コーナー その2


馬場さんの空手チョップ (失神)
危険な失神遊びについてのご質問がありましたので、失神について調べてみました。
1 頸動脈洞失神
心臓からのびる大動脈が頸にたっする辺りで、頸動脈洞とよばれる血管のふくらみをみます。ここに強い圧力を
かけると、一時的に血圧が急激に下がり、失神することがあります。
一時的に脳震盪(のうしんとう)をおこしたような状態です。
ジャイアント馬場さんが、「アッポ!」と頸に空手チョップをおみまいして、相手レスラーが倒れるシーンがありまし
たでしょ? 本当かなと思っていましたが、これだったんですね。柔道の締め技にも、同じようなのがあるそうです。
これを「落とす」というそうです。
しかし一方、この頸動脈洞をマッサージすることで、不整脈を止めるという手技もあります。
東洋医学のつぼで「人迎」というそうです。
失神転倒する際、頭部や顔面を強打し、重大な怪我をすることがあり、非常に危険です。
2 神経調節性失神
朝礼などで倒れる例がこれ。痛みや恐怖、情緒的ストレスなどで起こるそうです。本来、心配ないのですが、繰り
返す場合は、薬による治療が必要な場合もあるようです。生活習慣をととのえるのも大事。朝ごはんぬきはだめ
ですよ。
3 心臓性失神
不整脈によるもので、心臓から充分な血液が脳にいかないためおこります。
すぐに回復すれば良いのですが、さらに危険な不整脈へ進行し、心室細動をおこす場合があります。状態が落
ち着いたら、すぐ、こども病院へ!
4 心室細動(心臓震盪)
命の危機に直面する重大な事故。
例えば、キャッチボールをしていて、胸(心臓の上)にボールが当たったというケースで発症します。小児の胸部
骨格は、大人に比べて柔らかく、衝撃が心臓に伝わりやすいのです。
衝撃で心臓が止まるのではなく、心臓の動きの中で1000分の15秒ほどの「特定のタイミング」で衝撃が加わること
で発生し、助かるには5分以内にAEDによる除細動が必要です。
あなたの学校では、グラウンドから5分以内の場所にAEDがありますか?
国内では1997年から2008年まで、21件発生し、そのうち18件が18歳以下の年齢。
野球ボールの他に、ソフトボール、ホッケーのパック、膝とか足、握りこぶしなどが当たっても
引き起こされます。
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本日のお品書き
★ 『チャイルドヘルス』vol.11, no.7, 2008年7月号、
小児救急の現状とおさえておきたい救急処置
★ 『小児内科』vol.40 (6), 2008年6月号 不整脈診療の実際
★ 『目でみる小児救急』文光堂 2009年1月、¥4500