| トップ頁に戻る | 本好きの目次 | 模型&玩具の頁 | 色鉛筆で描こう | シルクロード寸日行 | アキレス腱断裂闘傷記 | リンク |
| 2011年12月に戻る | 「映画も雑感2012」に戻る | 2012年2月に進む |
| 2012年1月 |
|
「エル・コロナド/秘境の神殿」 Coronado | クラウディオ・ファエ | 2003年 |
| ★★★ | DVD | |
|
「ヒックとドラゴン」 How to Train Your Dragon | ディーン・デュボア クリス・サンダース | 2010年 |
| ★★★★★ | DVD | |
| 前から面白いという評価は二、三、目にしていたのでかなり期待していたが、これほどとは思わなかった。文句なく傑作である。原作の児童小説とは随分基本設定から異なっているようだが、原作者も肯定的らしい。そりゃそうだろう。 無理やりケチをつけるならば、ヒックはともかく<ネタばれ反転>他の同期連中までがドラゴンに馴染んで乗りこなせるようになるのが簡単すぎるとは思うが、クライマックスへの盛り上げからすれば、この演出で正解だ。 あとは、もし本作が実写ならば、あるいは全体の今風の会話やフィッシュがドラゴンの能力をRPG風に説明する箇所に違和感を持ったかもしれないが、アニメではむしろユーモラスで笑えた。 ドリームワークス作品では、これまで「カンフー・パンダ」と「モンスターVSエイリアン」を観て、どちらも面白いものの、ピクサー/ディズニーには一歩及ばずかと思っていたが、本作品は「ウォーリー」、「ボルト」、「カールじいさんの空飛ぶ家」といった傑作群のさらに上をいく出来だと思う。ドラゴンなので飛行シーンも多いが、飛翔感もすでに宮崎駿レベルに達している。 彼自身が最早楽しさだけで脚本を書いてくれなさそうな中、ジブリにこういった高水準作品と戦っていける力が残されているのか、正直心もとない。手書きアニメに固執したままで、脚本家チームを十二分に増強して、ジブリにはなんとか一線で戦ってほしいものだ。 もう一点だけ。アニメでは暗くない夜もめずらしくないのだが、本作では黒の深さが印象的で、観ている間、ゲームの「トゥーム・レイダース」で感じた色設計の良さをも味わった。そのあと流し見したDVDの解説でも黒に関するコメントがあって、私の見方は正しいと自画自賛している。 | ||
|
「レミーのおいしいレストラン」 Ratatouille | ブラッド・バード ヤン・ビンカヴァ | 2007年 |
| ★★★ | DVD | |
| 帽子の中のネズミが指示して、素人のどんくさい青年の料理が一級品に大変身。という設定を事前に聞いて、なんとなく難しそうな予感を持っていた。 児童アニメにおける動物キャラにおいて、動物同士が言葉をしゃべりまくることはあたりまえのことだが、人間とは会話できないことがほとんどだ。もちろん人間とも会話できる設定のアニメもあろうが、それではネズミが料理を作るサプライズの価値も下がって本末転倒だろう。 さて本作では、ネズミはやはり青年(リングイニ)と会話でコミュニケートできるわけではなかった。 ではどうやってネズミの指示で料理が作れるかというと、リングイニの帽子の中で、操縦桿よろしく彼の髪の毛を両手で引っ張ると、それにあわせてリングイニの意思に関係なく身体が動いてしまうという設定だ。これはネズミが人間語を解して一級品の料理を作れるというファンタジーとはまた別のファンタジー要素なので、どうにも落ち着かない。 本作は(才能さえあれば)誰にでもチャンスはあるというわかりやすいメッセージが発信されているが、正直ドブネズミにまで広げられると少々きびしい。本作でも料理の出来は<一応反転>敵役の批評家に認められるわけだが、安全衛生局による営業差し止めも入るし、離れていった料理チームのほかメンバーが戻ってくることもない。他メンバーはこれまでの人生までさらっと説明されて、なかなか興味を惹かれるので、少々肩すかしだ。 ドブネズミではなく、せめてとっとこハム太郎くらいにしておけば、もう少し受入のハードルが下がったと思うのだが。いやあまり変わらないか・・・。 レミーとリングイニの貸借関係が圧倒的に不平等なことも気になっていたが、これはリングイニに給仕面での才能があることが示されたのでホッとした。 十分に面白い映画だが、なんというか、本作ではどこまで観客が受け入れてくれるのか、あえてチキンレースを挑んでいるような印象を受けた。 | ||
|
