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HONDA GL400 CUSTOM



1999年末に描いた。(2000年初の年賀状用)
(かのえ)の(たつ)

大学時代、部活の先輩から代々受け継がれてわたしで四人目。
¥2万で譲り受けて、それから免許を取得した。
免許を入手するまでの間、主に大学構内ですでに乗っていた事は内緒だ。
おかげで教習所で旧制動の体験時
皆がおずおずと操作する中
調子こいてアクセルを吹かし、タイヤを滑らせて停止
教官を苦笑させてしまった。
でも、こかせても弁償しないで良いとなったら、トライしたくなるでしょ。

残念ながらわたしの後、二輪免許を取る後輩が出てこなかったので
卒業後も長々と乗っていた。
昭和57年式。古いぞ。

写真をベースにして描いたが
細部がよく判らないものだから
当時導入しだしたデジカメで
部分ごとに拡大写真を撮って描いた。

詳しくは知らないが
ベースのGL400
燃料タンクとハンドルをアメリカン仕様に変更して
販売したらしい。
だからアメリカンにしてはえらく腰高だと思う。
わたしの場合、単車を正立させると爪先しか地面に届かない。

しかも400ccのくせに
乾燥重量が210Kg。
いまどき750ccでもこんなに重くないのではないか。
おかげでいまどきの車以下のリッター10Kmの燃費。
しかもアメリカン仕様のティアドロップ型タンクには
10リッター程度しか入らないので
100Km毎に給油しなければならないという…。

しかし、この不便さが可愛かったりするのよなぁ。


動力性能は大排気量の単車に較べるべくもないが
跨った時のボリューム感だけは負けてない。
性格上トルク重視なエンジン
(元機種のGL400とセッティングに違いがあったのかは知らない)
なので、5速で20Km/h程度まで落せたし
実用度はともかく、4速発進も可能だった。
ほとんどオートマ的に乗れるツアラーという事。
後に発作的に¥20万で買ったTZ250R
一時期二台持ちしていた豪勢な時代があったが
落ち着いて乗れるのはこいつのほうだった。

当時のわたしはスクーターかMTXハスラーといった50ccしか知らなかったし
しばらく借りて乗っていたMTXのキック始動がべらぼうに気難しかったので
GLのセルモーター始動は嬉しかったなぁ。
サイドスタンドの他にセンタースタンドが装備されていたのも気分が良かった。

横置きV型のエンジンにシャフト・ドライブという構造。
上に書いたボリュームの理由でもある。
横置きV型のヘッドは左右の足の前に突き出る事になるが
寒いときには、触って暖をとりやすいメリットがある。
因みにデメリットは
強めにブレーキを踏むと脛をぶつけてしまう事…。


――横に突き出したシリンダーブロック――

シャフトドライブは
左右の重心バランスが中心からズレてしまい
走ってる最中に両手を離すと真っすぐ走らないという難点があるが
メンテフリーなのがありがたい。
なかなか個性豊かな珍品だと思うのだが
なぜか知名度は低い。


――当時の部室前で。友人のKL250Rと――


このあたりで留めるつもりが、思い出が溢れてくる。
良ければお付き合いのほどを。

なにせ重いから取り回しには注意が必要。
後輩に跨らせたり、友人のGSX(ジスペケ)400Rと一日交換した事があるが
軒並みこかせてしまいやがった。
いわゆる立ちゴケというやつですな。まぁムダに重いからね。

というか、わたしは四度もコケた。恥ずかしながら。

―その@、そのA―
大晦日から元日にかけての冬の酷寒の中
"魔界転生ルート<失恋>ツアー"を決行した。
ライダースーツのようなご機嫌なものは持っていなかったので
数時間も乗ると、体が冷え切って足に力がまるで入らず
信号で停車した時に一回
漸く家に辿り着いた時に一回
あれあれなんでーっと膝が崩れてしまった…。

―そのB―
夜中に車も対向できないクネクネの峠道を走っていた。
当然周りに人工の照明はまったくなく
単車のライトさえ消せば孤独と真の暗闇を味わえる。
そう思った間抜けなわたしは
わざわざ路肩に寄せてエンジンを切り、サイドスタンドを立てた
先ほどまで降っていた雨で路肩がぬかるんでいて
そのままずるずると…。
左足は単車の下敷き。体は崖側に投げ出された状態。
あの時単車がこちら側にズリ落ちてたら死んでたかもしれない。
なにせ真っ暗だったので斜面の程度は判らなかったが
感覚では断崖絶壁にぶら下がったも同じだった。

―そのC―
Bの僅か数十分後
なんとか田舎町に抜けてきたので
とりあえずバス停の横に停車して寝袋で寝ることに。
先ほどの悪夢がまざまざと残っていたのでセンタースタンドを使用。
どれだけビビッてんねんという話だが
今度は向こう側に倒してしまった。体は正直ね…。
なんとそこには座面のめくれ上がったベンチが。
そしてそのベンチの金属剥き出しの角に見事に燃料タンクが激突。
三角形に開いた穴からガソリンがぴゅー…
助けを求めようにも深夜の事、やむなくガソリンの臭いにまみれながら寝て
次の朝、近くの農協で買ったガムテープでタンクの穴を塞ぎ
なんとか家まで帰れてホッと一息。

ちなみに跨った状態である程度以上傾けてしまった場合は
素直に倒れさせて、一旦降りてから起こすほうが賢い。
一度片足で踏ん張って気合と共に起こしたが
足のスジを違えて数日難儀する事に…。

あ、就職シーズンに事故って肋骨三本を折って入院
就職担当の教授に心配をかけてしまった事は
コケた裡にはカウントしない・・・。

長らく実家の庭でオブジェと化していたが
2004年、ついに旅立たせた。
さらば・・・。




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(2016/6/3記)
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