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ま、ろくな映画は観ないと思うのじゃが・・・
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2010年11月
 「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」

庵野秀明2009年
★★★DVD
 「本陣殺人事件」

高林陽一1975年
★★★DVD
 「図解密室ミステリの迷宮」によせられたアンケートで、推理もの映像作品のお勧めとして、多くのプロが本作を挙げておった。
 ところがその映画、なんと自分で持っていることに気付いてあわてて観たという始末。角川映画のヒットでブームとなるちょい前の作品で、なんといっても金田一耕助役を中尾彬が演っているというのが最大の特徴だろう。

 冒頭に現れる金田一耕助はジーパン履きで、なぜかでかいキューピー人形(のようなもの)を手に持って現れるというブッ飛んだ演出での登場だ。人形を持っていた理由は最後に判るが、そこ以外には特にエキセントリックということもなく、全体を通してみると、意外にそれほどひどい印象は持たなかった。腰の低い中尾彬を見るのはとても新鮮だ。

 例の“三本指の男”が「まんが日本昔ばなし」の声で喋るのも一興か。
 「トロピック・サンダー/史上最低の作戦」
 Tropic Thunder

ベン・スティラー2008年
★★★DVD
 トンデモないおバカコメディだが、こんな映画をこんな制作費($1億以上)で作ってしまうところに、米国の凄みを感じる。
 冒頭の“宣伝”映像(特にアイアンマンスパイダーマンがホモってるなんぞは・・・)を始め、笑えるところもそれなりにあるし、伏線もうまく仕込んでると思うが、理解できんのはグロさを前面に出しているところだ。ブラック・ユーモアというにはかなりの非道さ。出演者たちの音声解説では、あえてリアルすぎないように作っているらしいが、まるで不十分と言っておこう。

 決して面白くないわけではないが、下り坂の人気俳優が再生を賭けるというシチュエーションのコメディとしては、「ギャラクシー・クエスト」の足元にも及ばない。

 ところで、エンドロールのキャスティングでは大いに脅かされた。
 なんでもロードショー時にはかなネタバレの紹介がされたようで、これは知らなくてラッキーだった。
 「パーフェクト・ゲッタウェイ」
 A Perfect Getaway

デヴィッド・トゥーヒー2009年
★★★DVD
 新婚の夫婦が旅行先のハワイで巻き込まれるサスペンス。
 先にすぐ下で紹介した「シャッター・アイランド」同様、終盤でなかなか破壊力のある展開が待っている。正直ネタばらしのシーンに及んで、おいおいそれはおかしいだろとツッコんだのだが、見直してみるとたしかに辻褄はあうようになっているし、<ネタばれ反転>聞き流していたセリフにも別の意味があることが判る。ただただ唖然とするばかりだ。

 ただし、見直してみるというのがポイントであって、映画館で一度観ただけだと、なにか釈然としない印象を持つことになるんじゃないだろうか。この映画に関してはDVDで観るのがベストだろう。

 個人的には、ミラ・ジョヴォビッチは最後まで<ネタバレ反転>ワルでいて欲しかったのぉ。
「シャッターアイランド」
 Shutter Island

マーティン・スコセッシ2010年
★★★DVD
 原作を読んだ勢いで映画版も観てしまった。
 映画化にあたって、もちろん何人かのキャラクターや、テディが想起するところの“水に浮かぶ丸太”やチャックの“手”の印象といった伏線が割愛されていたりするが、意外なほどに原作に忠実だった。

 原作に忠実ということは、そもそもの“計画”にやや無理を感じることと、中盤までがたるいのも同様ということだが、全体として十分に楽しめた。
 「サマーウォーズ」

細田守2009年
★★★★★DVD
 予備知識ほぼなしで臨んだため、冒頭がアバターを使ったいかにもなバーチャル画面で始まった時には、またそっちかぁと嘆息したが、これは早合点だった。
 無機質なバーチャル世界と自然の残る地方都市の町、そして人間関係豊かな大家族を交互に配し、このコントラストが計算どおりだろうがとても心地よい。

 バーチャル世界でのトラブルが現実世界にどんどん侵食し、最後には巨大で直截な災害を引き起こす方向へと拡大していくというのも巧い。これが日本アニメの実力だと、どんどん海外に知らしめてほしい。

 キーパーソンがうまく一箇所に集まりすぎなのと、ヒロインの声が今ひとつなのが玉に瑕だが、これはまぁ許容範囲ということで、文句なしの傑作だ。
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