのは、セイランの真実の体。
すべらやかな象牙色の肌に、右肩から臍近くの腰までざっくりと体を断ち割られた傷跡に、アイリーンの喉がひくっと鳴る。

黒く醜い、魔傷の跡。
これは決して消えない。


「父は、何の前触れもなく僕を剣で切り捨てた。奇跡的に一命をとりとめて目覚めたとき、父はもう天界のどこにもいなかった。それどころか僕は、父が神を裏切り、魔物になったと聞かされた。天界最高の天使と言われ、僕の誇りだった愛しい父親に、一体何があった? どうして僕を殺そうとした? 疑問だらけの僕に、答えを言える天使など、誰一人としていなかったよ」




06.05.31




久々のセイランです。ここでもかなりハードな人生を歩んでます。
ミカル、やっぱり彼を書くのが一番好き(蹴)


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