| 審査は終了しました。 |
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F−1 エントリーNo.063 雨宮真理 彼女なら普通のこと |
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…あの時は、朝から怪しい雲行きでした。 今思えば、それから起こることの前触れだったのかもしれません。 何か喜ばしくない夢から目覚めたらそこには空が広がっていて… いえ、少々寝相が悪いので屋根に着いていただけです、ご心配なく。 私は自分が1匹の巨大な虫になっているのを発見しました。 …はいそうです、有名な小説と同じですね、私も知ってます、読みました。 2番煎じというか実写化というか、そのせいで私もあまり驚くことができませんでした。 刺激に飢えた現代社会でこんなビッグイベントを小リアクションで流してしまうなんて、今にしてみるともったいない。 そういえば友人がサプライズプレゼントを用意してくれたときも「うん…」と言ってしまって肩透かしをさせてしまいました。 話が逸れてしまいました。とにかく私はかの小説と同じく虫になっていたのです。 …いえ、カミュではなくカフカです。 彼の一族は日本でタレントをやってはおりません。 そんな私を、コロが不思議そうに見つめていました。 ああ、コロはキリンです。だから私を見つめることが出来たわけで。 日本でも許可があればキリンが飼えるんですよ。 世話ですか?昼間は近所の動物園に預けてあります。 とにかく私は壁を伝って―早速虫の能力が発揮されました―家に入りました。 両親はそんな私を見て少なからず驚きました。 発声器官が違うので人間の言葉は話せなかったのですが、壁を叩いてモールスで意思を伝えることに成立しました。 私は小学校のころモールス信号が大好きで、それに影響されて両親も覚えてしまったんです。 人生何が幸いするか分からないものですね。 箸は使えないのでトーストを焼いてもらい、それを少しずつ焼きとうもろこしのように食べました。 早く大学に行かなければ!と焦っていましたね。 このザマでなければ少女漫画した(動:食パンをくわえて走ること。―しなければ彼とは出会えなかった)のですけど。 休むことですか?いえ、それは考えませんでした。 出席日数もけっこうギリギリでしたしね。 私に代返を頼まれた生徒が次々に内臓を痛めるという噂さえなければ… いつもより30分は早く家を出ましたね、足はたくさんあるけど短くて早く走れないですから。 いえ、悲観することはありませんでしたよ。 靴を履かずに自分の硬い足先で地を蹴るのがなんと気持ちのいいことか! はだしがなぜ「跣」と表記するのか分かったきがしまたね。 どうでもいいですか?すいません。 辛かったのは、いつもお世話になっている動物園の方々が私を捕らえようとしたことですね。 急ぐときにはコロに乗って動物園前に置いたりしていたのに。学内にキリンをつなぐ場所がないですからね。 今捕まったらガラスに挟まれたり、水につけられたりしてしまう!と思うと必死になりましたね。 夢中で走ったら背中でバッと羽が開く感触があって、 えっこれ飛べちゃう!?人類初(今は違うけど)生身1つで飛んじゃう!?とテンションが一気に上がったんですが、 どうやら進化の名残らしくて飛べませんでした。ほんと残念です。 なんとか逃げ切った後、背中のあたりがむずむずしてきたんですよ。 最初は羽をたたみそこねてリュックの紐みたいに擦れてるのかな?と思って、3本目の前脚を背中に回して確かめたんですが、ペリペリって音がして皮がめくれたんですよ。 そこで私閃きました。これは脱皮するんじゃないか?と。 未知の感触にワクワクももちろんしたんですが、今そこで脱皮するわけにはいかなかったんですよ。 なにせ交差点の真ん中だったので、そんな時間かかることをしたら交通に大きな支障をきたしてしまいます。 ただでさえ登校中の小学生にベタベタ触られるし、緑のおばさんは半べそだしで早く突破したかったのに。 子供たち、遠慮なく「むね」とか「はら」とか触ってきますからね。 相手が大人だったら卵を産みつけて意思を乗っ取ってるところでしたよ。 いや、そんな能力は多分ないです。夢を見過ぎました。 これも悪い夢ならよかったのに… とにかく近場の公園に逃げ込んだ私は慎重に脱皮を済ませました。 すると私は元の人間に戻っていました。 まさか使い捨てパーツのようなものだったとは… そうと分かっていればもっと色々試していたなあと今なら思えます。 格好ですか?パジャマ代わりにつけていた古着のままでしたよ。 少々だらしない格好ではありますが大丈夫と判断し、先を急ぎました。 はい。そういうわけなので、今回の遅刻は不問としていただけないでしょうか。 |
