コーナー その6

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      医学情報の海をご一緒に遊泳いたしましょう

     

     

        五臓六腑 − 高校生と解剖図

      

      白状しますと、わたしは解剖図好きです。(解剖好きじゃないですよ)

      人体の構造は、知れば知るほど驚天動地。

      それは、古今東西人類共通の興味。現代の高校生にも、それはちゃんと通じるのでした。

     

       昨年2008年11月20日 静岡市内のとある高等学校。 司書のK.Aさんにお招きをうけ、

      「思春期のカラダとココロの処方箋 −メディカル寺子屋 」の講演を行いました。

      いきのいい現役高校生諸君、反応もとても良かったです。

     

        ★この時作成したブックリストは、こちらにアップしました。クリックしてリンクします

         「思春期のカラダとココロの処方箋ブックトーク資料改訂3版」 (禁無断転載)

     

      この時、参考図書として、解剖アトラスをたくさん持ち込み、彼らにまわして見てもらいました。

      こわごわ見る子、へえ〜と見る子、泌尿器生殖器から見る子(お約束)、みんな興味津々です。

       当日感想より  

    ・医療関係の仕事や心理学にも興味がわいた。

    ・将来理学療法士になりたいと思っているので、とてもためになった。本のことにも興味を持 つようになった。

    ・また自分の体のことも大切にしていきたいと思った。

     

             ←質問にきてくれた男の子(掲載承認)                           高校生と侮らず、「本物」を提供することの大切さを 改めて感じます。

        ちゃんとそれを感じ取るセンサーを “今時の子”も持っています。

        本物の情報提供、それも司書の大事な仕事です。

        医療現場と教育現場の連携の可能性を再確認した日でした。

        K.Aさん、ありがとうございました!

                                

     

     

       臨床現場の解剖図(アトラス)

      実際の臨床現場で、プロが使うアトラスをいくつかご紹介します

     

     1 「プロメテウス解剖学アトラス」解剖学総論/運動器系 医学書院 2007 ¥12000

                           頸部/胸部/腹部/骨盤部     2008  \11000

                                                  頭部/神経解剖                  2009  \11000

           当室一押し!その帯にはこうあります 「本物を学びたい人たちへ 想像を超える美しさ」

          ドイツが培った肉眼解剖学の伝統と、21世紀のコンピューター技術の融合が、この美しい1冊です。

      (2004年ドイツで最も美しい本賞受賞)

      プロメテウスとはギリシャ語で「先に考える者」。膨大な解剖生理学の世界へ導いてくれます。

      さらに、読みやすい解説。これには、人文学者Ms.Sabine Bartlが貢献しています。

      

      アトラスを見ていると実に楽しい。 たとえば、頭部をみると・・・

       「トルコ鞍」(とるこ-あん) 私達の頭の中に、古代トルコの鞍そっくりの形状があるなんて、想像つきます?

       脳下垂体が納まるこの骨の窪みに「トルコ鞍」と名付けた人に拍手したいです。

       「蝶形骨」(ちょうけいこつ)頭蓋内にある、人体において最も複雑な骨。前(上)からみると、羽をひろげた蝶、

       後(下)からみると、蝙蝠のような形です。すてき。こんなパーツ、つくれないですよ。

       「ラムダ縫合」頭蓋後頭部にある大きな合わせ目。これが癒合する年齢は、なんと40〜50歳なのです。

        “あいつもまだまだラムダ縫合が甘いな”なんて・・・

     

     2 「トートラ人体解剖生理学」 原書7版 丸善 2007 ¥6900

       解剖学と生理学(身体の機能とメカニズム)は、切っても切れない仲。考えることと見ること、行うことを

       融合してくれる秀逸の一冊。医学生・看護学生の強い味方(お値段も)。イラストもエレガントです。

      

       クリティカルシンキングを読んでいると楽しい。たとえば、自律神経の章では・・・

        《アンソニーは本棚の上のおもちゃが欲しくて棚にのぼった。ガチャン!という物音を聞いて彼の母親が

        駆けつけ、一方の手で重い本棚を持ち上げながらもう一方の手で息子を本棚の下から引っ張り出した。

        後日、彼女は本棚を元の位置に戻そうとしたが、重くてとても一人では出来なかった。

        このような一時的「スーパーママ(火事場の馬鹿力)」現象をどのように説明したらよいだろうか?》

        これは、交感神経・副交感神経の働きで説明できます。(この章を読むと理解できます)

     

     3 「からだの地図帳」 講談社 1989 ¥4000              

       「病気の地図帳」  講談社 2000 ¥4000

       「こどもの病気の地図帳」 講談社 2002 ¥4000

        上記2冊ほど詳細・専門的ではないが、却ってシンプルでわかりやすい入門編。

        学校図書館や公共図書館にはこちらがおすすめです。  

        

     

     

     

       

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

         

        

                   

     

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