活動報告
                                                                                                                                                                          コーナー    

 -- 会の活動をご紹介します -- 

  

  

                                  

            

         

 富士市立伝法小学校

「伝法メディアセンター」を見学して

 

                                            平成23年2月15日(火)         

    ≪伝法メディアセンター≫

 伝法小学校は児童数674人、22学級の学校で、司書教諭と学校司書の協働が進んだ学校図書館として知られています。

 伝法メディアセンター(以下センター)は、昨年4月に新校舎の建設と共に開館されました。

 設計にあたっては、司書教諭の山口浩美先生と学校司書の田中英子さんが中心になり、校長先生の理解のもと、

 お二人で県外先進モデルの視察を重ねられたそうです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

●伝法メディアセンターの構想
学校図書館教育と情報教育が、目指す子ども像に向かって連携する。
<目指す子ども像>
 ・テーマに合ったメディアを選んで情報を集め、それらを取捨選択しながらまとめ、

   友達に分かりやすく伝えられる子(メディアリテラシー、利用・活用教育)
メディアの学習を通して、人を思いやることができる子(読書教育、情報モラル教育)

司書教諭のTT授業時間 週2時間(平成21,22年度)他の校務分掌−図書主任学年主任・学級主任

学校司書 年間160日、15時間 富士市は小中43校に専任・専門の学校司書が全校配置
「伝法メディアセンター(D.M.C)〜活用ハンドブック」より 

センターは、伝ブック図書館・リソースルーム(教師の調べ学習センター)・ パソコン室・メディアライブラリー(ビデオ・DVD・CD-ROM等)

 からなっていました。伝ブック図書館は、2.5教室に廊下を加えた広さで、蔵書数は11526冊。

 カウンター右手のお話コーナー<絵本マンひろば>は、カーペット敷きで日当たりがよく、ゆったりとした雰囲気でした。先生から「司書の田  中さんの強い希望で実現した場所」と伺いました。

 左手には50席の閲覧席と書架が並んだ<調べよう!としょぼんコーナー>が広がって、非常に利用しやすい印象を受けました。

 子ども達のアイデアによる5つのキャラクターが、楽しさを盛り上げていました。

 リソースルームには、紙の町富士ならではの「紙」に関する種々のファイル、地域の詳しい歴史書、学習指導要領等、

 教師の授業をバックアップする資料があり、メディアライブラリーには、情報主任の先生が揃えられているというビデオが並んでいました。

 パソコン室では見学時に授業が行われていましたが、どの子も落ち着いてコンピュータに向かいネット情報を調べていました。

 さて、伝法小ではメディア構想の実現ため、「情報活用スキル年間指導計画」が作成されています。

司書教諭と学校司書、情報主任の三者が、全学年の学習過程にどのように関わり連携するのか、具体的な一覧表になっています。

調べ学習では、子ども達が常にメディアカードを使うということでした。本・パソコン・インタビューというように、自分がどう調べたかを

記録する色別カードで、3年生から6年生になるまでずっと手元に置いて積み重ねていくそうです。子どもが自分で公共図書館に行く時にも

利用するというのに驚きました。山口先生は、「カードの活用により、子どもが情報ソースを選んで学習する力がついてきた」と

おっしゃいました。さらに、どの教師にも学校図書館を利用した授業ができるように、メディアセンターの体制維持や手引きの作成を

考えていらっしゃるとのことでした。

お話しから司書教諭と学校司書、情報主任の信頼関係が垣間見え、「人」の大切さを痛感しました。

山口先生と田中さんが先進地の長所をどんどん取り入れていらっしゃる実行力には、目を見張るものがあり敬服するばかりでした。

さらに、センターの構想と活動が実現できたのは、学校全体の理解と協力体制があってこそ、と強調されたのが心に残りました。

                                                  

≪授業参観≫                                           

4時限に、伝ブック図書館で、司書教諭の山口先生と

学校司書の田中さんの協働授業を参観しました。

6年生の一クラスが、閲覧席の4つのテーブルに分かれて座りました。

私たち見学者もその後ろの閲覧席に座り、一緒に授業を受ける形になりました。

この日は、「本が生まれるまで」と「本の分類」という学習課題でした。

本のできるまでの簡単な歴史と、本の部位の名称、

そして日本十進分類法について学びました。

  導入は、「伝えたいことがあるとき、紙がなかったらどうしますか?」という山口先生の質問です。多くの答えが出ましたが、

 一番古い形態は「地面」「壁(洞くつ)」です。時代を経るにしたがって、「葉っぱ、石」「木簡、竹簡」の答えを導き、

 最後に「紙+巻物・折本」の答えにたどりつきました。ここで、田中さんの持ち物である巻物が登場しました。

(写真掲載許可済み)

 茶のお免状だそうですが、なんと、5mもある巻物だったのです。広げたその長さに、児童も私たちも「わぁー」と歓声をあげました。

「洞くつ壁画」や「木簡・竹簡」など歴史を絡めた授業の組み立てができるのは、やはり先生だからこそだと思いました。

家の中でも、洗濯物や食器など様々なものが分類されていること、そして分類されていないとすぐに見つけられないことを理解させ、

本の分類に話が移っていきました。

 ここからは、田中さんのお話です。「図書館ではどのように本を分類しているか」という学習課題です。

分類の意味・分類のし方・本の分類クイズの順に進んでいきました。最後のクイズは、伝法小の図書館を見ながら、210や488など、

ワークシートに書かれた分類記号から、好きな本の題名を記入するというものでした。さすが6年生、お目当ての分類の書架に

まっすぐ進んで行き、題名を記入することができました。本の分類について、ほとんどの児童が理解していると思いました。

何人かが本の題名を発表し、そしてワークシートに感想を記入し、授業は終了しました。

頂いた『伝法メディアセンター〜活用ハンドブック〜』を見ると、情報活用スキル年間計画の中に、

オリエンテーション「メディアセンターの使い方を知る」という内容が3年生から始まっています。

「日本十進分類法」という言葉については、耳なじみのある言葉だったのでしょう、知っている児童が多いように思いました。

実物を見せたり、体を動かしたり、児童の興味関心を途切れさせない内容だったので、見学させていただいた私たちも、

児童たちの反応が楽しく、大変勉強になり、あっという間の一時間でした。

山口先生、田中さんありがとうございました。

                                     (見学者・記)

 

 

 

 

 

 

  

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                                                           ((SA