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予選83位(1次予選敗退)
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・物語の展開として物足りなさがありました。
・この雰囲気だと、オチの肩透かし感がかなり残念でした。 このコントのなにが素晴らしいってディティールの細かさ。 細かく描くことで徐々に不条理な世界に引き込まれるし、巨大な虫になった人間あるある(っぽい)が本家「変身」とのずれ下がりの笑いだけでなく、 「卵を産みつけて意思を乗っ取ってる」っていう飛躍への助走になっていて面白かったです。 設定が絵空事なんで作者のさじ加減でいくらでもルールを作れるから勝手な決め付けはハマりづらいんですが、 ディティールを重ねることで一瞬でも「え? できるの?」って思わされ、「実は勝手な決め付け」だったという事実がスカシボケとして成立していてよかったです。 一人で喋っていくスタイルなので仕方がないとはいえ、淡々と進んでしまい全体ではじわりとおかしいレベルにとどまっているのでもっと大きな山場が欲しかったです。 それと、相手の反応を待つような表現といいますか、三点リーダを多用したり改行を使ってもっと間を表現すれば違う印象になったと思います。 オチで笑わせるネタであれば、もっと遊んでもいいと思います。 90組強いるとはいえ、なんでキリンを飼うってボケが被るんだ…w こういう物語のような口調のネタは久しく目にしてなかったので新鮮でした。 「跣」「むね」「はら」あたりは文学的なこだわりを感じますねえ。 ただ、ネタとして見ると残念ながらどうしても笑いの量が足りませんでした。 ボケがどれこ小ぶりでドッと笑わせるようなモノが無いんです。 脱皮は小学生のリアクションや卵を産みつける以外の視点からもみたい展開ですので、 このあたりを軸に練り直すといいかもしれません。 オチに向けたネタで独特の表現の仕方でしたが、 なんというかふざけるのかふざけないかの中間ので揺れ動いている感じで、 どっちつかずの印象でした。 いろいろと趣向を凝らしてあるとは思うものの、私としてはほとんどおもしろさを感じることができませんでしたねえ……。 まず虫がどんな形態をしているのかすら説明が無いため状況が想像しづらく、そのせいで虫の身体に関するボケのほとんどがうまく伝わって来ませんでした。 全体的にボケが小ボケレベルに収まってしまっているものばかりで、今ひとつインパクトを感じられませんでした。 文章的にはきちんと読み手を引き込む文章で描かれていたため、純粋にパンチ力不足だったかなあ、と。 「…あの時は、朝から怪しい雲行きでした。今思えば、それから起こることの前触れだったのかもしれません。」という導入ですが、朝起きた時点ですでに事は起こっている(虫になっている)ので、雨宮さんは“前触れを感じさせるような”というタイミングでは雲行きは見れていないのではないでしょうか? ちょっと気になりました。 |
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F−2 エントリーNo.053 アルティメット愛して OZ |
