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新たな職場に飛ばされウフフアハハと逝っちゃいそうな俺。
しかし移動先の部隊はアヴァロン女性比率が高くおまけにめっちゃ若い女の部隊長(しかも関西弁。もしかしたら地球人!?)、さらなるさらにちまっこいかわいい喋れる怒れるオートマタ?付き!?
ついでにあの街中でビックリ出会い系を果たした『実はストライカー級なんです彼女』なドジっ娘ワーカホリックまでいるという始末。
仕事場である事務のほうの娘たちもみんなレベルが高い人ばっかでウッハウハ。
これからあるかもしれないまっかなストロベリーな出会いを想像してしまう俺。
しかしこんな天国な様なところにも刺客は迫っていたようだ。
何でもこの部隊は見込みのある新人をあのわーかい部隊長が権力なんて使ってなんぼでかき集めたエース達で育てるといった側面もあるらしい。
あの部隊長も俺を引き込む気マンマンだ。
まさに俺を引き込むためのアリ地獄。
足を滑らしたらそのまま武装局員になって閃光奔る世界へいらっしゃ〜いになっちまう。
はたして俺栗間十は足を滑らせ武装局員ぶっちぎりな道へ突っ走ってしまうのか!?
それともこの一年間悪魔の手から逃げ切ることができるのか!?
俺の未来はどっちだ!!
次回へ続く!!
「・・・とりあえず日誌にそれはないと思うよ、栗間君」
「むぅ、遠まわしに勧誘は受けませんと自己アピールしてみたんだが、やっぱ次回予告風な感じはダメか。
なら我が家一代に渡って伝わる栗間流P文字で書いてみるか」
「それって純粋にただの嫌がらせだよ、っていうか一代ってとりあえず全然歴史ないよね」
「だいじょうぶ、あの部隊長なら分かってくれるはず。
ということで今度はサスペンスチックに書いてみよう」
「なんて書いてあるかわかんないよ」
「むかしチャットで知り合った顔も名前も知らない友人から教えてもらった暗号だ。
たしか管理局が昔使ってた暗号コードらしいぞ?」
「ちょ!?あからさまに機密情報だよ!?情報漏えいだよ!?」
「気にするな、俺は気にしない」
「だめだよ、だめだめ!?犯罪だよ!?タイーホだよ!?」
「はっはっはっは、ところでそんな些細なことよりもっと重要なことがある」
「些細なことってこれも重大すぎるから!?」
「そんなに慌てんな、嘘に決まってるだろう」
「う、うそ!?あっ、そうだよね、そんないきなり犯罪に浸かってたりしないよね」
「ホントは現在使っているコードらしい」
「もっとだめーー!!」
「淑女がそんなユカイな醜態をさらすな。
ところで先ほどの重要な問題だが」
「もうどうにでもしてよ、でなに?」
「君の名前ってなんだっけ?同僚X」
「ちょっ、酷い。ちゃんと自己紹介したじゃん。
ルー・ステビアだよ」
「ほう、なんとも甘そうな名前だ。
とりあえずヨロシク大柴」
「大柴ってだれ!!?」
「ナイスツッコミ!ちなみに俺の故郷のとあるタレントだ。
いつも会話の中の単語が流暢な英語になってしまう不思議な人だ」
「どんなひと!?というかさっきから私からかわれてばっかりだよね?」
「気にするなよ。
俺の脳内ボケ委員会がお前の斬新なツッコミを待っているんだ。
ちなみに評価は42,7点、残念だったな。赤点だ」
「赤点はおいといて微妙に不吉だよね、その点数」
「ここら辺は特に特記することではないだろう」
「ふ〜ん、そうなんだ」
「どうせ、もうお前は登場機会がないからというメッセージだしな」
「なっ、ちょっ、ちょっとまってよ!嘘でしょ。
名前までもらったんだよ、君とこんなに話したんだよ。
ここまできたらオリキャラでレギュラーになっても大丈夫だよ!?」
「だが断る!」
「なっ、なぜ」
「それじゃそろそろ本編かかるか、飽きてきたし」
「スルー!?そ、そんな〜。
私にもっと愛を〜」
ごーまうぇ〜
第1わ?「そこをなんとか〜、わ、脇役でもいいからさぁ〜 byルー」
「そんなめんどいこと俺がするとでも? by俺」
各部署へ挨拶もそこそこに終わって自分のデスクで同僚Xをいじり日誌を書く。
それさえ終わってしまえばとりあえず暇になる。
――まだ、一応始まってないから準備くらいしかないんだよなぁ。
日誌を書き終わってホログラムキーボードを消してから背伸びをして一息つき新しい職場を見渡す。
若いおにゃのこ達がきゃいきゃいはしゃぎながら自分たちのデスクや部屋の準備をしている。
はぁ〜、眼福眼福。
てか、ここの部隊の年齢層ひくすぎっしょ。
平均20歳はいってるかいってないかの部隊って大丈夫なのか?
