コーナー その5

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      医学情報の海をご一緒に遊泳いたしましょう

     

     

        豚インフルエンザとパンデミック                 2009.4.27

       突如メキシコで起こった「豚インフルエンザ」パニック。

        メキシコ、アメリカ、カナダ、欧州で感染者が確認され、米疾病対策センター(CDC)の発表を受け、

        米政府は26日、感染拡大を受け公衆衛生に関する緊急事態を宣言した。

        世界保健機関(WHO)は、緊急声明を発表し、新型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)

        に備える警戒レベルは、現在の「フェーズ3」が据え置かれた。(26日現在)

     

     

      なぜ豚のインフルエンザが怖い?

       

       インフルエンザは、ヒトだけに感染する疾患ではなく、人獣共通伝染病です。

        ニワトリや七面鳥に感染する→ H5型 ・ H7型

        馬に感染            → H3N8型

        ブタ               → H1型 ・ H3型

     

        トリ・インフルエンザ          

        

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                      感染する                        ヒトに感染

                         →                          →

                              ミックスrされて新型ウイルスとなる

     

                                  

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       ヒトはトリ由来のインフルエンザウイルスに容易に感染しません。

      一方、ヒトのウイルスがブタから分離されることや、すべてのHA亜型トリ型ウイルスがブタに感染可能である

      ことから、ブタを媒体にヒト型ウイルスとトリ型ウイルスの遺伝子再集合が起こると考えられます。

     

      トリインフルエンザは?

      1997年、香港で発生したH5N1型ウイルスは、トリから直接ヒトへウイルスが感染し、

      アジアで感染、死亡例が出ています(2006年現在死亡者148名) 

      ヒトからヒトへ感染する新型ウイルスに変化した場合、

      瞬く間に世界中に広がり、大惨事(パンデミック)を起こすことが懸念されています。

      このH5N1型が次ぎの新型ウイルスの最有力候補となっていますが、まったく新しい型のウイルスに

      足下をすくわれる可能性もあります。

     

     

      日本におけるシナリオ

       

        シナリオ フェーズ4の場合((あくまで仮定のシュミレーションです)あくまで仮定のシュミレーションです)

        C国(海外)南部のS市付近ではトリインフルエンザ(H5N1型)のヒトからヒトへの感染で、約100名が感染し、

        若年者を中心に34名が死亡している。現在WHOが現地に入り調査中である。

        日本国内では、感染の疑いのある患者は確認されていない。

     

        県・市民へのリスク・コミュニケーション

          ・  日ごろから体調を整え、早目の休養をこころがけるが、体調が悪いときは集会や人ごみを避ける。

        特に二日酔い・睡眠不足をさけ、抵抗力をつけておく

      ・ マスクの装着

      ・ 手洗いの敢行(10秒間)、外出後、食事の前、ペットに触った後は必ず実施。

      ・ インフルエンザ様症状出現時や突発的な発熱時には、なるべく早く医療機関を受診する。

      ・ 咳エチケットの励行

     

       児童・生徒や保護者への注意事項

      ・ 学校や幼稚園・保育園から子どもを通して保護者へもインフルエンザの注意事項を伝達する。

      ・ インフルエンザ様症状の子どもは、登校や登園をさせない。また教育途中に感冒などで具合が

        悪くなったときは、早目に別室で隔離し、家族と連絡をとり、帰宅させるか、指定の医療機関に連れて行く。

      ・ 家庭内でも、体調不良の子どもはできるだけ安静に努めさせ、元気に回復するまでは健常家族とは

        接触を制限する。

      ・ 室内の換気を良好に維持し、エアコンのフィルターは清掃する。

     

     

                                                                              インフルエンザの謎へリンク

     

     

      本日のお品書き     

     

      ★ 『新型インフルエンザ対策におけるリスクの管理とコミュニケーション』診断と治療社 2007 \2800

         ★ 「インフルエンザウイルスの種間伝播」西藤岳彦  インフルエンザ vol.4 (2), 2003, p.56-60

         ★「鳥インフルエンザとパンデミック」伊藤壽啓 炎症と免疫 vol.15 (3), 2007, p.80-85

                ★「H5N1 鳥インフルエンザ 宿主域の壁をこえつつある鳥インフルエンザウイルス」 実験医学 vol.26 (18), 2008, p.2871-2876

                 ★新型インフルエンザ対策ガイドライン(2009年2月17日)
      ・内 閣官房ホームページ:PDF1.16MB 57ページ以降に「医療体制に関するガイドライン」

       ★WHOのホームページ
      ・豚インフ ルエンザ全般について(Swine influenza

     

                   

     

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