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日野「どうも、アルティメット愛してです。」 物部「よろしくお願いします!」 日野「子供のころの記憶がなくなっていくのは寂しいですよね」 物部「そうだねえ」 日野「僕、「オズの魔法使い」が好きで何度も読んでたんですけど、もう話がうろ覚えで」 物部「私も大好き!私はよく覚えてるから今話してあげるよ」 日野「ああー、じゃあよろしくお願いします」 物部「まず、ドロシーがドロシーに飛ばされるとこから物語が始まります」 日野「ちょっと待って、もう分からない」 物部「だから、大型で強い勢力をほこるドロシーが、ドロシーを吹き飛ばして」 日野「…ああ、竜巻の名前ね!?」 物部「外国の話だからね」 日野「主人公の名前とかぶるってそんな悪い奇跡からはじまる話だっけ」 日野「主人公の名前とかぶるってそんな悪い奇跡からはじまる話だっけ」 物部「そしてそこであった魔女とどうのこうのあって、帰る方法を求めて魔法使いのオズのもとを目指すことになります」 日野「開始早々うろ覚えが出てるよ!?」 物部「そして歩き出すわけです、イエロー…ストーンナショナルパークを」 日野「それはアメリカの国立公園だね。歩き続けても草木を見るだけだよ。イエローブリックロードね」 物部「そして、ドロシーは次々に仲間たちと出会います」 日野「一番大事なところだね」 物部「ぼくは脳みそのないカカシ」 日野「そうそう、オズに脳みそをもらいにいくんだよね」 物部「ぼくは心がないブリキ」 日野「いたいた」 物部「でも最新の人工知能を積んでいて自立行動できる」 日野「そういうファンタジーに真っ向からぶつかる発言はやめてほしいな」 物部「おれは勇気のないライオン」 日野「うんうん」 物部「好きなあの子に告白したい」 日野「ライオンに求められてる勇気はそこじゃないよ!」 物部「わたしは美しさがない人形」 日野「あれ?まだいたっけ?」 物部「オイラは使い道がないパソコンのキー」 日野「なんだ!無変換とかか!」 物部「私は機内食のない飛行機」 日野「安いやつ!」 物部「僕は単位が足りない大学生」 日野「のこのこ出歩いてんじゃない!」 物部「あたいは消しゴムがないえんぴつ」 日野「それが普通なんだよ!」 物部「私は現状に満足している公務員」 日野「引っ込んでろお前!」 物部「我は次元を渡る翼を失った混沌世界の龍」 日野「もうこいつ一介の魔法使いの手におえる相手じゃないだろ!」 日野「ああー、やっと本筋に戻った」 物部「ついに魔女と向かい合う一行。公務員は定時なので帰りました」 日野「定時以前に、なんで何も願いがないのについてきたんだよ」 物部「魔女は、ケルベロスを召喚して攻撃してきました」 日野「あれっ?そんなに本格的なバトルある話だっけ?」 物部「ふん、この程度の幻獣で我に逆らおうなどとは」 日野「混沌世界の龍出てくんな!雰囲気違いすぎるんだよ」 物部「ドロシー、懸命にライオンをはげまします」 日野「そうだ、今こそ勇気を出す時だ」 物部「ほら、付き合ってくださいって言っちゃえ!」 日野「意中の相手かよ!」 物部「見事成功し、武器を失った魔女は降参しました」 日野「まあ、よかったんじゃないか」 物部「しかし、再び会ったオズはとんでもないことを言います。自分は魔法使いではなく、ただのペテン師だと」 日野「そうだ、そうだったね」 物部「でも、みんなはこの旅で心や賢さや勇気を手に入れました」 日野「彼女もな」 物部「しかし、ドロシーの帰る方法は…」 日野「クライマックスだ」 物部「すると賢くなったカカシは言いました。「飛行機がいるじゃないか」」 日野「なんで出しちゃったかな!もういいよ、アルティメット」 物部「愛してー!」 |
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予選69位(1次予選敗退)
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・あれ、もう終わっちゃった?という感じ。
