愚かな人の住処


 

 

  

季節が巡りに巡っていまや既に高校2年生。

 

高校はまあまあレベルが高くて家からほどよい距離の学校だ。

 

ちなみに妹が入学したのは学区内で学力は下から数えた方が早いかな?な学校だ。

 

いわゆる原作でYOKOSHIMAが通っていた学校だ。

 

・・・・・・メイビー。

 

お約束の原作ノートなんてとっていなかったし、生前に読んだのだって結構前だ。

 

覚えているわけがない。

 

正直かなり大筋程度しか覚えてない。

 

アイツが受験シーズンになってやっと思い出したくらいだ。

 

そんなわけで俺と妹は別々の高校に行っている。

 

もう原作とかそういうのは気にしてはいないのだが自分の妹という立場に置くとどうしても心配になるのだ。

 

主にアイツが他人に迷惑をかけていないかがだ。

 

家での態度は特に変わっていないので正直変化はないとは思っているのだが本人如く昔の私じゃないと大きく宣言していた。

 

その昔の私じゃないは昔の比ではないという意味でないと願うばかりだ。

 

しかし現実とは残酷で最近友人からの噂でとある他校にとんでもない変態女がいると言う噂を聞いてしまった。

 

そのうち昔みたいにつるし上げしなくてはいけないのかもしれない。

 

そういえば原作は気にしないとはいったものの原作開始はいつ頃からなのだろうか。

 

原作通り行くのであれば俺のほうにも少なからずとも影響がくるのは間違いなしなので気になるっちゃ気になる。

 

確か極貧煩悩アルバイターが売りだったはずだから一人のはずだから両親がナルニアに言ってからバイトを探して雇われて原作開始だったはずだ。

 

まぁ、分からないことはもう放置しておいてもいいだろう。

 

親父に上司にはめられそうか?とか海外に転勤しそう?とか聞けるはずもないしな。

 

今考えなきゃいけないのは親父達がナルニア行き決定した後のことだな。

 

アイツはもちろんこっちに残るだろうし、俺も残るだろう。

 

原作のYOKOSHIMAのいうとおりにナルニアみたいな後進国なとこにいったら絶対にストレスがたまりまくる。

 

俺も良くも悪くも文明人なんだ。

 

まあ、そうなるときっと学費と家賃は払ってやるから他は自分で稼げと言う話になるはずだ。

 

アイツがおしとやかといわずともあと半分くらい変態でさえなければきっと女の子が普通にクラス程度の仕送りをおくっただろうが正直アイツには送らないと思う。

 

どんなくらいの部屋を借りてくれるかは分からないが少なくとも生活費等は絶対自分たち持ちだろう。

 

そうなると自分もバイトをしなくてはならなくなる。

 

候補としてはアイツが多分するようになるであろうGS家業。

 

あとは普通にバイトを探すか。

 

今の俺は趣味から特技へとジョブチェンジをはたした空手があるし、特殊性の高い横島家の一員であるから十分にやっていける可能性はあるが自分から死地に行きたいとも思わないので正直あまりやる気はない。

 

と言うことで必然的に普通のバイトになる。

 

 

「そういうことでどう思う城島さん?」

 

「いや、先輩?

 

いきなりどう思うとっ、言われても分からないっ、っす!」

 

 

組み合っていた男の子は俺の突拍子のない質問に律儀に答えながら俺の正拳裏拳を避けて反撃を入れてくる。

 

 

「やっ、俺もそう思うよっと」

 

「思うよってっ、とととっ、うわっ!」

 

「はっ!ハイおしまい」

 

「くぅ〜〜〜、また負けたっす。

 

先輩強すぎっすよ」

 

「男が女の子に負けたら色々と恥ずかしいしむなしいしな

 

やっぱり女の子に、女の子に負けたら恥ずかしいよな。

 

大事なことだから二回いいました。」

 

「うぅ〜、そう何回も女の子っていわないで欲しいっす。

 

俺だって一応気にしてるんですよ」

 

「気にするな、俺は気にしない」

 

「くぅぅぅ〜、こうやっていつも負けるからあのカメに馬鹿にされるすよ。

 

いつかカメと一緒に吠え面をかかせてやるっすから」

 

 

聞いての通り実は女の子なコイツは城島晶。

 

ここの道場で上級生である俺に普通に対抗できる中学生な後輩だ。

 

ちなみに俺の方がまだ強い。

 

なぜ俺がここに通っているのかというと生前は思いっきりインドア派で正直ドラマやネットでアチョーってやる肉体派で拳法が使える人に憧れていたからだ。

 

かといって実際にやるには遅すぎるとタカをくくってやらないまま死んでしまった。

 

