プロローグ

 

 

 闇の化身……ガンダム達との光と闇の戦いに敗れてきた悪しき存在。神にも匹敵する力を持つモノ、闇の神の分身と言うべき存在、神その物等数多く存在する闇の存在達。

 

 ガンダム達の存在する世界から別の世界に逃げ延びた闇の化身達は己の配下を復活させ、様々な手段で復活のために行動を起している。

 

 本隊と言うべき者達は司と彼と共に戦うガンダム達と戦い、別の世界に渡った一部の闇の化身は闇のガンダム達と共に戦う運命を与えられた少年と戦っている。

 

 だが、闇の化身が渡った世界はそれだけではなかった。

 ……序でにスペリオルカイザー達に叩きのめされた上に封印された愚かな神も。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで……どうする?」

 

 全力で攻撃を放った体制のスペリオルカイザーとフォーミュランダーに聖神アモン・ラーは呆れた表情で話しかける。

 

「……本気でバロックガンにこの世界の管理を任せるべきだと思えてきた……」

 

 流石に自分の宿敵が其処まで愚かとは思いたくないスペリオルカイザーだった。流石に自分の望む世界になれば向こうも真面目に管理してくれそうだし。ぶっちゃけ、そんな神に管理される世界その物が哀れに思えてきた。

 

「ああ。だが、大問題だ」

 

 ぶちのめした愚神を封魔の聖剣を突き刺して封印しつつフォーミュランダーはそちらへと視線を向ける。

 

また、転生者か……」

 

 封魔の聖剣の上に更に封印を掛けつつ呟いたスペリオルカイザーの言葉に全員が溜息を吐く。愚かな考えの転生者に惹かれて“また”別の闇の化身がその世界に渡ってしまったのだ。幸いにもその世界の持つ容量は神である自分達を受容れるだけの物は有る。だが、他に二つの世界にも対応する必要が有る以上一つの世界だけ自分達が直接動くわけには行かない。

 

「……仕方ない。適応者が居ない別の世界に逃れた闇の化身を追って貰った司達に事情を話して何人かのガンダム達を借り受けよう」

 

「それしかないか」

 

「……それは急いだ方が良い……。適応者を見つけたんだが……かなり拙い、転生者(バカ)が原因で」

 

「何が……なっ!? 仕方ない、私が行こう! 騎士ガンダムの姿なら影響も無い。それに、司の世界の変身魔法を使えば人間にも変身できる」

 

 慌てて『スペリオルドラゴン』と『守護龍カイザーワイバーン』に分離してその世界に下りるスペリオルドラゴン。

 

「私達は司に事情を話して、向かってもらうガンダム達のカードを預かってきます」

 

 こうして、結晶鳳凰(クリスタルフェニックス)によって選伐されたガンダム達の名は、

 

 

 

 天使の守護騎士『騎士ウイングガンダム』とその仲間である転生ガンダムの騎士達。

 翼の武者『武者ウイングゼロ』とその仲間の機動烈士隊の武者達。

 

 

 

 その世界に相応しい上で闇の化身に対抗できる力を持ったガンダムを選伐したらしいが、完全に武者と騎士からの選伐のために、アモン・ラーとフォーミュランダーの方も後でカードを借りて選伐したメンバーを送る事にしたらしい。

 

「さてと、そこのアホ神が行うはずだった転生者へのサポートを、スペリオルドラゴンに流用すれば良いか」

 

「向こうには必要ないだろう」

 

 すっぱりと龍守護神と聖神に見捨てられた転生者だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、内心ガンダム界の神々が大慌てでその世界に渡った闇の化身に対する対策を行っている頃、急いでスペリオルカイザーが保護に向かったその世界の適合者は……

 

「君も一人なんだね」

 

 雨の中倒れていた白い子猫を抱え上げゆっくりと雨宿りする為に神社の軒下に座り込む。そんな彼の朦朧とする意識の中で、彼は暗い雨雲を切り裂いて落ちる金色の光と、その中から現れる白銀の鎧を身に纏った騎士……『騎士ガンダム(烈伝)』の姿を見る。

 

 スダ・ドアカワールドの伝説の勇者から差し伸べられた手を取った時、少年の物語は始まりを見せる。








 

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