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軽快なリズムが鳴り響く1番ドック前。
集まっていた住民達は何故か怒ったような焦ったような表情を浮かべざわめきだす。
一体何があるのだろうか。

ふと見れば建物の屋上部分にカーテンの様なものが現われ人影が見えた。
三人並んでリズムに乗って踊っているのが見える。
気づけば周りの人間がその三人の人影に対し、怒号を飛ばしている状態になっていた。
どうやらあまり良い雰囲気ではなさそうだ。



「ここに麦わらのルフィってのがいる筈だ!出て来い!」
「え?」
「知り合いか?」
「全然」


「おれはこの島一のスーパーな男!ウォーターセブンの裏の顔!!そうだおれは人呼んで…」



ばさりとカーテンの様なものが落ち、人影が姿を現す。
両脇に女性を従えた大柄な男性。
その出で立ちは少々変わっている。
アロハシャツにビキニパンツという男の姿には盛大に顔をしかめた。



「フランキー!!!」


「うわああ!!ここで暴れ出すぞー!!逃げろー!!」

「出て来い麦わらァ!!」


「…何だあの変態…」
「私は正直関わりたくない」
「……!!フランキーって言わなかった!?」
「…あいつが……!!!」
「ほぉ、あいつが私達が諍いを起こした原因か」



上空から叫んだフランキーに対し、ルフィも怒鳴り声をあげた。
鋭い眼光でフランキーを睨みつける。



「おい!!海水パンツ!!」
「あン!?」
「おれがルフィだ!!」


ルフィの言葉にフランキーがこちらを見る。
二人の鋭い視線が交わり辺りには険悪な雰囲気が流れた。


「お前かァ…麦わらのルフィってのァ!!人の留守中にえらく大暴れしてくれたじゃないのお兄ちゃん…!!」

「何だあのアゴは」
…あんたよくそういう所に気づくわね。ある意味尊敬するわ」
「あの両脇の女性の髪形も面白い」

「帰ってきて目を疑ったぜおれァ…いやいや見事に原形ないんだもんなァ、おれの家がよ!!子分共もまァヒドイ目にあわせてくれやがってェ…」

「自業自得ではないか」
「…もしかして怒ってる?」
「ああ、カンカンだ。尻叩きくらいはしてやりたい」
「あんた相変わらずわかりづらいわね」


上空を見上げながら淡々と述べるの顔は無表情で一見すれば怒っているようには見えない。
フランキーは肩を落とし溜息をついたかと思えば、両腕でバツ印を作って怒りの表情を浮かべ再び叫びだした。



「もォーダメだおれ。今週のおれはもうホントに止められねェ!何言ってもおめェをボロ雑巾の様にするまでは!!この怒りはおさまらねェーっ!!」
「ちょっと!あんた私達のお金どうしたの!?2億ベリー!」
「あァ!?そんなもん…使っちまってもうカラッケツよォ!!どこぞで奪ってきた金を偉そうに守ろうとするんじゃねェ!海賊がァ!!」
「カラッケツなのはお前の頭だろうが」
「あァ?お姉ちゃん言うじゃねェかよ」



文句を叫ぶナミと淡々と侮辱の言葉を投げつけるにフランキーが視線を向けた。
ナミは一瞬ビクリと体を動かしたがは無表情のままフランキーを見つめている。
に怯える様子はない。


「そんなのはいい。とにかくおれはお前を!!ブッ飛ばさねェと気が済まねェ!!」
「気が済まねェのはこっちだバカ野郎!!」
「おい!こっちへ下りて来い!!」


ルフィがフランキーに向かって宣戦布告ともとれる言葉を投げ険しい表情でフランキーを睨みつける。
するとフランキーは息を大きく吸い込んで、上空を見上げ止まった。
何かを体内に溜めているような様子には眉を顰める。


「何してんのあれ」



ナミが疑問を投げかけた瞬間、フランキーの口から強烈な炎が飛び出した。
その炎は達向って物凄い火柱を上げながら襲いかかる。



「うわぁ!!」
「火ィ吹いた!!」
「何!?あいつ!」

「火ィ吹くのが珍しいか…?」

「ゴジラかあいつは」
「そんな訳あるかァ!!能力者かも!!」
「何の実だ!?」


突然の炎に達が驚きを隠せずにいると、フランキーは屋上部分から飛び降りて水路に飛び込んだ。


「水に突っ込んだぞ!悪魔の実食ってたら溺れて終わりだ!」
「きっと滑って落ちたのよ!火吹く能力者よあいつ!」
「いや…違う!まずい!!」
「え!?」


フランキーの行動にいち早く気づいたが声を上げたが時既に遅し。
水路に飛び込んだフランキーは水中から達が乗っていたブル目掛けて拳を突き上げ、椅子部分が無残に飛び散った。
その勢いに乗って達は空中へ投げ出される。


「泳げんのかっ!!」
「いやーー!!」
「捕まれナミ!!」

「悪魔の実なんざ食っちゃいねぇっ!!」


寸での所での腕がナミを捕らえそのまま路地部分へと吹っ飛んだ。
思い切り体を打ちつけられの腕は地面に擦られ血を滲ませる。


「ナミ!大丈夫だったか!?」
「ちょっとは自分の心配もしなさいよ!あんた一応女の子でしょ!?」
「何だ?やっぱりどっか打ったのか?頭とか」
「ひっぱたくわよ!!」


の軽口で一瞬とナミの間に和やかな雰囲気が取り戻されたように見えた。
しかし次の瞬間、ルフィが1番ドックの壁に叩きつけられどさりと地面に倒れる。

ルフィの叩きつけられた壁には大きなひび割れが出来ており衝撃の強さを物語っていた。
それより奇怪なのは、フランキーの腕だ。

フランキーの腕は手首の部分から切り離され鎖で繋がれて元の腕の部分から伸びている。
まるで鎖で繋がれたロケットの様だった。


「何?」
「ああ。それでか」
「どういう事よ!?」
「つまりあいつの体は…」


「……あァ知らなかったのかい…お姉ちゃん達。じゃあ教えとこうか…」



「おれは改造人間だ!!」








07.05.23

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