・「機内食のない飛行機」とか出てくるあたり好きでした。それらが絡んでくる部分が短すぎてもったいなかったです。 ・ちょっと台詞とかコピペが荒い部分がありました。 推敲時のミスが二か所あって、冒頭の同じセリフが二度続くところはともかく、 >日野「もうこいつ一介の魔法使いの手におえる相手じゃないだろ!」 >日野「ああー、やっと本筋に戻った」 ここではちょうど話題が変わり目だったのでごっそり抜けたように見えて(サイバトで一行しか抜けてないのは確認しましたが)とまどいました。 個々のボケはさすがの大喜利力で大学生と公務員、混沌世界の竜あたりは声あげて笑ったんですが、全体の構成が粗いかなあ……と。 メンバーの紹介がほとんで、物語が動いてからあっさり終わるのでバランスが悪いです。せっかく出したのだからもっと活躍させてほしいです。 他にも「大学生」と「公務員」の間に「えんぴつ」が挟まったり、 メンバー紹介のときに「なんで来てるんだよ」を処理される前に「○○がない××」××の部分にツッコまれるのが据わりが悪いのでもう少し並べ方に気を配ってほしかったです。 それから、 >物部「ほら、付き合ってくださいって言っちゃえ!」 >日野「意中の相手かよ!」 物部さんのセリフだけだと告白の相手がケルベロスなのか魔女なのか、それともこの場にはいない第三者へ告白しようか迷っていたのか掴みづらいです。 ――直前に混沌世界の竜が出てきて、ケルベロスのボケはそれで処理されたような感じもするのでなおさら――ツッコミで明言してほしかったです。 食材の調達と下ごしらえまでは問題ないので、調理と盛り付けにも気を配ってほしかったです。 登場人物をもっとからませて、つながりを大事にすればもっと伸びるネタだと思います。 童話や昔話系のネタでオズの魔法使いってのは初めて見ました。 中盤の大喜利式に仲間が出てくるくだりはテンポがいいし、ツッコミも歯切れよくて見事です。 …でもこれ2か所くらい物部さんのセリフ飛んでます? 日野「もうこいつ一介の魔法使いの手におえる相手じゃないだろ!」 日野「ああー、やっと本筋に戻った」 このミスで仲間紹介で作った良い流れが途切れて、 直後の戦闘も思いの外あっさり終わってしまったので拍子抜けしてしまいました。 中盤の大喜利式なボケの応酬を終盤でもう一度使うと最後まで息切れすることなく完遂できると思います。 サイバトで審査したネタなので言うことが被ってしまうかもしれません。 手短に言うなら、盛り上げる要素が潜んでいてそれらが発揮できずに終わってしまった。 という印象です。 私自身「オズの魔法使い」を読んでいるわけではなかったため、初見だと本当にあることなのかそれともボケなのかが分かりにくい部分がいくつかありました。 ドロシーの出会う仲間たちが魔女との戦いなどでその存在が活きてくるのは良かったです。 欲を言うならば大学生やえんぴつなど、全ての仲間たちをうまく魔女との戦いの中で用いることができていれば、より綺麗なネタになっていたと思います。 1体だけ世界観がおかしい混沌世界の龍のボケが好きです。 日野「主人公の名前とかぶるってそんな悪い奇跡からはじまる話だっけ」/日野「主人公の名前とかぶるってそんな悪い奇跡からはじまる話だっけ」←ぞ、増殖している……!? 日野「もうこいつ一介の魔法使いの手におえる相手じゃないだろ!」/日野「ああー、やっと本筋に戻った」←いつの間に本筋に戻っていたのでしょうか。 乱丁・落丁にはお気をつけください。 |
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F−3 エントリーNo.037 whitewhite プール |
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安正:あれはプールですか 前田:はい、プールです 安正:あれもプールですか 前田:はい、それもプールです 安正:じゃあ、あれはなんですか 前田:スプライトです 安正:スプライトですか 前田:はい、スプライトです 安正:じゃあ、これもスプライトじゃないんですか 前田:いえ、これはプールです 安正:じゃああのスプライトはなんですか 前田:プールです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:本当にあれはプールなんですか 前田:はい、あれはプールです 安正:スプライトの方のプールじゃないんですか 前田:いえ、プールの方のプールです 安正:だとしたら、あれはプールの方のスプライトじゃないんですか 