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拳をあげてルフィにエールを送るナミに腕組をしながらそれを見つめる


「ルフィー!!ブッ飛ばすのよ!そんな海水パンツ!!」
「私も賛成だ。と言うか私も殴ってやりたいな。それにしても…」
「どうしたの
「ビキニに半ズボンはわかるがキャミソールにパンツはさすがにまずいんじゃないのか?」
「あんた本当にどうでもいい事ばっかり!!」


真剣な顔でどうでもいい事を言うにナミのチョップが炸裂した。


「ナミ痛い。私は女の子だと先程自分で言っていたではないか」
「うっさい!!」
「理不尽だ」


とナミがやり取りしている間にもルフィとフランキーは激しい応戦を繰り返している。
既に周りはドックの残骸で埋め尽くされ、激しい戦いを現していた。


「とにかくお前はブッ飛ばしてやるからな!」
「うははは!!やってみろ!お前の攻撃なんざ効きゃあしねェ!!」


フランキーの腕から大型のランチャーの様なものが現われルフィに向かって発射される。
それをかわしたルフィが攻撃に移った瞬間、フランキーとルフィは何者かによって吹っ飛ばされた。
ルフィもフランキーも共に瓦礫に突っ込み、場は一時騒然となる。


「誰だァ!!」


ルフィの叫び声と共に現われたのは昨日顔合わせをしたガレーラの船大工5人であった。


「くだらねェマネしてくれたな」
「お前の狙いは何だ…!!」
「麦わらァ!!!」

「ガレーラ…!何の用だ」


険しい表情を浮かべ仁王立ちする5人からは殺気の様なものすら感じられる。
手に銃を持っているものまでいる始末だ。
ただ事ではない雰囲気には5人にチラリと視線を移した。


「うおォお!1番ドックの職長達だァーー!!」


周りの観衆から歓喜の声があがる。
の隣にいたナミも5人の登場に笑顔を見せた。


「昨日の船大工の人達…!こりゃこっちの味方ね!」
「…どうだろうな」
「え?」
「どう好意的に見ても味方してくれそうには見えないが。それに修理代と言われたら…」
「その時はよろしくね。あんたなら直せるでしょ?」
「こんなに大規模な場所を錬成しろと?それに人前で錬金術を使ってはならないのではなかったのか?」
「お金払うのは嫌よ!」


拳を握り締めて力説するナミにはいざとなったら金塊でも錬成するかと諦めて視線をルフィ達に戻した。
三角形状態でにらみ合うガレーラとルフィとフランキーの間には一触即発の空気。


「オーオー、ガレーラの兄ちゃん達。人のケンカに首突っ込んでくれたら困るじゃない、ケガしてェのか?」
「よくそんな口がきけるもんじゃ。ウチの工場をこれだけ荒されれば理由がなくても止めにくるわい」
「ウォォ!!そうだフランキーてめェ!この落とし前どうつける気だァ!!」
「ちょっと待てタイルストン、その話は後でカタをつけよう。今はもっと重要な用事があるハズだぜ…

「なァ、麦わらのルフィ」


葉巻をくわえ鋭い視線でルフィを睨みつけるパウリーの言葉にルフィももナミも疑問符を浮かべた。
確かに工場を壊した事で恨まれるとしたら筋が通る。
しかしパウリーはその話は後でカタをつける、と断言していた。
もっと重要な用事など皆目見当もつかない。



「身に覚えがあるだろう…?よくまたここへ顔を出せたもんだ」

「……何で?おれ達おっさんのニュースを聞いて…」
「ハァー、ウチの一味じゃコト足らずガレーラにもちょっかい出したのか。てめェら触れるものみな傷つける思春期か!!」
「なんもしてねェよ!!」

「とぼけるんなら…締め上げるまでだっ!!」


パウリーがロープを取り出し素早い動きでルフィの首をロープに括りつけた。
一気に締め上げられたルフィは応戦する事すら敵わずそのまま勢いよく瓦礫に飛ばされる。
完全に水を差された状態になったフランキーが吠えるように叫び声をあげた。


「この野郎共!邪魔すんなっつったのがわかんねェのか!!そいつに恨みがあんのはおれだァ!!」


だがフランキーの言う事など耳を貸さないつもりなのかガレーラは止まらなかった。
手に銃やノコギリを持ち殺気を放ちながら戦う気満々で構えを取っている。


「やっちまえー!!ガレーラカンパニー!!社内最強の5人のケンカだっ!」

「え?何で?何で船大工もみんな敵なの!?」
「さぁ、それはわからんが何だかまずい雰囲気だな」
「ちょっと!!あんた止めてよ!!」
「無茶言うな。私は基本的に平和主義者だ」
「嘘つくなァ!!」
「首が…締まるんだが…」


ナミに襟首を掴まれブンブンと振られの顔がみるみるうちに真っ青になっていく。
二人は違った意味で顔を青くしながらルフィ達を見つめた。


「おい待てって!おれはお前らとケンカする理由が…!!」


ルフィは攻撃をかわしながら5人の職長達に訴えかけるが状況は変わらない。
攻撃の手は休まる事を知らずルフィに襲いかかる。

「あのなァおめェら人の話聞いてんのかァ!?そいつァおれの獲物だと言ってんだろうがァ!!」

「お前につきおうとるヒマはないんじゃ、フランキー」
「何をこの…山ザルがァ!!」
「お前こそ邪魔だフランキーー!!」


横やりを入れる形になったフランキーが攻撃するも職長達に軽々とかわされ逆に攻撃をくらってしまう。
最早形勢は完全に逆転していた。
ルフィへ対する攻撃はどんどん激しさを増していく。

今の状況は完全に5対1対1だった。
激しい殴打を繰り出すルッチの攻撃にルフィが避け切れずに吹っ飛ばされる。
その様子を見ていたはあまりの光景に目を疑った。


(ルフィは一億の賞金首だ。いくら普段海賊を相手にしているからと言ってあの涼しい顔は…)


は加勢するべきか否か悩んでいた。
が加われば確かにルフィの援護くらいにはなるだろう。
しかし、がこの場を離れてしまえばいざという時ナミが危険にさらされる可能性が高い。
それに彼らを敵に回す事はこの街を敵に回す事と同じだ。
状況は悪化の一途を辿るだろう。
だがしかし、この場から状況を一転させる方法など考え付くはずもなく、はただ戦いをみつめていた。

理不尽ともいえる5人の職長達からの攻撃についにルフィが叫び声をあげた。


「くそォー!!何なんだ!理由くらい言えェ!!」

「理由を知りてェのはおれ達の方だ…!!」



ルフィの叫びにパウリーもまた険しい顔で怒鳴り声をあげる。
怒りに満ちた表情でルフィを睨みつけるパウリーの殺気が肌で感じられるほどだった。



「昨夜本社に侵入してアイスバーグさんを襲撃した犯人はお前らだろうが!!!」



パウリーの叫んだ言葉にとナミは目を合わせるとお互いに驚愕の表情を浮かべた。








07.05.30

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