多分優秀な人ばかりを引き抜いてきたんだろうけど導くべき年配の人とかいないのはどうかと思うぜ。
何か不測の事態が起こったときの対応は経験積んだ人じゃないとダメでしょう。
そういう自分も管理局で働き始めてまだ5年。
過去のことを考えればその限りではないがあくまで今の自分は15歳の若者だ。
そこまで考えててふと思いつく。
「あっ、そういやまだ始まってないんだから来てない人もいるのか。
年配の人だったら俺みたいな若いのより前の職場での事後処理とかたくさんあるだろうしな」
「なにがたくさんあるですか〜」
「うおぅ!?」
気づくと俺のデスクにあのちまっこい人形が腰に手をつけてこちらを見上げていた。
「でたな、お人形さん!」
「だからお人形っていうなですぅ〜〜」
ぷんすかとちっちゃい手を振り回しながら怒るその姿ははっきり言ってキュートだ。
課長や昔の同僚からは絶対感じられないであろう暖かな波動を感じる。
「いやいやリインフォース空曹長殿、自分は貴方を人形といったんではなくてですね、人形のように、そうフランス人形のようなかわいらしさだっていってるんですよ」
「はうぅぅ、そっ、そうだったんですか〜。
てへへ、そんなことをいわれたらリインは照れちゃうですよ」
文字どうりちっちゃい体で恥らう姿は見ていて微笑ましい。
あぁ、これが全国全世界全次元の父親さん達が感じる気持ちか・・・癒されるぜ。
「ところでリインフォース空曹長殿、何か自分に御用時があったのではないでしょうか」
「そんなかたぐるしい挨拶はしなくていいですよ。
リインと呼んでくれればいいです。
はやてちゃんが集会が終わったら部隊長室にこいっていったですよ」
「なぬ!?」
嫌な汗が背中を流れる。
なんとなくあの部隊長は若干腹黒な予感がする。
やばい、俺の平穏なまったりのびのびぼのぼの計画が。
「わ、わかりました。集会後ニウカガワセテイタダクトオツタエクダサイ」
「そ、そうですか。それじゃちゃんとくるですよ」
そういってちっちゃい上司はかわいく忠告しながら飛んでいった。
ふむ、どうしたものか。
いつもなら辞表をたたきつけてって寸法があるが前の部隊ならともかくこの部隊をぬけるのはちょっと未練がある。
こんな女性比率の高い部隊なんてもう二度と遭遇することなんてありえないだろう。
だが、武装局員だけは絶対にヤダ。
やっ、そりゃ自分だって興味本位で魔法使ったり簡易デバイスとはいえ持ってたりするけどやっぱそれとこれは違うわけだし、使える物だって、一般に流通しているやつと自分でネタ的に組んだキワモノ魔法ものばっかだし。
ちなみにキワモノ魔法は武装局員の同類のトモダチに組んでもらった。
ちなみに代価は我が故郷のとある映像ディスクだ。
奴はいまごろどっかでチェストォォォーーー!!とか叫びながら犯罪者を一刀両断している頃だろう。
話がそれた。
武装局員にならずにすむ方法だったな。
とりあえず三人寄れば文殊の知恵だ。
一人は確か次元世界でチェストー!してるから無理として奴に聞くか。
そういって自分のデスクの通信装置を起動させて友人へとつなぐ。
少しの時間を持って相手と繋がった。
繋がった相手は前の職場でも特に中の良かった微妙な商品ばかり作るあの同僚である。
久しぶりでもないが言葉を交わして懐かしさを・・・
「よう、たいした時間もたってないのにどうした?
俺の毎朝の白い液体が恋しくなったか?」
「やけに勘違いをさせることをほざいてくれるな!」
特に感じなかったな。
いつもどおりだ。それより、
「ちょっと相談があるんだがな、」
「お前が相談だなんて珍しいじゃないか。
おっと、みなまでいうな。
さては機動六課はきゃわいいおにゃのこがめがっさいておれっちドキドキしちゃうぜ。
この気持ちどうやってシャウトォォ!!すればいいのか分からないという感じか?
