バレンタインデー狂想曲 5








自業自得で最大の味方を失ったアスランは、窮地に立たされていた。

ディアッカ、イザーク、ニコルは、口こそ出さなかったが、物言いたげな目は『さっさとキラにチョコ返せ』と訴えているし、彼の前に壁となって立ち塞がっているのはミゲルである。
5つの年の差は大きく、しかも彼は赤服候補生だった男だ。
アスランが少し腕に覚えがあっても、実力の差は歴然で、勝負になる訳がない。


「アスラン、俺も可愛い弟分を殴りたくない。今だったらルナちゃんの言うとおり、1個ぐらいなら分けてやるからさ、素直に兄さんに寄越せ、な」
「凄く惜しいけど、2つまでなら譲ります。それ以上は嫌だ」
「我が侭言うな。大体くだらねー策をめぐらせやがった分際で、俺にイキがって所有権を主張すんじゃねーっつーの」
「ルナは騙せても、俺は騙されない。ミゲル兄さんが嘘をつく時って、必ず左眉が下がるって知ってた?」
「え、マジ?」

流石、キラを素直に育てた男だ。
くしくしと左目を擦ったミゲルに、アスランはびしっと指を突きつける。

「ほらみろ、やっぱり嘘じゃないか!!」
「お前な、そんな事言われりゃ誰だって気になるだろうが〜!! っとに、俺の可愛いアスラン君は、いつからこんな疑い深い子になっちゃったんだ?」
「うわっ!!」

アスランの両頬はミゲルにひっつかまれ、ぷにぷにと引っ張られた。
幼い頃はキラ共々、ミゲルに度々食らったお仕置きだけど、顔が酷く面白い顔になる為、流石にこの年になって、人前でされるのは恥ずかしい。
じたばた暴れて外そうにも、ミゲルの指がますます頬に食い込んだ。

「ひへふひいはん、いはい〜〜!!(ミゲル兄さん、痛い〜〜)」
「ふ〜ん、お前の肌ってすべすべで気持ちイイじゃん。やっぱ化粧は荒れる元だよな、俺もちぃと使用を考えないと…」
「ひいはん、ふはへないで!!(兄さん、ふざけないで)」

涙目でアスランがそう怒鳴った時、ぱしっと小気味いい音を立て、彼の右手首に首刀が落ちた。
痛みに驚いて振り返ろうにも、ミゲルの手が邪魔だ。
その遅れが命取りとなった。

彼の目の端にオレンジの長い髪がゆらゆらと見える。
足音一つ聞こえなかったのに、いつの間にかラスティが隣にいた。
彼は、ミゲルに掴まれたまま固まるアスランの目の前で、小箱をひっくり返し、チョコレートを全部片手に掴むと一つ残らず口に放り込んだ。

「………あ……」

声も満足に出せず、呆然と見上げるアスランに対し、ラスティはにやにやと人の悪い笑みを浮かべている。
口は忙しなく動き、ばりぼりチョコを咀嚼する惨い音のみが、静まり返った部屋に響き渡った。


「うん、酒が良く効いてて美味い。蕩けるチョコの舌触りも最高。キラ、また腕上げたな、今年もよく頑張ったじゃん」

ラスティにぽんぽんと頭を撫でられたキラも、茫然自失で固まっている。

「けどお前、アスランに手作りチョコ渡すなんて、いい度胸だよな。ハイネ兄貴から『男はみんなケダモノだから、家族以外の野郎に、絶対やるんじゃねーよ』って言われてただろが」
「……ラ、ラス兄さま……、酷い……」
「おいおい、そう言うか? ハイネ兄貴が知ったら怖いだろ。キラをそんなふしだらな子に育てた覚えないって、尻引っ叩かれるぞ。俺のお蔭で証拠隠滅できたのに、優しい兄さん捕まえて、キツイこと言うなよな」

勘違い男は絶好調だった。

「ミゲルもさ、アスランを甘やかすから付け上がるんだよ」
「…ラス……、てめえ、自分が今何やったか判っているのかよ?」

ミゲルの声が、不気味な低重音に変わった。
常日頃温厚で、弟妹にもデロデロ甘い彼が、不気味な声でしゃべるのは、大噴火する前の前兆だ。
だが、いきなり咎められたラスティも面白くなかったようだ。

