オススメのカメラ

2011.10.28更新





 ・・・というか、筆者が使っているカメラと、購入した理由を書いておきます。撮影のプロではありませんので、解説にブレや好みもあります。疑問に思ったら掲示板やメールで質問をお願いします。


 メーカー 型式  解説
フジフイルム  F600EXR 中級機の部類ではあるが、中級機としては1/2型と大きめなセンサーと超解像シャープネスのおかげで、なかなか良好な画質が得られる。望遠の撮影に特化モデルのため、常用したい広角端がf3.5とやや暗いが、撮影には問題ない。新開発のオートフォーカスはかなり高速。マクロは実質2cm程度ほどまで寄れるので小魚の撮影にも威力を発揮する。発色は以前のフジフイルム機よりは暖色系となったが、それでもコンデジではナチュラルな部類だ。ただしスーパーiフラッシュは、夜間の魚撮影において好ましい露出が得られず、夜の撮影が多い人には不向き。しかし、普通に考えて高性能なカメラなので、魚をやる人にはお勧めしたい。
パナソニック LX5 高級機として、あらゆる機能を盛り込み、撮像素子に1/1.63型という大型素子を採用したハイエンドモデル。F2.0という極めて明るいレンズの採用により、薄暗くなったときの粘りが期待できる。マクロは1cm程度まで寄れ、解像力があるので稚魚の撮影も余裕でこなせる。ただしF2.0は被写界深度が浅いため、撮影のときは頭部、尾鰭などのボケ具合に注意し、場合によってはF4程度まで絞って撮影しなければならない。マクロモードの切り替えはレンズ側面スイッチによる機械式なので、電源ONですぐにマクロ撮影ができて便利。基本性能が高いのとフルマニュアル機であることから、設定次第でどんな場面でもこなせるカメラなので、高価ではあるが、買えるものならば、ぜひ持っておきたい。 


   カメラ性能について

 画素数について、まだ誤解されている方が多いと思いますが、通常のお店のL判プリントであれば200万画素しか必要ありません。人によってはたった30万画素でも十分満足できます。

 全長15〜20p以上の大きめな魚の記念撮影プラスアルファ程度であれば300万画素あれば良いでしょう。同定の精度を求めるようになると、鰭などの部分的なトリミング耐性を考えて500〜600万画素程度が必要になります。ですが、1200万画素などは、あまりにも過剰です。そういう高画素が本当に生きるのは、2〜3cm程度の魚を写すときや、鱗の数などがキーになるときで、そういう意味を理解していなければ、ただいたずらに記録容量を食い、PC処理も重くなるだけという結果になりかねません。

 また、画素数ばかり多くても、ベースとなる撮像素子サイズが小さいと、画素を構成する個々の受光素子の受光能力が落ち、解像低下やノイズ発生に繋がります。特に小型の1/2.3型撮像素子に1400万〜1600万画素を詰め込んだ機種では、画素の受光能力に無理があり、条件がそろわないと、すぐ画像が荒れてしまいます。

 なぜ画質低下させてまで画素数を上げるのか?それは我々ユーザーが、「画素数さえ多ければ凄いカメラなんだ」という勘違いの認識による需要が高まった結果です。高画素に需要があるので、店頭の販売店員も一時期は画素数の多さをアピールしてカメラを売っていました。車に例えれば、エンジンのパワーばかりあるけども足回りがガタガタでシャシー剛性も無いようなものです。今はそういう神話をアピールする店員は少なくなりましたが、ユーザー側は、まだ画素数だけ多ければ高画質と思い込んでいる人は多いようです。

 つまり、しっかりと確実に写したいときは、1/1.6型〜1/1.7型の大型素子を採用し、さらに画素数を1000〜1200万画素程度に抑えた、画質重視のカメラから選択するのが確実です。ちなみに昔は、もっと大型の素子で、もっと画素数も抑えた、レンズにも妥協がない、真の高性能機が存在し、定価で15万円なんてコンデジも珍しくありませんでした。今でも一眼レフと同等の撮像素子を採用したコンデジは、エプソンやシグマで売っていますが、突出した高性能と突出した癖があり、よほどのもの好きでないと扱えないような代物です。

 性能が足りないカメラを使うときや撮影条件が厳しいときは、カメラ設定を調整する、魚に当たる光を機材でコントロールするなど、ひと工夫必要な場面が多くなります。

 そこそこのカメラでも、撮影条件を整え、時間をかければ、同定用としての高いレベルの写真は撮れますが、釣りや魚採集の場合、この日はこの1匹の撮影に注力するんだというガッチリした作業はまずあり得ませんし、釣り道具のほかに大がかりな撮影機材を持ち歩くのも現実的ではありません。また、時間をかけた撮影は、特に夏場は魚が弱って目が上を向き、生気が無い写真になる事もあります。そこで、コンパクトかつ高性能なカメラという選択が必要になるのです。高性能なカメラの選択は魚へのダメージも軽減します。

 よく、「一眼レフが簡単に高性能を発揮できていいんじゃないか?」と言う人がいるのですが、大きな魚ばかり相手にするならば良いのですが、小魚はマクロレンズを購入しなければならず、たとえマクロレンズを使ったとしても、コンデジのマクロモードより遙かに被写界深度が浅いため、絞りを絞って、さらに光量アップや光源を考えないといけなくなります。ちょっと魚の撮影に向いているとは言えません。つまりコンデジの一眼レフに対する最大のアドバンテージは深い被写界深度によるマクロ撮影なのです。そしてコンパクトさも同じくらい重要ですね。実際、私は一眼レフも持っていますが魚撮影には使っていません。

 さて、そのマクロ撮影ですが、全長数cmの小魚を相手にするようになればマクロ性能が重要になり、被写体からレンズまで3cm程度まで寄れる性能が欲しいところです。この性能はカタログ値ではダメです。電気屋などで実際に使用してみて、実際にどこまで寄れるかを知る必要があります。体色や斑紋、場合によっては鰭の条数が数えられるかが同定のポイントになる事もありますから、これは重要な事です。ただし、寄りすぎると画像の歪みが酷くなりますから、なるべく中心付近に魚を収めるのがコツです。これは大きな魚の通常撮影でも同じで、画像の端周辺は使えない領域だと覚えておく必要があります。

 また、水辺で使うのであれば「防水のコンデジのほうが良いだろう」という方もいます。本当にビシャビシャ濡れたりするのが常であれば、その選択が最良なのですが、あまり直接的な飛沫などを受けない、あるいは希に受ける程度であれば普通のコンデジを選ぶべきです。なぜかというと、防水カメラは沈胴式レンズではなく、ボディ内に収納されるよう窮屈な設計をされた屈折式だからです。コンパクトな屈折式は光学的な効率が低下し、かつレンズの明るさも暗くなってしまいます。レンズを通る光を上手に撮像素子に届けられないという事は、つまりカメラとして根本的な事が劣っているという事です。簡単な話が、いかにもカメラらしい形をしたもののほうが高性能を発揮できるという事です。とはいえ、私は雨で撮影できなくなるのも悔しいので、天気が危ういときは防水カメラも車に忍ばせて出かけてはいます。

 これらを踏まえ、魚撮りを志す人は、メーカーの宣伝文句や店員の説明に流されず、正しい情報と目をもってカメラを選択する必要があります。











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