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ま、かなり偏った嗜好になりますが・・・
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2016年8月
 「バイオハザード/ダムネーション」
Resident Evil: Damnation
製作等カプコン2012.10.27
監督神谷誠
脚本菅正太郎
★★★U-NEXT
§§ これで一応コンプリート §§

 引き続いて、本作も観覧。
 こちらは「バイオハザード6」発売と同時期の公開で、時系列はそれより前、「〜レベレーションズ2」と同時期の設定らしい。

 「6」ともども、レオンもすっかりベテランらしく、ふてぶてしい大人顔になっちゃって。
 三十路になってあの髪型を保つのはどーよという気がしないでもないが、まぁいいでしょ。シリーズの中でも、レオンとエイダってのは人気があるらしく、本作も含めて4作も共演している。
 見てからまだ一カ月しか経っていないが、ストーリーをほとんど忘れているのが悲しい。
 リッカーの解像度が高くなって、なかなかキモ悪くて良。こんな程度か…。
 つい先ごろ「ジュラシック・ワールド」を観たからだろうが、以前作登場の<ネタバレ反転>敵怪物を味方として使役するというのを、最近ちょくちょく見かける気がする。いつからの風潮だろうか。

 ポケモンかな?

(2016/9/27記)

 「バイオハザード/ディジェネレーション」
Resident Evil: Degeneration
製作等カプコン2008.10.18
監督神谷誠
脚本菅正太郎
★★★U-NEXT
§§ 個人的にバイオハザードが今ツボなので・・・ §§

 わたしのゲーム履歴はPS2止まり。
 「バイオハザード3」までは、プレイしたことがある。
 それがYou Tube「バイオハザード レベレーションズ2」の実況動画を見て、びっくらこいた。家庭用ゲーム機の描写能力って、こんなに進化してるのか…。
 その衝撃で、次々とシリーズを遡って実況動画を観覧して、俄かバイオハザード・ファンになったのだが、いやぁ「バイオハザード4」ですら、十分感動的だ・・・。

 といった流れで、CG映画まで存在する事を知って、勢いでレンタル。
 俄かファンの調査では、「バイオハザード4」発売と
「バイオハザード5」発売の間に公開されたようだ。作品中の時系列でもこの二作の間の出来事という設定らしい。

 2015年発売の「バイオハザード レベレーションズ2」で十分に衝撃を受けたので、その7年前の作品である本作に衝撃を受けることはなかったが、どうやらシリーズの時系列設定はともかく、人物配置が「バイオハザード2」酷似していることにニヤリとした。大ゴケしないための保険かな?

(2016/9/27記)

 「シン・ゴジラ」製作等東宝2016.7.29
監督庵野秀明
樋口真嗣
脚本庵野秀明
★★★★★THEATER
§§ まさかこんなに気に入るとは… §§

 こちらこちらに書いたように、公開前の不安は大きかった。
 CMは情報が少なくて、それでも“日本VSゴジラ”なんてコピーで、目標は昭和29年の初代ゴジラであることや、樋口真嗣の名前は出さずに庵野秀明の知名度一本で行くつもりなのは判ったので、結構期待しても良いのじゃないかという期待はあった。とは言えそれだけで不安を拭うことができる筈もなく、わざわざ大枚払って映画館に出かけるほどか? と迷っていたのが正直なところ。

 それが公開間もない8月アタマに映画館に出張ったのは、このYou Tube動画のおかげである。
 コラムやトークが面白い前田有一町山智浩は、肝心の映画紹介に関しては今イチ信頼がおけないので、わたしが映画に関してある程度信用しているのは、岡田斗司夫のほうだ。先の二人も辛口のコメントに定評があるが、そこはなんだかんだ言って、映画業界の人脈の中で世過ぎしている人たちだ。その点、岡田斗司夫は業界と距離がある分容赦がないし、彼の分析力、言語化能力は大したものである。【注1】

 それはともかく、この動画で最も注目したのは、庵野総監督が役者のダメ演技の壁を突破するために、文量の多い台詞をひたすら早口で喋らせ、遅かったらカットすると脅したというエピソード。
 これ、まさに役者に無駄な演技をさせないという市川崑の演出方法に倣ってるじゃないか。
 といった訳で、劇場で観る気になった次第。
 嫁も連れて行った。この時点では、そこそこ面白いようだという安心感はあったが、日本のコアなファンからも概ね合格点を取ったレジェンダリー「GODZILLA ゴジラ」と較べてどーなのかはまだ判らず…。