「あん? 何か文句あるのかよ? お前デコッパゲとつるんだ分際でさ、俺に何説教する気? 言いたい事あるなら言ってみやがれ」

そんな感じで挑戦的な態度を取られれば、ギリギリと絞られたピアノ線のように、張り詰めていたミゲルの忍耐も、プツリと切れるのは当たり前。

唇を引き結んだ彼の身体がすっと動いたかと思うと、ラスティの懐深く飛び込み、いきなり拳が飛んでいた。
「はぁ? うわあああああああああああ!!」

かわす間もなく横倒れて壁に吹っ飛んだラスティの腹に、ミゲルは馬乗りに圧し掛かって更に拳を振り上げる。

「何考えてんだこのボケ!! キラが兄貴に取り上げられたらテメエのせいだ、一体どう責任取る気だこらぁぁぁ? 何か文句あるかだと? 俺に嘗めた口聞きやがって、くたばれどあほ!!」

ラスティも喧嘩は強い方だが、エリート軍人の訓練を受けたミゲルに敵う筈なく、咄嗟に顔を腕でガードするが、野獣のように叫びながら拳を振り落とす兄の猛攻を、防ぐ事はできなかった。

顔のガードが緩めば顔面に容赦なく拳が降る。
更に腹を膝で抉られ、堪らずにえづく。
咽こみ吐き気を耐えて身をくの字に曲げれば、無防備な背を散々足で蹴られまくる。

ミゲルの豹変ぶりに、流石のアスランも呆然と立ち尽くした。
最初はざまあみろと薄暗い気持ちで、ラスティがボコにされるのを眺めていたが、今は鈍い音が鳴る度に、鮮血が飛び散って周囲を汚している現実にぞっとする。

丹精なラスティの顔が、血反吐でもうぐちゃぐちゃだ。
あれでは、鍛えられた軍人の一方的な暴力だ。
いくら兄弟喧嘩でもやりすぎである。

「ミゲル兄さま止めて!! ラス兄さまが死んじゃう!!」

キラが泣きながら、ミゲルの腕にしがみついて静止したのだが、彼の怒りは全く衰えなかった。

「邪魔だキラ、どいてろ!!」
「きゃああ!!」

腕一払いで、キラの華奢な身体は簡単に吹っ飛ばされてしまう。
アスランは、慌ててキラが床に倒れる前に、彼女の身体を支えて抱きしめた。

「アスラン、ラス兄さまを助けてよぉ……、……わああああああああ〜ん!!」

彼の腕の中で子供のように声をあげて泣き出した愛しいキラのお願いに、アスランがどうして拒否できようか?

アスランは彼女の頭をくしゃくしゃと撫でてから、裏にいたニコルに預けると、ミゲルの背後から覆いかぶさり、彼の振り上げた拳を手首から引っつかんだ。

「ミゲル兄さん、もう止めて。……暴力沙汰はまずいって、兄さんは芸能人でしょ!!」
「うるせぇ、どけアスラン!!」
「イザーク、ディアッカ、早く手を貸せ!!」

アスランの怒号に、見てるだけだった二人も、慌ててミゲルの腕を取り押さえるのに加勢する。

「先輩、兄弟喧嘩なら家でやってください!!」
「ここは学校ですってば!! 元生徒会長2人が乱闘なんてまずいっしょ?」
「ミゲル兄さん、これ以上やったらキラが怒るよ。いいの? キラもう泣いてるだろ。恨まれて嫌われて、口きいて貰えなくなって無視されても、俺は知らないからね!!」

流石キラ馬鹿、ミゲルの振り上げた拳がぴたっと止まった。

「ラス兄さま、しっかりしてぇぇぇ〜〜〜!!」

キラが大泣きしながら、血まみれのラスティに縋りつく。

こうして、アスランはキラのチョコを食べ損なったけれど、憎たらしいラスティがボロ雑巾のように憐れな姿に変えられた事で、溜飲を下げたのだった。


☆★☆★


その日の深夜、0時を回る直前に仕事からホテルに帰ってきたハイネは、いつものように風呂でゆっくり寛いだ後、ブランデーのロックを寝酒にメールチェックを行った。

今晩は家族からのメールは来ていないだろうと思ったのに、珍しくミゲルの名前を見つけた。
送信時間を確認すれば、20時と嫌に早い。
例年通りなら、お楽しみパーティ真っ最中の筈だ。