前田:いえ、スプライトの方のスプライトです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:じゃあ、仮にこれがスプライトだとしましょう 前田:はい 安正:何故シュワシュワしないんですか 前田:お客様、スプライトが必ずしもシュワシュワするとは限りません 安正:炭酸飲料はシュワシュワするものだと心得ておりますが 前田:時がたてばシュワシュワしなくもなりますよ 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:じゃあ何故あのプールはシュワシュワするのですか 前田:プールだからです 安正:プールはシュワシュワするものなのですか 前田:シュワシュワするものです 安正:それではスプライトじゃないですか 前田:お客様、シュワシュワするものが必ずしもスプライトであるとは限りません 安正:それでは、あのシュワシュワするものはなんだというんですか 前田:プールです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:じゃあ仮にプールがシュワシュワするものだとしましょう 前田:はい 安正:何故あのプールはシュワシュワしてないのですか 前田:プールではないからです 安正:プールではないのならあれはなんなんですか 前田:水田です 安正:何故プールサイドに水田があるのですか 前田:スプライトを育てているからです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:スプライトは育てるものなのですか 前田:はい、スプライトは育てるものです 安正:芽が出ますか 前田:芽が出ます 安正:根が伸びますか 前田:根が伸びます 安正:花が咲きますか 前田:いえ、シュワシュワします 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:じゃあ仮にスプライトが育てるものだとしましょう 前田:はい 安正:何故プールサイドで育てているのですか 前田:プールサイドをシュワシュワさせたいからです 安正:何故プールサイドをシュワシュワさせたいのですか 前田:楽しいからです 安正:それは楽しそうですね 前田:これは楽しいですとも 安正:しかしスプライトを育てるだけでプールサイドはシュワシュワする代物なのですか 前田:信じれば叶います 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:今までで一番納得いきません 前田:今までで一番納得してください 安正:仮に信じれば叶うものだとしましょう 前田:はい 安正:何故僕のスプライトになりたいという一途な願いが叶わないのですか 前田:貴方がスプライトじゃないからです 安正:じゃあ僕はプールなんですか 前田:いいえ、プールではありません 安正:じゃあ水田ですか 前田:お客様、世の中万物あらゆるものがスプライトとプールと水田に分類されると思ったら大間違いです 安正:じゃあ僕はなんなんですか 前田:ファンタです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:こればっかりは譲れません 前田:これだけでもお譲り下さい 安正:一途にスプライトになりたいと願っているのにファンタになっているわけがないじゃないですか 前田:一途にスプライトになりたいと願っていたらファンタになるのです 安正:納得いきません 前田:納得してください 安正:何故そんなに貴方は私を納得させようとするのですか 前田:早くプールに入らせたいからです 安正:そんなことをしたら僕がシュワシュワしてしまうじゃないですか 前田:お客様、いえ、おファンタ様、貴方はすでにシュワシュワしています 安正:じゃあ僕自体が楽しいみたいじゃないですか 前田:というわけで心置きなくプールをご堪能ください 安正:嫌です 前田:何故ですか 安正:まだ納得いかないからです 前田:では心置きなく水田をご堪能ください 安正:ただの労働じゃないですか 前田:では、どうすればプールに入っていただけますか 安正:僕をスプライトにして下さい 