それともなんだ?
こんなにおニャの子が多いと本棚の奥の二重機構に隠したエッチな本の在り処がばれないか心配だぜとかそう言う心配か」
「んなことするか。
つかなんで知ってやがる」
くそ、ニヤニヤしやがって。
「エッチな本の在り処か?」
「ちがう!
ちがわなくもないが、というかそっちは後々詳しく問い詰めるからな。
それはおいといて俺が言っているのは新しい部隊のことだ。
所属部隊の通達読んだの送別会終わってからだから結局誰にも言ってないはずなんだが」
「俺の情報網を甘く見るなといっておこう。
それに機動六課は割りと有名だからな。
お前も少しは管理局の内情を知ったらどうだ」
マイフレンドがあきれた顔でこちらを眺めている。
くそ、なんだそのいかにも田舎から出てきて世間に疎そうな人を見るような目は」
「お前が実際そんな感じだから」
「通信ごしなのに人の心の中読んでんじゃねぇ」
「とりあえず口に出していたといっておこう。
そんな哀れな君には哀れな人を見るような俺の視線をプレゼントだ」
「ぐぅ、その視線が現在進行形でキキキと嫌な音を立てて俺のガラスハートに引っかき傷をつけるぜ」
「やけに具体的だな。
とりあえずお前の状況は早速勧誘されてるって所か。
俺からのアドバイスはそうだな・・・あきらめろ?」
「はなから見捨てモード!?」
「だって機動六課といえばあの三壊だぞ。
もうあきらめるっきゃねぇよ。
もうお前の遺影に仏壇、百合の花、ついでにお線香まで完備してあるぜ」
「死ぬ前提!?
なに?その三壊ってそんなにやばいの?」
そんなやばそうな人はあいさつ回りにいなかったと思うんだがな。
「三壊といえば結構有名だぞ。
むしろ知らないお前にビックリだ」
「とりあえずその三壊でも2階でもいいから教えてくれ」
「本当に何にも知らないんだな。
何でもその三壊ってのは文字から見て分かるようにとある三人のことをさすんだ。
それぞれが若年にしてランクS以上、周りからはエースとか期待の新人とかと呼ばれている」
「そういえば部隊長がエースオブエースとかなんかいってたような」
「まさか八神はやてはともかく高町なのはのほうもあってるとか」
「あぁ、あのドジっ娘ワーカホリック、めんどいからドジックね」
それを聞いてマイフレンドが少し顔を青ざめる。
「おま、よくあの『管理局の白い悪魔』のことをそんなふうに呼べるな」
「べつにドジックはそんな脅威でもないような。
つか話からしてドジックと八神部隊長がその三人衆のうちの二人か」
「あぁ、お前そんな風に呼んでよくぞ無事だったなとお前を褒め称えるよ。
話を続けるが高町なのは『管理局の白い悪魔』は説得で有名でな」
「へぇ、犯罪者に説得か。
なかなか見所があるといっておくべきか、それとも甘いというべきなのか。
まあ、そこは人それぞれか」
「甘いなんてもんじゃないな。
アレは鬼、いや魔王だ。
聞く噂によると「話を聞かせて」と砲撃で語りかけるらしい」
「はっ?言葉でじゃなくてか」
まさに肉体言語ならぬ魔法言語って奴か。
「ああ、容赦もない全力全壊。
自分よりあからさまにランクの低いやつらにさえ本気で撃ってるという話だ。
噂じゃ話そうとしても聞く耳持たずとか『管理局の白い悪魔』が出張った跡は瓦礫の山でぺんぺん草一本生えてこないとかいろいろとあるぞ」
「はぇ〜〜、人は見かけによらないと入ったもんだねぇ〜」
「何をのんきに言っている。
明日はわが身だぞ、お前の場合はリアルで」
「といってもなぁ〜。
実際あのドジックがそんなんに見えないし。
噂話もいくら魔法という要素があって高ランク魔法使いは戦略級といってもなぁ〜。
実際実感がわかないからな」
「はぁ〜、そういやお前はそういう奴だったな。
お前の心配するだけ損ってやつだよな」
「あんまり褒めんな。照れるだろうが」
「お約束をありがとう。
もちろんだが褒めたつもりはない。
まあ、とりあえずお前の健闘を祈っておくよ。
まあ、なんかあったらいってくれや」
「んっ?ほかの面子の事は教えてくれないのか」
「俺も仕事中で忙しいんだ。
さっきから課長の熱い眼差しで俺の体はこんがりミディアムになりそうだ」
「そうか、悪かったな。
じゃあ、また今度酒でも飲もう」
「あぁ、手土産は三壊の盗聴写真で、あ、いいや。
流石にばれたら俺まで危ないからいいや。
面白い話を持ってくれればいいわ」
「おう、ではまたな」
そういってウィンドウが音を立てて消えた。
とりあえずあのドジックの情報は少し手に入ったが根本的な解決はできなかったな。
とりあえず
「いつもどおりなるようになれか」
む、放送か。
局員整列か、さて鬼が出るか蛇が出るかならぬドジックがでるか魔王が出るか。
そんな風にのんきに考えながら俺はデスクを立ってワラワラと出て行く局員に混じって集会へと向かった。
そして俺は今部隊長室のドアの前にいる。
えっ?集会?