「お、映像付き♪ 何々、お兄さまにキラの艶姿でも見せてくれるのか♪」

期待して、即座に映像を開いてみたのだが、画面一杯に広がったのは、神妙な顔したミゲルだった。

≪兄貴、ゴメン≫

目の回りに青タンを作り、ボコボコに殴られ、顔を気の毒なぐらい腫らしたラスティを真横に正座させ、彼は床に額をすりつけて土下座をする。

≪ラスティが知らなくて全部1人で喰っちまった。1日遅れるけど、ちゃんとキラに手作りチョコ作らせて送るから、彼女を取り上げるのだけは勘弁してください。4月半ばまでキラを抱いてやれないなんて、あいつ男欲しくて狂っちまうだろ? そんな可哀想な真似、俺にはできない、お願いします!!≫

「………ちいと、からかい過ぎたかな?……」

ハイネはぽりぽりほっぺをかきながら、ちょっぴりだけ反省した。


ミゲルは、見てくれの派手さと、ロック歌手という職業で遊び人に見られがちだが、実は兄弟で一番純朴で真面目な奴である。
日頃温厚な奴が切れたら怖い……を地で行くように、もし本気で怒ったら、ハイネでさえ回れ右して逃げたいぐらい、手がつけられなくなる。

自分の冗談で、まともに彼の拳を食らったラスティも哀れだ。

カメラの映像が切り替わり、キラが、目を真っ赤に泣き腫らしていて、えくえくとすすり泣きながら、手に銀色のボール持ち、泡だて器を片手にかしゃかしゃ音を立てて、溶かしたチョコをかき混ぜている。
一生懸命作っていると言いたいのだろうが、この分だと、今晩のお楽しみパーティーは中止になっているだろう。

「あ〜あ、どうすっかな〜〜〜、お兄さん、このままじゃミゲルとラスティに恨まれちまうよな〜〜」

最初からこれっぽちも取り上げる気なんて無かったと言えば、それでまた大騒動になりそうだ。

ハイネは氷をカラカラ鳴らしながら、暫くグラスを弄んでいたが、やがて酒を一気に飲み干し、返信メールを打ち始めた。



―――そして翌日―――



朝、アスランはルナにナイショでメイリンのクラスに赴き、昨日ルナに返品食らった赤のトートバッグ二つを押し付けた。

「『先日は電話を独占して申し訳ありませんでした』と、お母様に伝えて下さい。ルナは要らないって言ったから、これは君とお母様で使って貰えると嬉しいんだけど」

こっそり捨てれば、キラに怒られる。
アスランなりに処分しようと必死だったが、勿論そんな事を知らないメイリンは大喜びで受け取った。




また、家庭の事情(仕事)で学校を休んだ筈のキラが、2時間目が終わったと同時に、ぴょっこり窓から首を覗かせ、手を振った。

「あれ、キラどうした? 仕事もう終わったのか?」
「ううんアスラン、まだ残っている。今、ハイネ兄さまの所に、荷物出してきた所なの。外出ついでに君に早く渡したくて♪」
「うん?」

キラはごそごそと袋の中から、青と黄色のリボンで綺麗に飾られた小さな箱を取り出した。
鼻に届く甘い匂いは、まぎれも無くチョコレートだろう。
小首を傾げるアスランに、キラは満面の笑みを浮かべて差し出した。