 いや、予想以上の出来で、早々に観に行って本当に良かった。
 よくやった。庵野秀明。特撮監督としてはやっぱり間違いないぞ、樋口真嗣。
 そこそこ面白かったというに留まらず、完全にレジェンダリーの遥か上を行っていた。日本映画のゴジラを死守してくれてありがとう。【注2】
 しかし誰も予想できなかったほどのこのヒット。
 もし観ないうちにこれだけ騒がれていたら、天邪鬼のわたしはDVDレンタルで済まそうとした可能性が…。コワイ。

 少なくとも、都内(目黒区?)が火の海になって、ゴジラが一時停止するまではワクワクが続いた。
 ネーミングからしてヤシマ作戦八塩折作戦からは、音楽すらエヴァになってしまって、少々庵野作品としての主張が大きすぎる。これには若干醒めたものの、鷹揚な気持ちで許してしまえるほどに、前半はすばらしかった。
 まぁ本当なら、与党内左翼や野党、官僚の中にもっと足を引っ張る輩が多いだろうと思う。【注3】
 しかしこれにしたって、“本当なら”なんて接頭語をつける気になるのも、それだけリアルな雰囲気が出ていた証拠。国家防衛に関してオクテすぎる日本の特殊性に光を当てたのは快挙と言っていい。
 登場人物の心情や生活が描かれないから感情移入ができないという声も一部で上がっているようだが、エンターテインメントに対する引き出しがなさ過ぎですわな。ハメットチャンドラーの古典ハードボイルドでも読んで、基礎から勉強すべきだろう。
 そういった内面描写が絶対必要だなんて考えが、どれだけ日本映画をつまらなくさせてきたことか。

 一点、後半より前半が良かったという思いに一役買ったのが、米国大統領特使カヨコ・アンパタースンだ。
 これにも多くの声が上がっているようだが、わたしの思いは少し違う。
 石原さとみイーオン仕込みの英語発音がどの程度のものなのか、わたしのバカ耳では判別できないし、演技がどーのこーのもよくわからない。
 そんなことではなくて、将来大統領を狙おうと考えているエリートなんて、コメディ・リリーフ以外のなんでもないよね。
 なぜマギーダレノガレ明美でもキャスティングしなかった?
 大統領狙いのエリートと、普段のバラエティのギャップで、笑えること間違いなし。  ハーフのビジュアル・イメージにより適うし、なに、台詞なんてアフレコすればいいんだよ。少し古いが、おじゃ魔女ドレミ桃子を演った人なんていいんじゃないか。

 いや、それにしても、二度観てもいいかななんて気持ちになったのは久しぶりだ。行ってないけど…。
 結構見逃しているところもありそうで、観直したくなるのよね。イマイチ咀嚼できなかった何某博士やらしっぽの人の顔?なんてのは、面白く解釈ができるらしいし。
 いずれにしても、「ガメラ3 邪神覚醒」を越える怪獣映画が、17年ぶりに漸く現れたことを、わたしは言祝ぐよ。

 最近知ったが、すでに次作が進んでるらしい。
 ストーリー原案と脚本を担当する虚淵玄のプレッシャーは相当なものじゃないか。既に決定稿を納品しているらしいが。本作の続編ではないだろうが、果たして「魔法少女まどか☆マギカ」を越えるものを用意できたのか???

 そうだ、書いておかなければならないことがもう一つあった。
 そもそもわたしは、「進撃の巨人」に対する前田有一の批評と、春日太一の市川崑論を合わせて、「シン・ゴジラ」の出来を深く懸念したのだが、春日太一自身のコメントで、どーやら庵野秀明は春日太一の著作を良く読んでるらしい。
 その動画はこちらで。(26分40秒あたり)
 これが本当ならば、春日太一は殊勲賞でしょう。


【注1】政治関連でおかしな考えを開陳したりもするので、丸々信用してはいけない。先日2014年の番組動画を見ていたら酷かったこと…。
【注2】ただし、こと国防に反応する日本の異常さを知らない外国人にとっては、面白さを十分に汲み取れない可能性がある。
【注3】マスコミはこういった局面になると、コロッと態度を変えてイケイケどんどんになりそうだ。

(2016/9/17記)

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