放課後のひととき・・・。

生徒会室ではいつもの光景が広がっていた。

清四郎は新聞を読み、美童はメールチェック、魅録はバイク雑誌を読み、

野梨子と可憐は新しいカフェの話題で花を咲かせている。

そこにバタン!と大きな音を立てて悠理が飛び込んできた。

「清四郎!あたい赤ちゃんができた!」

ガタンガタタタッ

清四郎が椅子ごとひっくり返る。

ぶぅーーーっ

魅録が紅茶を噴出す。

後の三人は驚きのあまり悠理を凝視する。

「ほ、本当ですか?」

清四郎は椅子を元に戻しながら聞いた。

「本当だよ!」

「すごーい!悠理!」

可憐が悠理に駆け寄った。

「あんたどうして分かったの?」

「いや〜なんかさ〜ここんところ食欲があんまりなくてさ〜。」

あれで?と可憐は思ったが・・・。

「で、五代が心配して医者を呼んだのさ。」

「清四郎、やったじゃ〜ん!」

呆然としている清四郎の肩を美童がたたいて言った。

魅録が小声でつぶやく。

「清四郎ができ婚かよ。」

「悠理!帰ろう!」

清四郎は悠理の手をつかみ、生徒会室を後にした。

 

廊下を歩きながら清四郎は、なんとか気持ちを落ち着けようとしていた。

周りでは生徒たちがキャーキャー言っている。

多分、清四郎と悠理が手を繋いでいるからだろう。

正確にはつかんで、引っ張っているのだが。

生徒達は二人が付き合っていることは知らない。

なのにもうすぐ衝撃のニュースが駆け巡ることになるかもしれないのだ。

「なんだよ清四郎、どうするんだよ!」

「とにかくうちへ行きましょう。話しはそれからです。」

頭の中が上手くまとまらない。

こんなに動揺するのは初めてかもしれないと清四郎は思った。

 

一方生徒会室では、残されたメンバーが大騒ぎをしていた。

「ちょっと〜。あの二人いつの間にそこまで進んでいたわけ?」

「だって可憐、付き合ってたら普通そうなるもんじゃない?」

「なんか想像できない・・・。」

「想像なんかすんなよ。それにしてもこれから大変だよなぁ。あいつら。」

「そうですわね。ニュースにもなるでしょうし・・・。」

「清四郎のやつ、なんでぬかったんだか。」

「さすがの清四郎も理性が飛んじゃったんだね〜。」

「悠理やるじゃない!清四郎をそこまで夢中にさせるなんて!」

「でも悠理は嬉しそうでしたわね。」

「清四郎は大分動揺していたようだけど。」

「まぁこれから先の予定が狂うからな。」

「あ〜ら、だってこういう可能性があるってことは本人が一番分かっていたことじゃない?」

「避妊失敗?」

「失敗なんて言わないでくださいな!赤ちゃんがかわいそうですわ。」

「悠理がママなんて想像できな〜い。」

「その前にお腹の大きい悠理が想像できないよ。」

「なにはともあれ、二人・・・いえ、三人にとって幸せな未来になることを願いますわ。」

一同うなずく。

 

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