「……アスラン、これ……ミゲル兄さまからプレゼント。まず手紙から読んでね♪」

≪アスラン、昨日は大人気なくてスマン。これは俺の取り分からお裾分けだ。断じてキラからじゃねーから、そこんとこヨロシク≫

「……って、これ、キラの手作り!?」
「うん、正真正銘、昨夜頑張って作りました♪」
「……ミゲルさん、凄いへりくつじゃない?……」

横から手紙を覗き込んだルナが、心底呆れているが、アスランは両手で箱を抱えて愛しそうに頬擦りをする。

「だから俺、ミゲル兄さん好きだ♪ キラ、ありがとうって伝えておいてね♪」
「じゃあアスランはホワイトデーに、ミゲル兄さまにクッキーあげるんだね?」
「え?」

勘違いの達人が、またおかしな事を言い出したと、そうアスランが思っていると。

「それなら僕も手伝えるでしょ。だって君、毎年ミゲル兄さまの分、一緒にチョコ作ろうって、言ってたじゃない♪」
「……ああ、そうだね……」
「頑張ろうね、アスラン♪」

アスランは苦笑して、キラの頭をぽしぽしと撫でた。

一日違いのバレンタインのお蔭で、今日もアスランのおつむは花が咲いたままになるんだろうな……と、昨日の音痴な鼻歌を思い出し、ルナがこっそり心の中で溜息をついたのはナイショである。


★☆★


「おーいラス、メシぐらい喰え」
「ふん、いらねー。痛くてそれどころじゃねーよ」


彼の顔の腫れは何とか納まったが、口の中はズタズタで、目の下は青タンができ、男前な顔立ちが台無しである。
責任を感じたミゲルが、朝から甲斐甲斐しく声をかけ、今もラスティが食べやすいようにオートミールを作ったのだが、ラスティは拗ねたまま、身体や顔中に冷却シートをぺたりと張りまくり、居間のソファでクッションを抱え不貞寝してたままだった。


「俺、何も聞いていなかったのに、一方的にボコにされ、1人だけ悪者かよ」
「俺が悪かった、ちょっとやりすぎた」
「理不尽じゃねーか、なあミゲル」
「そうだよな」
「だったら、キラが帰ってきたら、最初の一発は俺だからな。お前は指咥えて見てるだけだ、判ったか」
「はいはい、でも手加減してくれよ。俺だって楽しみたいし」
「知るか、ボケ」

キラはハイネの命令に絶対服従だから、昨夜は結局彼女は断固肌を許さず、イイコトが全くできなかった。
だが、ハイネにチョコを発送すれば、えっちい行為は一旦解禁となる。

4日以降もしかしたら、本当にキラを取り上げられてしまうかもしれないので、ミゲル的にもたっぷりヤリ溜めしておきたい所だ。
けれど、無礼講ではないので、キラとの行為は彼女の身体を気遣って1人ずつ、もし体力的に疲れを見せれば、口と手の奉仕で済ませなければならない。

「あ〜あ、ハイネ兄貴、本気で4月までえっち禁止する気かよ?」
「まあ、俺は適当に他で遊ぶけど、」
「そういう奴だよ、お前って」

女を日替わりでとっかえひっかえつまみ食いするラスティと違い、ミゲルはキラと関係を持ってから、彼女しか抱かないと決めている。
操立てなんて女じゃあるまいし…と、ラスティによく馬鹿にされるが、自分はキラに本気だとハイネにアピールする為にも、ポリシーを崩す気はない。

「俺達はともかく、キラは大丈夫か? 普段はいいけど、月一回はめちゃんこおかしくなるじゃねーか」
「中和剤はあるけど、どこまで押さえられるか……賭けだよな」


子供を生む為に、より繁殖能力を強化され作られた仔猫だから、キラは排卵期になると理性が飛び、可哀想なぐらい色に狂うのだ。
男の性欲処理なんていくらでも何とかなるが、彼女はどうなる?
頭の痛い問題だった。


そこに人騒がせなバカヤロウハイネから、緊急連絡のメールが届く。
画面にでっかくエマージェンシーと点滅しているサインを見つけた途端、ミゲルとラスティの双眸は嫌悪に歪んだ。

「今度は何だよ、ハイネの奴」
「はいはいラス、ちょっと待て」


剥れるラスティの頭を、ぽんぽんあやしながらメールを開けば、画面に大きくハイネのメッセージが現れた。

≪2人とも昨日は悪かったな。お詫びに俺の仔猫ちゃん、今後は満足いくまでじっくり好き放題犯していいぜ。俺が帰るまで、お前らに世話は任したから、2人仲良くシェアして、壊さない程度にたっぷり可愛がってやってくれ≫

