「さむさむ。」
剣菱邸はもちろん冷暖房完備、一年中快適な温度に保たれているが、
ぽかぽかの布団に包まっていたのでやはり寒く感じた。
素早くトイレをすませると、慌ててベットに潜り込む。
潜り込むと同時に後ろから大きな温もりが悠理の体を包み込んだ。
「ふう。」
その温かさに、思わず心地良い溜息が漏れる。
「少し冷えてますね。」
「うん。寒かった。」
「すぐに温まりますよ。」
清四郎はさらに力を込めて、ぎゅっと悠理を抱き締めた。
「ちょっと〜苦しいよ〜。」
「すみません。」
清四郎は少し力を緩める。
「あったかい・・・・。」
「なんならもう一度熱くなりますか?」
「・・・このままがいい。」
「じゃあ、キスだけさせて下さい。」
清四郎は手で悠理の顔を後ろに向かせて、キスをした。
清四郎が唇を離すと悠理はすぐに顔を戻し、目を閉じた。
清四郎も目を閉じる。
冬の早朝。
二人の幸せな日常。