前田:私にはそんな力はありません 安正:そもそも僕は本当にスプライトではないんですか 前田:ええ、おファンタ様はファンタです 安正:スプライトの方のファンタじゃないんですか 前田:いいえ、ファンタの方のファンタです 安正:だとしたらあれはスプライトの方のプールじゃないんですか 前田:いいえ、あれは水田の方のスプライトです 安正:じゃああれはプールの方のスプライトじゃないんですか 前田:いいえ、あれはファンタの方の水田です 安正:僕はグレープ味の方のファンタだというんですか 前田:いえ、水田味の方のファンタです 安正:ただ泥臭いだけじゃないですか 前田:プールに入ればその泥臭さも消えますよ 安正:ではプールに入ることにします 前田:それはよかったです 安正:最後に一つ聞かせてください 前田:なんでしょう? 安正:何故貴方はシュワシュワしているんですか 前田:スプライトだからです 安正:納得いきません 前田:うるせぇひよっこファンタめが。くらえ、水田アターック 安正:ギャアー (シュワシュワシュワシュワシュワシュワ・・・) 安正:どうやら今のでスプライトになったようです 前田:納得しましたか 安正:納得しました |
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予選32位(2次予選敗退)
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○ファンタです
・盛り上がるまでが、というか納得いきませんのくだりを何度も繰り返すところは、最初はおもしろいという感覚にはならず。そういう意味では結構しんどかったです。 難解なのに気付くと笑わされている不思議。 プール、スプライト、シュワシュワ、水田、ファンタ。五つの単語の配列を組み替えていくだけなのに、強烈な一撃が次々と襲ってきて笑いました。 特に水田関係のワードは外さなかったです。最初に水田が放り込まれたときも急すぎて笑いましたが、組み合わせを変えることで段々わけのわからないものになる広げ方が素晴らしい。 ブリッジのごとく挟まれる「納得」で一旦流れをリセットさせることで、ルーティンがより面白くなっていて、この見切りの上手さもさすが。 前衛的すぎてついていけないところがややあって、特に前半のルールがわかるまでにもたついたのは惜しいですが面白かったです。 うーん…最近のネタをもっと信じてもいいと思う。激戦を勝ち抜けるネタではないと思います。もったいない。 良い意味で考える事を止めたくなるネタです。 何がプールで何がスプライトで何が水田で何がファンタやらさっぱりさっぱり。 新しい分類が出る度にどんどん世界観が広がっていくことは感じましたが、 広がったから加速度的に面白さが増したということはありませんでした。 何かキラーフレーズがあったら違ってたのかもしれません…。 後半の毒仕方が本当に見事。 それだけに、雰囲気をつかむための序盤が ダラダラとしてしまったことが非常に痛かったです。 納得しろと言われましても、納得できません。 ちょっと不条理が過ぎるというか、おもしろさよりも困惑の方が勝ってしまいました。 「スプライト」というものを存じ上げていなかったためか、序盤ははてなマークが大量に飛び交いました。 徐々に作品の空気に慣れていった中盤から終盤にかけても、一撃必殺となるような強烈なボケは感じられず、“なんとなくおもしろいような気がする”止まりでした。 雰囲気作りは十分によくできているため、もう少し飛び出すワードに気を使ってみたり、全体にもっと大きな波を作るように努めてみては如何でしょうか。 |
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F−4 エントリーNo.062 森の熊さん コント ワールドオーダー |
