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清四郎は悠理のフワフワの髪を手ですく。優しく、何度も。

悠理は清四郎の背中に手を回し、胸に顔を埋め、瞳を閉じ、その心地良さに身を委ねている。

しばらく後、清四郎はその手を止め、悠理を強く抱き締めた。

悠理の体が喜びに緊張する。

「愛してる。」

清四郎の静かで低い優しい声。

それに応えて悠理の体は清四郎を締め付ける。

「うぅっ。」

波打つ悠理の一部に耐え切れないように清四郎は呻く。

二人は動きたい衝動に駆られるが、それはもったいないような気がして堪えていた。

再び清四郎は悠理の髪を優しく撫ぜる。

悠理は清四郎の乱れ落ちた前髪をそっとかき上げた。

清四郎は微笑む。

「おまえとずっとこうしていられたらいいのに。」

「あたいは・・・・嫌だ。」

「なぜ?」

「・・・・胸が苦しいから。」

「なら・・・・!」

清四郎は思いっきり腰を突き上げる。

しなり、反る悠理の細い体。

悠理の切ない吐息に清四郎の体に更なる熱がこもる。

唇を重ね、お互いの想いを自分の中に全て取り込むためか

それとも自分の想いを全てぶつけるためか、もがきながら

ひたすら押し付けあう。

欲しても欲しても掴みきれない切なさをと繋がっている喜びとを

持て余しながら、さらなる何かを求めて息を絡ませていく・・・・・。

 

 

「おはよー!」

いつものごとく元気に走り寄ってきた悠理に清四郎は微笑み応えた。

「おはようございます。」

「おはようございます。いつも元気ですわね悠理は。」

「元気なのはいいですが、昨日やっておくように言った宿題の残りは済ませましたか?」

一瞬にして悠理の顔が曇る。

「・・・まさかやってないんですか?」

清四郎の言葉と同時に悠理はスカートを翻し駆け出していた。

「後で魅録に写させてもらうも〜ん!」

「悠理!」

野梨子がクスクスと笑っている。

「清四郎も悠理には形無しですわね。」

「振り回されてばかりで疲れますよ。」

「そんなことおっしゃって・・・ならそのニヤケた口元をどうにかなさいまし。」

「・・・・・・・・・・。」

昇降口には女生徒からの贈り物を手に抱え、すでにサンドイッチを口に咥えている悠理の姿。

清四郎の口元は益々緩み、その横で野梨子は苦笑していた。

ベットの中の悠理も、いつもの悠理も、悠理は悠理。

どちらも可愛いですねえ・・・。

口元が緩みっぱなしの清四郎の横からは、すでに野梨子の姿は消えていた・・・。

 

 

 

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