んなもん知るか。
ぼーっとしてたから何言ってたかも覚えてねぇよ。
そんなことより俺はこれからのほうが大事なんだ。
ということで、
「ポケットの中には辞表オッケー、小型レコーダーオッケー、言い訳手帳オッケー。
よし、オールグリーン。 失礼します。栗間十一等陸士事務員です」
ドア越しにはいってええでぇ〜と聞こえてくる。
両頬をぱちんとたたいて気合を入れてから入室する。
「栗間十一等陸士事務員、出頭しました」
微妙にずれてそうでずれてない敬礼をして部屋の中を見渡す。
っていきなりドジックがここにいるし。
「よぉきてくれたな。
楽にしてくれてええで」
「では失礼します。
それで今回はどういったご用件でしょうか」
さてくるかと内心身構える。
「あぁ、今回はサインの欲しい書類があってな、ちょっと足運んでもろうたんや。
ていうか、前来たときみたいにもっとフランクに話してくれてもかまわへんで」
「いえ、前回のはちょっと自分も新しい部隊で興奮していたようで恥ずかしい限りです」
「別にええのに。
まあ、とりあえずこことこことあとこっちな」
そういって書類を出してくる。
「ええっと、こことここに・・・ってこれって武装局員になるための書類じゃねえか!?」
部隊長の顔を見るとバレチマッタ、テヘ☆な顔をしている。
ドジックのほうはあきれて部隊長の方を見ている。
「あっちゃ〜ばれてもうたか」
「もう、はやてちゃん。
なにしてるの、そういうのはよくないよ」
「っていうか汚すぎでしょ。
アンタは詐欺師か!」
や〜失敗失敗とかほざいている部隊長につい素で喋ってしまう。
「まあ、冗談は置いといて」
「本当に冗談なんですか?」
「半分はな、それはおいといて今日の業務はサボってええで」
「はい?」
予想外の言葉にきょとんとしてしまう。
楽しそうな顔をしている部隊長のかわりにドジックが答える。
「栗間君も早く魔法使いにならないかなとか思ってたんだけど、栗間君なかなか頑固だからとりあえず私の訓練をみて考えてくれないかなっと思ってね」
「あぁ〜、それでですかい。
おれ、じゃなくて自分は魔法使いやるつもりないですよ」
「それでも訓練見てどういうものかを知ってもらえば少しは気も変わるかなってね」
「そういうことや、ということでこれからなのはちゃんと一緒に新人たちの訓練に付きおうてや」
にやにやしながら言ってくる部隊長に疲れがどっとくる。
とりあえずジャブってか。
長期戦必須かぁ〜、速攻で諦めてくれる人だと楽だけど人生そんなあまかねえか。
内心がっくりとする。
「はぁ〜、了解しました」
「それじゃ、行こうか。
あ、今回は見学だから着替えはいらないよ」
「どちらにしても絶対にやりたくないです」
「もぅ〜普通に話してくれていいよ」
「よっしゃ、ぜってやんねぇかんな、ドジック」
「ドジックって何!?」
「それでは失礼します。
さあ、ドジックさっさといくぞ」
そういってさっさと部隊長室を出る。
うしろでドジックがうるさいが無視だ。
――さて、理由はともかく仕事サボる機会ができたんだ。
のんびり見学でもするかと思ったところで立ち止まる。
「もぅ〜、ドジックって、ってどうしたの急に立ち止まって」
「訓練場ってどこだ」
俺の心の中でひゅ〜っと風が吹いた気がした。
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