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S.I.C.匠魂 VOL.1:「変身忍者嵐[ノーマルカラー]」



もう10年ほども前になるか
ジャニーズが出演していた番組を流していて
MCに変身忍者の事を訊かれて、誰ひとり知ってる奴がおらず
愕然としたことがあった。
もう少し一般常識知っとけよ…。
自分の懐かしい世界はあっという間に過去に流れていく――
ということをあらためて知らされた
わたしにとっては、ちょっとした事件だった。

さて、「変身忍者嵐」は1972年4月2日〜翌年2月23日まで
全47話が放映された。
仮面ライダーの時代劇版でもうひと山当てようと企んだ
MBS/NET東映の企画・製作による作品。
この時期は、前年の「帰ってきたウルトラマン」「仮面ライダー」のヒットにより
空前の特撮ヒーローブームが始まっていて
例えば本番組が始まった4月には

日…「シルバー仮面」「ミラーマン」「超人バロム・1」
金…「変身忍者嵐」「ウルトラマンエース」
土…「仮面ライダー」「怪傑ライオン丸」
帯…「レッドマン」


などが放映中であり、終了時の2月には

日…「アイアンキング」「ファイヤーマン」
月…「魔人ハンター ミツルギ」
火…「サンダーマスク」
水…「ジャンボーグA」
金…「変身忍者嵐」「ウルトラマンエース」「レインボーマン」
土…「仮面ライダーV3」「怪傑ライオン丸」「人造人間キカイダー」
帯…「行け!ゴッドマン」


が放映中というスーパー祭り状態。
付け加えるなら、「ミラーマン」の終了後に「マジンガーZ」がスタートしている。

東映製作で原作も石森章太郎(当時)という強力な布陣ながら
同じく時代劇のピープロのライオン丸に知名度で負けてしまっているのだが
それというのも
「ウルトラマンエース」が同じ時間の裏番組だったから。(放送開始日も同じ)
ケンカを売ったのは嵐だ。よくもまあぶつけたもんだ。
もちろん録画機器なんてゴキゲンなものは当時なかった…。

とは言え天下の東映作品だから
レンタルDVDで比較的容易に観る事ができし
こんなフィギュアも商品化されやすい。
「求む。ピープロ作品の全話DVDのレンタルショップ配備」




この凶悪な顔つきは、まさしく敵の化身忍者と同格だが
(嵐に化身するハヤテも敵組織血車党の一員で
そもそも化身の術を編み出したのはハヤテの父親)
このスリムな感じは原作漫画版をベースにしているのだろう。
TV版のマスクは、クチバシの中が剣道の面のようになっていて
スーツアクターはここから外を見るという凝った意匠。
その反面に、重いわデカイわでかなり不格好…。


こちらも決してスマートとは言えない新1号と並んでも…ね。
初期の嵐のスーツには、体表に羽毛があしらわれていたのだけど
管理が大変だったのか、すぐに安っぽいプリント柄に変わってしまった…。

残念ながら漫画版は読んでいないのだが
ベースにあしらわれたハンザキの化身忍者は
TVには登場していないので、こちらを含めて原作ベースの造形だろう。
調べてみると、漫画版には化身の術を記した巻物を奪った
山椒大夫なる化身忍者が登場したらしい。

もちろん安寿と厨子王伝説を扱った
森鴎外「山椒大夫」へのシャレであろう。



それにしても傷口や体表のぬめり感とベースの材木感の
コントラストが見事ですなぁ。

↑舌をひっつかんでジャンプしているようにあしらってみたが
掌のディテールはそのようにはなっていない。
ネットの画像では、↓な風にしているのも複数見かけるが


ネコパンチしているようで頂けない。
こー見ると、傷口がかなりグロいぞ。

ハヤテは嵐への化身時に背中の刀を鍔鳴りさせるのだが
秘蔵のDVDで確認すると、その際左手を鐺(こじり)に添えてるので
↓の画像のようにするのが正解であろう。
掌も肩口もフィットするし。



ネット上に山とあって今さらなので
この製品のインプレをほとんどしていないが
この価格の多売品(覚えてないけど300円程度だったよーな)で、この仕上がりは本当に素晴らしい。
刀身がふにゃりとなるのだけはイタダケナイけど…。


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(2016/4/7記)
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