そういうわけで昔みたいにネットがあまり復旧していない今の時代で暇つぶしとして、小さい頃から一つの趣味として空手を嗜んでいる。

 

腕の方はなにげに天才筋な家系を見て考えてくれ。

 

東京に引っ越してきてからこの道場に入ったが、ここの館長がなんで大会に出ないのかと思うくらいに強すぎる。

 

時々やらされる館長との組み手は手加減されてもなおいつもフルぼっこである。

 

おかげでこの前県大会に進出したという同門の友人に勝てるくらいの実力はある。

 

まあ、つまり体格もそれなりにトップクラスな俺はここの道場ではトップクラスの実力社ではあるということだ。

 

ちなみに大会はそこまで熱血してやってないのででていない。

 

話を戻してこの城島晶は中学生でありながらそんな上位の俺に普通にいい試合ができる娘なのだ。

 

試合後の挨拶を終えてクールダウンをしていると城島が声をかけてきた。

 

 

「で、先輩何でしたっけ?」

 

「ん、何がだ?」

 

「組み手の間で何か言ってたじゃないっすか」

 

「あぁ、あれか。

 

なんかそろそろバイト始めようかな〜って話だ」

 

「また急にどうしたんすか」

 

「いや、高校の醍醐味といえばバイトだな〜とおもって」

 

「普通、高校の醍醐味って部活やって全国大会甲子園とかそんなんじゃないんすか?」

 

「別に部活とかあんまり興味ないしな」

 

「そうなんすか」

 

「そうなんすよ」

 

 

かわいく首をかしげながら聞いてくる城島に答えてやる。

 

 

「というわけでなんかいいバイトないか?」

 

「一応俺まだ中学生なんすけど」

 

「それもそうだよなぁ〜」

 

 

そういってなんのバイトをしようか悩み始めた俺を見て城島がなにかを思い出したのか案を出してきた。

 

 

「そういえば、俺が居候している家が喫茶店をやってるんすけどバイトを募集しようかって話をしてたっすよ」

 

「へぇ、喫茶店かあ。

 

正直一回やってみたかった職業の一つだな」

 

「喫茶店をっすか?」

 

「あぁ、マスターがコーヒーを入れたりガラスのコップを磨いてるとことかちょっと憧れるね」

 

「なんか結構偏見が入ってるような気がしないでもないっすけど」

 

「まあ、もっともコーヒーの味のよしあしは分からないがな」

 

「だめじゃないっすか」

 

 

そういって城島は苦笑したがなんか憧れるじゃないか。

 

コーヒーのよしあしが分かって喫茶店のマスターでガラスのコップを磨いたりとかなんか渋くて。

 

将来の夢はロマンスグレーなんだから。

 

 

「まあ、そういうことなら一回桃子さん、あっ、俺がお世話になってるとこの人なんすけど話を聞いときましょうか?」

 

「あぁ、是非とも頼む。

 

あぁ、そうだ。

 

甘い物とか売ってるのか?」

 

「ありますよ。

 

シュークリームが絶品っす。

 

雑誌にも載ったことがあるんすよ。

 

先輩知らないっすか?

 

翠屋っていうんすけど」

 

「甘い物は好きだが雑誌をチェックするほどではないしな」

 

「うっす、それじゃあ聞いとくっす。

 

それでウチに来たら今度は先輩が後輩っすよ」

 

「んっ?お前もそこでバイトしてんのか?」

 

 

中学生じゃ普通に労働法違反だろう。

 

特別でかいわけでもないから普通に高校未満ってばれるだろ。

 

 

「ちがうっすよ。

 

お世話になってるんでその分手伝ってるんすよ。

 

結構繁盛してるんで人手が足りなくなるときがあるっすから」

 

「ふ〜ん、まあそういうことで頼むわ」

 

「了解っす。

 

それじゃあ「横島はワシと組み手じゃ!」っ、館長!?」

 

「うげぇっ!?

 

ちょっと今日は用事がっっとぉぉ!?」

 

「がははははは!

 

おらぁっ、よそ見してる暇あったら手をださんかい!」

 

「早いし無理ってっ、っとぉ!

 

オブゥッ!?」

 

「あっ、イイの入った」

 

「ほらほらほらほらぁぁぁぁ〜〜!

 

どうしたどうしたぁぁ〜〜〜〜!!」

 

 

ドカッ!バギッ!メキョッ!?

 

 

「ふぅ、すっきしりしたわい。

 

週に一回はやらんとやっぱ気がすまんのう」

 

「先輩!?

 

大丈夫っすか?

 

メディックっ、メディィィィ〜〜〜〜ク!」

 

「おま、え、、それキャラじゃねぇだろ・・・、ガクッ」