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子分:あー、カルピス麦茶コーラ(砂糖3個)美味しいなー。ね、神君。 神君:ね、とか言われても……。子分君、それ止めたほうが良いよ。社会性にかけるから。 子分:そう? でもこれって結構美味し……うげっ、マズっ! 神君:ドリンクバーでそんなにテンション上げるからだよ。…………はあ〜。 子分:……どうしたの? 神君:ん? 子分:いや、何かさ。言いたげだったから。 神君:そう見える? 子分:うん、見える見える。 神君:……あのさ、ほら、この前地球滅ぼしちゃったじゃん。 子分:あぁ、神君がしばらく水やり怠ってたから、雨降らなくなって干からびちゃったアレね。 神君:そう、それ。あれやった時、流石に泣いたさ。 子分:泣いちゃったんだ。この世の創造主たる神君が。 神君:そうそう。あぁ、僕のせいで70億人死なせちゃったんだなーって。そう思ったら何か情けなくなってさ。気がついたらディズニー片っ端から見まくってた。 子分:ふーん……いや……どうしてディズニーを……。 神君:また泣いちゃったよ。凄く良いよねディズニー。 子分:……その言い方だと、地球とディズニーが同列にならない? 神君:そんな事無いよ。地球だってかけがえのないとても大切な物だよ。 子分:滅ぼした本人が言うことじゃ……あれ、心なしかディズニーが上になってる……? 神君:そう? でもディズニーはきゅんとするよ。 子分:ふーん。……じゃあ命の大切さがわかった? 神君:わかった。凄いわかったよ。でさ、次造る地球は滅ぼさないように注意するから、もう一度造ることにしたんだ。 子分:へぇー。どんな風にするの? また人間に支配させちゃう? 神君:ううん、今回はちょっと変化球さ。 子分:変化球? 神君:実は今度支配させるのはね、鹿。 子分:鹿!?Σ( ̄□ ̄;;) 神君:うん、この前バンビ観たさ。家にあったの。 子分:……もっと他の動物もあったんじゃない? 神君:じゃあ、アラジンにも支配させる。 子分:アラジン人間だよ。……で、鹿ねぇ。 神君:画期的じゃない? 画期的だったら「スバラC!」ってやって。 子分:やだ。で、ちゃんと水やり忘れない? 神君:うん、忘れないよ。ちゃんとひたいに書いておくからね、「水」って。 子分:手の甲とかに書きなよ。鏡見ないと思い出さないもの。そんなことしたらキン水マンって呼ぶよ? 神君:嫌だよキン水マンなん……あれ? 案外いいなあ、キン水マン。キン水マン。キン水マン……。あっ、凄い。何か語呂が良い。病み付きになる。 子分:悪口をそんなに気に入るなんて……。 神君:るるるキン水マン〜♪ らららキン水マン〜♪ 地球の平和を守れ〜♪ 子分:一回地球滅ぼしたじゃん。 神君:ね、俺明日からキン水マンね。みんなに広めてね。絶対だよ。 子分:……スク水マン。 神君:あっ、それは嫌っ! 変態みたいで! 子分:もう「みたい」じゃないと思うんだよ。 神君:ガビン! 子分:……で、鹿はよした方が良いと思うんだよね。 神君:そうかなぁ。僕は鹿こそが地球の支配者に適任だと思うんだけど。 子分:でも鹿って……ねえ。角が他の鹿の角にぶつかって、そこかしこ喧嘩しそうじゃない? 神君:そうでもないよ。「喧嘩しないで」って言ったらきっと理解してくれるよ。 子分:しないんじゃないかなぁ。人間ですら自分の国の近くに船が来ただけでも喧嘩してたじゃないか。 神君:じゃあさ、子分君は何が良いと思うのさ。 子分:僕は俄然人間だね。だって神君が水やりを怠りさえしなければ滅ばなかったじゃん。 神君:そうだけど……水がなくても生きていける生き物って言うと……。 子分:神君、もしやその凄い利己的な動機で決めるつもり? 神君:ト……トド……? 子分:むしろ水を必要としてる生き物じゃないか! そうじゃなくてさ、要は神君がどんな心構えで地球を育てるかなんだよ。そこに支配させる生き物が何であろうと、神君がその気にならないと全く意味の無いまま終わっちゃうんだから。 神君:こ……子分君……君、頭良いね。 子分:そりゃあ神君より偉いもん。 神君:そっかあ……そうだっけ!? 子分:神君、ジュース寄越せ。 神君:はい、どうぞ子分君……あれ? 子分:どうしたの? 神君:え、だって、え!? ……え!? 子分:それでさ、今度も普通に造っちゃう? 地球。 神君:う、うん、そ、そのつもりだけど……僕のジュース……。 子分:え……あぁ返すよ、どうぞ。ふーん、普通かあ。 神君:うん。