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ま、かなり偏った嗜好になりますが・・・
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2016年7月
 「GODZILLA ゴジラ」
Godzilla
製作等メアリー・ペアレント他2014.5.16
監督ギャレン・エドワーズ
脚本マックス・ボレンスタイン他
★★★DVD

 まずハリウッド版ゴジラと言えば、悪名高いエメリッヒ版を思い出すが、ゴジラ愛のまったくないエメリッヒは、確信犯的に「原子怪獣現る」のリメイクを作って、当然のように非難を浴びた。
 当時日本のゴジラ・ファンは、やっぱりアメリカに怪獣特撮のなんたるかは解らんわなとバカにしたものだが、実際のところは、ホッと胸をなでおろしたというのが正しい認識だろう。【注3】

 時は流れ、日本的な怪獣愛、ロボット愛にあふれた「パシフィック・リム」なんてハリウッド映画が登場して、わが日本人は度肝を抜かれ、その実績の上に立って米国ゴジラファンによるリベンジとなるのが本作だ。
 僅か$50万で製作した「モンスターズ/地球外生命体」が評価されて一躍大抜擢されたギャレン・エドワーズが監督だというのも、なかなか期待と不安を煽った。

 評価は概ね良好で、こんなのゴジラ映画じゃないやい!と駄々をこねる人はほとんどいなかったのではないだろうか。
 ゴジラもしっかりゴジラで、青白く発光する放射熱線も吐いてくれた。
 ムートーに向けて下向きに吐くシーンはめちゃ格好良かったが、あのクライマックスシーンはやたらに暗すぎたのじゃないかい。ほとんどなにがなにやら判らなかったのだが、わたしが鳥目なのか? 別による歩くのに困ったことはないが…。

 しかしまあ、いずれにせよ、ついに日本の財産であるゴジラ映画もハリウッドにお株を奪われてしまう日が来てしまったという事だ。
 わたしも遅ればせながら漸く観たが、たしかにしっかりゴジラ映画だと思った。
 われらが東宝ゴジラを含めても、初代を別格とすれば、一、二を争う出来だろう。
 わたしは本作よりも平成ガメラシリーズのほうが面白いと思うし、ミニチュア特撮愛の観点からは消えゆく技術をはかなむが、本作も素晴らしいゴジラ映画であることに異論はない。【注4】

 ただし、ストーリーに新たに見るべきものはなかったというか…。
 勝手な想像だが、エドワース監督はもちろん前作への非難を知っていただろうし、大作への抜擢を失敗する訳にいかなかったので、世界のゴジラファンから合格点を得られるために保守的なまとめあげをした。
 結果的にその目的は達したものの、極めて王道、だが新味のないストーリーになった。
 しかもムートーを排除するために現れるゴジラの位置づけは、平成ガメラとまるで同じだ。新たなものはなかったと感じる所以である。
 平均的なゴジラストーリーをハリウッドの潤沢な資本と技術でまとめあげたというのが、本作の位置づけと言っていいだろう。
 エドワーズ監督の次作は、なんとスター・ウォーズということで、本年末公開予定のそちらに期待したい。【注5】


【注3】ゴジラ愛のないわたしは、これを劇場で観て「ジュラシック・パーク」と同じように楽しんだ。
【注4】「パシフィック・リム」ですでに十分な衝撃を受けていたので、残念ながら驚嘆はしなかったが…。
【注5】宣伝映像で主役らしい女性を見た瞬間、レイアだっと思った。Wikipediaではジン・アーソという名前で、キャスト表にレイア姫の名前はないが、この「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」エピソードWの直前にあたるとの事なので、レイアが出てこないほうが不自然では? アナグラムでレイア・オーガナにならへんかな。最後にあの髪型に変えるんじゃないの〜。

(2016/9/7記)

 「モスラ」製作等東宝1961.7.30
監督本多猪四郎
円谷英二
脚本関沢新一
★★★DVD



(20//記)

 「デッドプール」製作等スタン・リー他2016.2.12
監督ティム・ミラー
脚本レット・リース他
★★★THEATER

 普通アメコミヒーロー映画は、DVD落ちするのを待つのだが、You Tubeでトレーラーを見て興味を惹かれた。とてもスタイリッシュで恰好いい。
 トレーラーを見る限り、ブラックなコメディ調で、バンバン人を殺しまくり。しかもふざけたセリフを吐きまくりで、聞くところによると、第四の壁にまで語りかけるらしい。
 最近のアメコミ映画は、みな子供っぽくはないのだが、バカ映画な事は変わらない。そういった中で、ブラック・コメディ方向は新鮮ではないかと思った次第。

 ただし、高い料金を払うことに若干の葛藤があったので、1ヶ月のお試し入会で映画1本分のクーポンをくれるというU-NEXTにわざわざ登録しての鑑賞だ。【注1】

 さて、映画の感想だが、事前にある程度を見たトレーラーのアクション・シーンはやはり素晴らしい。
 問題は、そのシーンが冒頭のシーケンスで、クライマックスの戦闘も冒頭を越えるものではない事だ。冒頭のアクションシーケンスは、途中で過去のフラッシュバックが何度も入るので、決して短い時間ではないが、やはりメインディッシュがアペリティフ以下ではダメだろう。
 ヒロインがあれで死なないことにも納得いかない。【注2】

 という訳で、全体としては佳作どまりなのだが、メタなトークは面白かった。
 一番笑ったのは、第四の壁(つまりは観客ですな)に話しかけるところではなく、コロッサスネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドに話しかけるシーン。正確な台詞は忘れたが、<ネタバレ反転>「おまえらが出てきたのは、他のメンツを出す金がなかったんだろ?」とかなんとか。みんな思ってる事だろう。(笑)

 因みに、ネガソニック(以下略)は坊主頭の小柄な女だが、終始不機嫌でやる気なさそうなところがいい。原作アメコミではほんの端キャラで、名前だけの使用のようだ。画像でググると素の役者はかわいく笑っていて驚く。

【注1】薄々怖れていたように、1ヶ月以内の解約を忘れていて月額費用を払うことになったので、タダ観のありがたさは失せた…。その追加の一カ月で観たのが、バイオハザードのCG映画2本と、「デス・ヴァレー〜密着!ロス市警アンデッド特別捜査班〜」だ。図らずも、このTVシリーズのブラック・コメディぶりは、「デッドプール」を余裕で超えるハチャメチャぶりで、はなまるクラスの面白さ。「LOST」のアレックスがすっかり逞しくなって出演しているのもいい。ところが、1シーズン(30分/本×12本)で終わってしまったという。完全に次シーズンに続く的な最終話なのに…。
【注2】TVドラマ「HOMELAND」でブロディの妻を演じた役者である。そう言えば、それも本作を観るモチベーションのひとつになった。

(2016/9/3記)

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