「ティンカー・ベルと月の石」 Tinker Bell And The Lost Treasure | クレイ・ホール | 2009年 |
| ★★ | DVD | |
| 原題では、“月の石”の部分が“Lost Treadure”だが、これはもちろん、壊れた月の石を直してくれる伝説の魔法の鏡であり、壊れてしまった友情のことである。非常にわかりやすい重ね合わせであるが、物語の最後にナレーションでも説明してくれる。そう、頭身は小さいながらも、ムチムチ感のある♀妖精に惑わされて気づくのが相当遅れたが、本作は他のディズニー/ピクサーの劇場用作品に較べて対象年齢がかなり低く設定されている。 それに気づくまでは、例えばティンカーベルの性格や行動には相当イライラさせられたが、メイン・ターゲットが小学校低学年以下だと思えば特に問題はない。何のためにいるのか解らないトロールや、そもそも妖精なんだからなぜ飛んで越えない(映画上は飛行船と空を飛ぶための妖精の粉を都合よく失っているからだが・・・)のかという疑問も据え置いてよいだろう。 もっと深読みできて大人も大満足というのが、コチラでの評なのだが、頭の鈍い私にとっては、十分にネジを緩めて臨めばなんとかみられるレベルといったところだった。 | ||
|
「ウォーリー」 Wall-E | アンドリュー・スタントン | 2008年 |
| ★★★★ | DVD | |
|
「PUSH/光と闇の能力者」 Push | ポール・マクギガン | 2009年 |
| ★★★ | DVD | |
| 超能力者がチームに分かれて対決する映画だが、Xメンシリーズのような派手々々アクションではない。 超能力が幾つかの種類に分類されていることや政府(ウラ)組織絡みであることなど、ずばりS・キングの「ファイアスターター」(あるいはそれへのオマージュである宮部みゆきの「クロス・ファイア」)と類似した設定だ。 本作にチャーリーが“バーナー”なんて括りで出てきても何等不思議でない。 パイロキネシス能力者が出てこなかったのは最低限の礼儀か!? 超能力を開発・管理するウラ組織のディビジョンという名称すら、どちらかのパクリだと半ば感じたのだが、どうもこれは違っているようだ。(「ファイアスターター」での同組織はショップ、「クロスファイア」ではガーディアン?) 魔術だろうが超能力だろうか、歴史の陰で組織同士が暗闘していく話は山のようにあるが、本作はビジュアル的に派手な超能力合戦にもっていかず、シチュエーションで頑張ろうとしている。最終的にはうまくいってるとは言えないが、その方向性には好感を持った。 | ||
|
「魔法使いの弟子」 The Sorcerer's Apprentice | ジョン・タートルトーブ | 2010年 |
| ★★★ | DVD | |
| ディズニーの「ファンタジア」(ミッキーマウスのやつね)では、見習い魔法使いのミッキーが、掃除をサボろうとしてブラシなどに魔法をかけたところがえらいことになってしまうという有名なシーンがある。 なんでもそれにインスパイアされたニコラス・ケイジが企画したらしい。自身は魔法使いの師匠役で出演している。 主人公は、マーリンの血をひく?選ばれた青年だが、後に師匠となるバルサザール(これがN・ケイジ)と少年時代に初めて逢ったときのゴタゴタで、社交下手な物理好きのオタク青年に成長している。大掛かりな物理実験や講義をまかされているので、オタクなのはともかく、有望な研究者という設定だ。 前半には、彼の理系能力の高さを伺わせるつもりだろうが、大学内放送局のトラブルを、どうみてもハンディタイプのスペアナだかの観測装置の操作ひとつで直してしまったりと、失笑させられることもあっていまひとつ楽しめない。しかしまぁ、途中からは(集客間口の広いディズニー映画ではこんなもんだろうという、こちらの脳内スイッチを調整完了して)意外に楽しめた。敵魔法使いのホルヴァートやその弟子も個性的で面白い。 ゆるゆるに脳内調整した状態でひとつ注文をつけるなら、――ヒロインが思いのほか役に立っていたのは良いが――その分主人公の最後の活躍を見ていないというのは、燃える展開を考えると少々弱いのでは。 全体的には、設定的にはかなり面白いものの駆け足といった印象だ。 どちらかといえば、TVシリーズにするほうが、個々のエピソードをより面白くできるだろう。この映画も次作へ繋げられるラストにしているが、さて・・・。 | ||
| 2011年12月に戻る | 「映画も雑感2012」に戻る | 2012年2月に進む |