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鋭い眼光で睨みつけてくるパウリー。
パウリーの言った言葉にルフィもナミもも信じられないといった表情で反論する。


「な…何それ!?」
「とんだ言いがかりだな」
「ばか言え!!何でおれ達がそんな事するんだ!!」

「犯人を二人憶えていると目を覚ましたアイスバーグさんが証言したんだ!政府に聞きゃあお前らの仲間だと言うじゃねェか…」


「ニコ・ロビンって賞金首はよ!!」


「ロビン!?」
「ロビンだって!?」


パウリーの口から出たロビンという言葉に達は更に驚かされた。
ロビンがアイスバーグさんを暗殺しようとしただなんてとんだ濡れ衣だ。
達にとってまさに寝耳に水の言葉だった。


「もともとアイスバーグさんの命を狙ってこの島に来たのか昨日お前らが彼に会った後そんな気を起こしたのか。
海賊の考える事なんざわからねェがな。犯人とわかってお前らを野放しにゃあしねェ…!!」


カクの視線がチラリとを捕らえた。
その凍てつくような冷たい視線にの背中に嫌な汗が流れる。


「それにそっちの女、じゃったな。昨夜お前さんドックの前で誰かを探していると言っていたが大方お前さんとニコ・ロビンが 実行犯だったんじゃないかのお?


カクの言葉には一瞬眉根を寄せるとしっかりとカクを見据えて口を開いた。


「ほぉ?船の近くまで送ってくれたのは誰だったかな?忘れたとは言わせないが」
「あの時下見をして一旦船に戻りワシらを欺いたかもしれん」
「…随分だな」

「ふざけるな!!もロビンもそんな事してねェしするはずがねェ!!」



完全にロビンとに罪を着せようとしている職長達の言葉にルフィが険しい顔で異議を唱える。
しかし、味方してくれるものなどいるはずもなかった。


「オイオイそれでアイスバーグの奴ァ死んだのか!?」
「こんなバカ共に殺されてたまるか!!」

「生きているからこそ…またアイスバーグさんの命を狙いかねないコイツをここで始末するんだ」


フランキーの問いにパウリーが苛立った表情で声を荒げて答えた時、カクが動いた。
持っていたノコギリを素早い動作でルフィに向かって放つ。
ノコギリはルフィの頬を掠ってルフィの後ろの瓦礫に突き刺さった。

カクの表情は恐ろしいほど冷たい。


生死問わず。指名手配の意味がわかるか?お前達海賊は誰に何をされても文句は言えん。世界の法はお前達を守らんという事じゃ」
「そうだ…。おれ達は無法者だってわかってるよ!!だけどな…」

「お前らロビンとをよく知らねェくせに勝手な事言うなァ!!」


腹の底から大声で必死に叫ぶルフィの声が響きわたる。
濡れ衣を着せられる、悪者にされるなどと言う事自体はほとんど気にしていなかった。
昔からよくある事だ。
だが、ロビンの事となれば話は別だった。
自分は何を言われても構わないが、仲間を悪者にされてはたまったものではない。


「ルフィ」
「アイスのおっさんに会わせてくれ!!見間違いだそんなの!!ロビンなはずねェ!!」

「今度もまた何するかわからねェ奴をアイスバーグさんに近づけられるか!!」


一人の職長の言葉に周りにいた観衆から賛成の声があがった。


「そうだ!!犯人達を縛りあげろ!!」
「この町の英雄を殺そうとした奴らだ!!」
「首切ったって構わねェ!!」

「随分物騒な話になってしまったな」
「何のんきな事言ってんのよ!」


わーわーと大声で叫ぶ観衆にまるで他人事のような感想を漏らす
暴動でも起こりそうな雰囲気だった。
もうこれでは何を言っても通じはしないだろう。


「コノ!!」
「きゃ!!何!?」


その時突然数人の観衆がとナミを取り囲み二人は体を押さえつけられた。
抜けようと思えば簡単に抜けられるだろうがそれでは余計観衆の怒りを買ってしまうだろう。
はただ力ないふりをしながら大人しくしていた。


「おいお前麦わらのあいつとさっき一緒にいたのを見たぞ!」
「お前達も仲間だな!!」
「ホントか逃がすな!!」
「ちょっと放して!!」
「随分手荒な事をしてくれるな」


ナミとが観衆の手によって押さえつけられたのを見たルフィが慌てて振り返った。


「ナミ!!!!」
「観念しろ!!情報はすぐ町中に広がる。逃げ場はねェぞ」

「一味全員おれ達が仕留めてやる!!」


ルフィの前には職長達5人とフランキー。
ナミとの周りには数えきれないほどの一般市民達。
どちらも身動きすら取れない。


「やめてよ!!放してってば!!私達が何したっていうのよ!!」
「とぼけるな暗殺者の一味め!!よくもアイスバーグさんを撃ちやがったな!逃がさんぞ!!」
「…不愉快だが一般人に手を出さない主義だからな。今は大人しくしてるが…」


暴れるナミを押さえつける手が強まったのを見てはナミを捕まえている男にチラリと視線を動かした。
の視線の鋭さに一瞬男は固まりその場に冷たい空気が流れる。


「ナミに傷一つつけてみろ。一般人だからといって容赦はしない。心得ておけ」
!!」
「今抵抗するのは得策ではない。しばらく様子を見よう」
「あんたいいの!?濡れ衣着せられてんのよ!?」

「くそォ!!おい!やめろお前らァ!!おれ達はなんもしてねェ!!」
「そうよ!!だいたいロビンにだってアイスバーグさんを狙う理由がないしにだってないわ!!」


ルフィとナミの叫びも虚しく誰一人として賛同してくれるものはいない。
はただ静かにこの場から3人でひとまず退散する方法を模索していた。
反論した所でどうにかなるとは思えない。


「いつまでも言いはってるがいい。とにかくお前ら三人はここまでだ。あの人に害を与えるという事はおれ達ガレーラカンパニーを敵に回すという事」


「――そしてこの都市、ウォーターセブンを敵に回すという事だと思い知れ!!」


「このォ!!何でそんなありもしねェ事…!!アイスのおっさんと話をさせろォ!!」
「観念しろ、海賊!!」


パウリーの言葉に周りの観衆の歓声が一層大きくなり辺りを包みこんだ。








07.05.31

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