魔法少女リリカルなのはVivid
〜Sweet Song Fourever〜Remake

プロローグ


?? SIDE

「■■■は何がしたい事はある?」
「…………僕……は…」

そう聞かれた時、僕は答えられなかった。
考えた事がなかったから、自分がやりたいと思う事なんてなかったから……

「分からない?」

その言葉に頷くしか出来なかった。

「そっか、それなら■■■がしたい事を私達と一緒に探そう。」

だからその時、■■■さんと■■■■さんがそう言ってくれた事の意味は良く分からなかったけど……そう言ってくれた事がとても嬉しかったと思った事だけは今でも良く覚えている。


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『…じ、…るじ……大丈夫ですか、主。』

そう呼ばれた声に少し驚き俯いていた顔を少し上げて前を見る。目の前には太陽が沈み闇に包まれた空と電灯の明かりに照らされた路地とシャッターが閉まった商店が幾つか見えた。

「神楽か、俺は大丈夫。少し意識が飛んでいただけだから。」

少し懐かしい事を思い出していた……俺が無くした記憶・・・・・・・・のなかで唯一憶えていた記憶を。

「この光景が見えるってことは『魔法士の世界』から『移動』できたんだな。」
『そうなりますね。』

魔法士の世界
それは空が雲に覆われ太陽の光が届かない雪に支配され、人類が緩やかに滅びを迎えようとしている世界に俺が付けた名でアイツ・・・の故郷だった世界を指す言葉。

「夜なんだけど、今日は野宿かな。」
『まあ、『この世界』について詳しく調べるのは明日からで良いでしょう。』

とりあえず人に会えれば『この世界』についてなんか分かりそうなんだが、時間が時間だし……諦めるか。

「失礼します、あなたにお伺いしたい事が有ります。」

訂正、厄介事に巻き込まれたかもしれない。目の前から現れた眼帯で目を隠した女性を見ながらそう思う俺であった。

 

 

 

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