映像なしだが、あまりの大盤振る舞いに、目が点になる。

ハイネ的にもバツが悪かったらしいが、彼は天邪鬼だから……。
奴の言葉を真に受けて、キラを好き放題可愛がれば、どんな落とし穴に嵌められるか判ったもんじゃない。

「ったく、気まぐれ兄貴が。今度はどんな罠に嵌める気だ? そうそう引っかかるかボケ、それに明日は仕事だ」
「まあ待てラス、今はまだ午前中だし、時間はたっぷりあるじゃん。一日ぐらいなら無礼講やっちゃっても大丈夫だろ。後はキラの体調を見て、いつも通りセーブしてでどう?」

ミゲルとラスティは、お互いを見て口角を吊り上げた。
取り上げられるかもとビクビクしていたのが一転、期限付きだが管理お任せの許可が出るなんて、嬉しい誤算だ。

「俺、今日エロい映像撮ろう♪ まずはメイド服に猫耳が定番かな?」
「じゃ俺、手錠とローター使っちゃお♪ 今日はたっぷりマジ泣きさせてやる」
「ソフトタイプにしろよ、きっついやつだとキラ、体力ないから直ぐへばっちまう」
「判ってる、映像後で俺にもくれよ。今日のお礼に兄貴に送ってやる」
「へいへい、ハイネ兄貴が悔しがるぐらい、一杯犯ってやるぜ♪」


その時、テレビの画面が切り替わり、キラの茶色の髪が揺れた。
エントランスに繋がったカメラ越しに、キラが両手を合わせてぺこぺこと頭を下げる。

≪ミゲ兄さま〜、僕鍵を忘れちゃったの。ドアを開けて〜!!≫
「はいはい、ちょっと待ってろ」

エントランスの鍵をボタン操作で開けてやると、キラはドアを潜り、足取り軽くエレベーターへと乗り込んだ。


「……ミゲル、早速だけどさ、俺、楽しい事思いついちまった。このまま強姦シチュやんない? あいつにハイネのメールが来てる事を教えない限り、二人がかりなんて命令違反、必死で抵抗すると思わない?」


昨日理不尽にボコられた男は、よっぽど鬱憤が溜まっていたのだろう。
根暗な発想だが、安心しきっているキラが、嫌がって怯えて泣きじゃくる可愛い顔も、たまにはイイかもしれない。

ミゲルは口角を吊り上げてにったり笑うと、憐れな仔猫を罠にかけるべく、家のドアを開いた。
待っていると、エレベーターが開き、キラがミゲルを見つけた。


「ただいま〜♪」


そう、嬉しそうに駆け寄ってきた彼女が、ミゲルに飛びついてきた瞬間、彼はキラを抱えたままドアを閉め、即座にその場に押し倒した。

「ふえ? 兄さま……ちょっと、何?……止め……!!」

我ながら因果な性格だ。
愛しくて好きな子を、たまにとことん虐めて泣かしたくなる。


「いやああああああ!!」


激しく暴れる身体を押さえつけ、叫ぶ口に布を突っ込み、笑いながら服をラスティと2人がかりでひっぺがして裸にすると、首輪をつけ、手首と両足首を縛り上げる。


一日遅れのバレンタインパーティがスタートした。


FIN

08.02.27




サンプル・キティ本編の2ヶ月前という事で。
何も知らず、キラに恋しているアスランが憐れでなりません( ̄― ̄)θ☆( ++) 

この頃のミゲルは、キラが死にたくないから嫌々自分達に抱かれているって事を、まだ知りません。
それどころかハイネの『キラは適度にえっちしてやらないと、気が狂って誰彼構わず男が欲しくなって盛るから、お前達しっかり満足させてやれよ』という言葉を真に受け、淫乱猫だと信じております(悲惨)

この後、2人に食べられるキラのお話は、メモでしっかりありますが……変態じみているのでどうしようかなと躊躇ってます?←意気地無し( ̄― ̄)θ☆( ++) 

途中まででしたが、初めてのルナ視点、面白かったです(* ̄∇ ̄*)

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