今日は日曜日。
悠理がなんとなくクローゼットの中をあれこれ見ていたら、
奥の方から制服が出てきた。
なぜか悠理の分だけでなく、清四郎の分も。
思わず手に取りつぶやいた。
「懐かしいなあ・・・・。」
聖プレジデントの高等部の制服には思い出がいっぱいだ。
「清四郎!清四郎!」
「なんですか?どこですか?」
「クローゼットの中!来て!」
「なんですか?!大きな声を出して。」
「ほら!見て!」
悠理は清四郎の前に二つの制服を掲げた。
「おや、懐かしいですねえ。」
「だろ?!おまえ、何時の間にこっち持って来たの?」
「はて。記憶にはないですが。まあ思い出ですからね。
持ってきたんでしょうな。」
清四郎も自分の詰襟の上着を手に取った。
「ねえ清四郎、着てみてよ。」
「ええ?!嫌ですよ。」
「え〜?なんで〜?」
「この年で制服なんてナシでしょう。」
「いいじゃん!ちょっとだけ!」
「だったら悠理が着ればいいじゃないですか。」
「いいじょ。でも清四郎のも見たい。一緒に着よ〜。」
「悠理だけでいいですから。」
「ダメ!じゃあジャンケン!ジャンケンポン!!・・・やった!勝った!」
掛け声に釣られてつい手を出してしまった清四郎はあっさりと負けた。
「はあ・・・・・・・。まったく何が楽しいんだか。」
悠理を見るとすでに着替え始めている。
仕方なく清四郎も上着を羽織った。
「あれ?太った?胸や肩のあたりがパツパツしてる。」
「失礼な。筋肉がついたんです。」
「ああ、そっか。・・・・・よし。でーきた。」
「どれどれ。」
着替え終わった悠理を見た清四郎はドキッとして息を飲んだ。
昔と変わらず、相変わらずの悠理だが、体は細いままで丸みを帯び、腰の辺りは
しなやかに、やはり女らくなっていて、それが制服だと昔との違いとして
清四郎にはハッキリ分かるのだ。
「どしたの?清四郎。」
悠理の怪訝そうな声に清四郎は
「いえ・・・・・・。」
と力なく答えた。
「変なやつ。早くズボンも履き替えてよ。」
清四郎はズボンを履き替えると、自分の姿を鏡に映した。
制服を着た自分はやや頼りなさげに見える。
鏡の中に悠理も入ってきた。
「あたい今でも高校生でいけそうじゃん?」
「ダメです!」
思わず強く否定してしまった清四郎に悠理は驚いた。
「なんだよ〜。ちぇ。けっこういけてると思ったのに。」
ただでさえ顔が綺麗でスタイルも良いのに、さらにこんな色気なんか
出していたら危険すぎる・・・・清四郎は思った。
清四郎は悠理を抱きすくめた。
「ちょ?!なに?!」
「悠理、綺麗だ。」
「はあ?綺麗?」
清四郎はすかさずキスを落とす。
「ん・・・・・ぐ・・・・。」
突然だったので悠理は目を開けたままだ。
悠理は清四郎を引き剥がすと、怒った。
「なに制服で発情してんだよ!この変態!」
「変態でけっこう。悠理が着ようって誘ったんじゃないですか。」
「だってこうなるなんて考えるわけ無いじゃん!」
「僕も驚きですよ。制服姿の悠理がこんなにも可愛いなんて。」
「さっきは綺麗って言ってただろ。」
「どっちもです。」
「もう脱いじゃお。」
悠理が胸のリボンに手をかけた瞬間、清四郎は悠理をベットに押し倒した。
「脱ぐ前に・・・・!」
「バカ!なにすんだよ!」
「おーい!悠理〜!清四郎〜!うわっお前ら何やってんだよ?!」
「げっ!魅録!」
「魅録、悠理達そっちにいましたの?・・・・まっ、きゃっ。」
清四郎の力が一気に緩んだので、悠理は清四郎を押しのけて、
ベットから飛び降りた。