トップ頁に戻る 本好きの目次 模型&玩具の頁 色鉛筆で描こう シルクロード寸日行 アキレス腱断裂闘傷記 リンク


ま、ろくな映画は観ないと思うのだが・・・
2015年6月に戻る 「映画も雑感2015」に戻る 2015年9月に進む

2015年7月
 「ダレン・シャン」
 Cirque du Freak: The Vampire's Assistant
製作等ポール・ワイツ他2009年
監督ポール・ワイツ
脚本ポール・ワイツ
★★★DVD

 訳された副題の「奇怪なサーカス」は小説の一巻に準じているが、原題は「バンパイアの助手」。原作第二巻の題名である。
 確かに原作第一巻は、ダレンが半バンパイアになる経緯を語ったプロローグで、これだけで映画化するのは、素人見にもちょっと厳しい。現時点で、原作第二巻まで読み終わったところだが、それでも、本映画に登場するバンパニーズなんて敵対勢力はまだ出てこない。原作のもっと先の展開からも設定をもってきて再構成しているようだ。まぁ映画的に考えれば正解だろう。(それでも興行的には成功しなかったようだが)

 そのおかげで、図らずも疑念を抱いていたスティーブが、<ネタばれ反転>案の定敵になってしまうことが判ってしまった…。

 イチイチ映画と原作の違いを並べはしないが、パーシー・ジャクソンシリーズの映画化時と同様、主人公の年齢をローティーンからハイティーンに上げている。

 それでも、映画は予想以上に上手く作った印象。
 上にも少し書いたが、仮に原作第一巻を忠実に映画化したとしても、本映画よりも出来がよくなったとは思えない。
 興行的には、ハリー・ポッターシリーズにはもちろん、パーシー・ジャクソンシリーズにも及ばなかったようだが、前宣伝に使った予算の影響はいざ知らず、やはり映像的な派手さに大きな差があったか。本作は、魔法でもクリ―チャーでも、両作に比較すると随分地味な印象だ。

 とりあえず派手な画面で競いあうというのは、それはそれでつまらないので、本作の場合、ダーク・ファンタジーのダークな部分をもっと強調しても良かったのではないか。一番目立つバンパイアの特殊能力がフリット【注1】では寂しいし、特に映像で見ると安っぽく、むしろコメディにみえる。
 どうやら新作が作られることはなさそうだが、万一の際には方針の仕切り直しがよいだろう。

 コメディと言えば、本作でもっとも笑った(驚いた)のは、シルク・ド・フリークの団長、まだまだ謎の多いミスター・トールを演じているのが、ケン・ワタナベだった…。

【注1】原作にもある設定なのだが、バンパイアは人間が視認できないくらいの速さで移動することができる。クレプスリーがダレンをおぶって、めっちゃ速く走るというのは、映像で見ると…。

(2015/9/29記)

 「HK変態仮面」

製作等間宮登良松他2013年
監督福田雄一
脚本福田雄一
★★★DVD

 原作マンガはほぼ知らないが、まずはよく映画化できたもんだと思う。
 意外に評価は悪くないようだし、勇者ヨシヒコシリーズ福田雄一作品だと知って、より興味が湧いた。さすがに“新作”期間はレンタルを控えたが、¥100になったのでレンタル。

 まずはやはり、主演鈴木亮平のキレた身体を褒めるべきだろう。こういったところのリアルな演出なしに、こんなふざけた設定の映画はなりたたない。
 そして、彼の筋肉のキレがあるからこそだが、へなった身体で彼以上のキレた演技を披露する安田顕もすばらしい。「水曜どうでしょう」はチラ見程度しかしてないが、大泉洋以外にもパワフルなキャラを排出していたようだ。

 さて映画自体の感想だが、まず前半は爆笑に次ぐ爆笑。かなり面白い。
 しかし対戸渡(安田顕扮する)までで構成するべきだったのではないか。

 そうなると、ムロツヨシ佐藤二郎も出番がなくなってしまうが、大金一味はばっさりカットすべき。とりあえずCGで大きなラスボスを作りましたというクライマックス戦は、なんとも盛り上がらない。浮いた時間で、例えば弾けたお母さん(片瀬那奈)をもっと絡ませることはできなかったものか。
 冒頭の両親の馴れ初めエピソードが爆笑でツカミはOKだっただけに、その後彼女の出番があまりなかったのは残念だった。

 映画ということで少々浮かれてしまったのか。金の使い処を少々誤ってしまった印象だ。
 しかし次の「女子―ズ」も、(旧作扱いになれば)レンタルしてしまうことだろう。

(2015/9/30記)

 「X−MEN/フューチャー&パスト」
 X-MEN: Days of Future Past
製作等ブライアン・シンガー他2014年
監督ブライアン・シンガー
脚本サイモン・キンバーグ
★★★DVD

 このシリーズも、んー7作目か。まさかこんなに育つとは思わなかった。

 これまでの作品を時系列で並べてみると、
@「X−MEN/ファースト・ジェネレーション」
A「ウルヴァリン/X−MEN ZERO」
B「X−MEN」
C「X−MEN2」
D「X−MEN/ファイナル・ディシジョン」
E「ウルヴァリン/SAMURAI」

 といったところ。@やEは、劇中で数十年が経過するし、Aに至っては数百年?なのでややこしいが、メインシーンの年次では、上記のようになる筈だ。

 このシリーズのベースとなったBCDと、そのスピンオフAE、そして仕切り直しの前日譚が@という構造で、最初は正直まだ続けるかと思ったが、本作はDE@を統合する構成。なかなか小憎らしい事をやってくれる。

 で、本作がどこに位置するのかと言うと、Eよりさらなる未来に始まって、メインストーリーは@とAの間となっている。
 Aで、エグゼビアが最初にウルヴァリンを勧誘したのは本作の前か後かは微妙なところ。

 かなり思いきったなと思うのは、<ネタバレ反転>少なくともDが、場合によってはA以降の全作品がなかった(歴史改変された)事に…!

 さて、本作終了時のウルヴァリンのクロ―は、アダマンチウム合金ではない事になるが、それではヒーローとして能力不足だし、なんやかやでストライカーに改造されちゃうのだろう。その辺りのアメコミ原作もありそうだ。タイトルロールの後のシーンを見ると、まだまだストーリーはあって、映画シリーズを続ける気も満々のようだ。マグニートーと違って、砂、岩を自由に操っていますが、あれ誰ですか?

 シリーズを続けるのはまぁいいが、役者的には大丈夫なのかな?【注2】

 つらつら思い返していて、少々気になった。
 本作のエピローグで、ローガンべた惚れの<ネタバレ反転>ジーンが生きていた喜びも束の間、こちらも生きていたスコットとローガンが絡むシーンは僅かの時間ながらも名シーンになっているが、A以降の歴史が大きく変わっているのであれば、もしかしてケイラもどこかに生きてるのでは?
 新たな時間線でのストライカーの関与次第ですな。

【注2】シュワルツネッガーがアラセブンでT−800を演じるのだから、本人たちがノリノリならなんでもやれるだろうが。
【注3】記憶がなくなった以前に、出逢ってないのかもしれませんが…。

(2015/9/29記)

2015年6月に戻る 「映画も雑感2015」に戻る 2015年9月に進む