あ、良いこと考え……僕のジュースが麦茶とカルピスとコーラと砂糖の味がしたはずがないんだけど……。 子分:良いこと考えたの? 神君:う、うん。考えたんだけどねえこれ何? すっごい劣悪な液体なんだけど……。 子分:それで考えた良いことって何さ? 隠さないで聞かせてよー。 神君:え、ええー……。……あ、あのね、あのねあのね、僕……人間になると良いとおもうんだ。 子分:(ガッシャーン!) 神君:僕のジュースー! 子分:……い、い、いきなり何を言い出すんだよ神君は! 神君:その前に何で人のジュース叩き割ったの!? 周りのみんな凄いビックリしてるよ!? 子分:神君が頭のおかしい変なこと言うからだよ! まったくもう……。 神君:えぇー……悪いの僕なんだ……。 子分:ほんと、変なことばっかり言わないでよね。頭のおかしい変なことばっかり言うやつの仲間だと思われたら嫌じゃないか。この羽虫が。 神君:羽虫!? よりにもよって羽虫!? 僕、君にとって物の数にも入ってないんだね……。 子分:……で、神君は何でそんな奇特なこと言うかなあ。 神君:そんなにタブーな事だったの? 子分:タブーどころじゃないよ。人間だよ? 小賢しいだけじゃん。一人じゃ何にも出来ないし、せいぜい百年ちょっとしか生きられないし。 動物は須らく純粋じゃない? でも人間は須らく汚いよね。生まれた瞬間から人間は狡賢いじゃん。 キリストだ、仏陀だ、マザーテレサだ、黒柳徹子だ言っても全ての人間がわがままで身の丈に合わない欲望のことばっかり考えてるじゃん。 それでいて僕は私は誰よりも優れてるんだ! って例外なくみんな心の奥底で思ってる。例外なくみんな寸分の狂いもなく同じ能力なのにさ。 しかも自分が目立って無いっていう現実を見ながらも、心も奥底では「みんな本当の僕や私を見てないだけだ」って他人のせいにしちゃうんだから。 ゴミみたいな身の程を弁えないで平然と高慢かましてる、本当にいやらしい生き物だよね。 神君:長々と泣きたくなるほど毒舌だね!? 子分:神君が泣きたくなる事は無いよ。神様なんだから。だからさ、せっかく神様なんだし、人間になろうなんて馬鹿なこと思わないほうが良いよ。 君は人間なんかとは違うんだから。あんまり変なことばっかり言ってると、人間になっちゃうよ。 神君:うん……。 神君:……僕たちってさ、人間とどう違うのかな。 子分:(ガッシャーン!) 神君:窓がー! 子分:に、に、に、人げ……え!? え!? 正気!? 神君:ねえ! 何で蹴破ったの!? 窓側の席って窓を蹴破って良い席って事じゃないよ!? 子分:きゅ……きゅ……救急車を呼ぶよ!? 神君:逆に呼ばれるよ! おまわりさんとか! あわわわ……。何でそんな……僕はちょっと不思議に思ったこと言っただけなのに……。 子分:うわーん! 神君は一体何をとち狂ったことを言ってるんだよう! この分からずやー!(ガッシャーン!) 神君:隣の席の人のナポリタンがー! ナポリタンが子分君に叩きつけられて粉々にー! 子分:……で、本当に突然どうしたんだい神君。 神君:えええー……見ず知らずの人のスパゲティひっくり返してどうして平然と出来るの……? 子分:神君は神様でしょ、人間なんかとは遥かに違うよ。人間は何も無いところから地球作ったりできないでしょ? 何も無いところから爆発起こして地球造れるのは神君くらいじゃないか。 神君:それも、そうかなぁ。 子分:そうだよ。本当は人間なんて地球にいない方が良いんだよ、環境を汚しちゃうし。 でも人間がいなかったら文明は興らないから地球はずっと原っぱになっちゃうから……。難しいよね、人間の存在は。 神君:そうだねー……あれ、そう言えば子分君も神様なんだっけ? 子分:は? 違うよ。人間に決まってるじゃん。 神君:あ、そうなん……えぇ!? 子分:何? 神君:えぇ〜っ!? ……人間なの!? 子分:そうだよ。 神君:人間なのに、あんなに人間を馬鹿にしてたの!? 子分:変? 神君:……君の心は一体どこにあるんだよ! 正直ドン引きだよ! 子分:まあまあ、新しい地球を造る時には、人間みたいな羽虫もちょっとは必要になってくるからねー……。 神君:羽虫って言うの止めてくれない!? 僕、羽虫に羽虫って言われてたんだ!? ヘコむ! ちょっともう……最悪だよ! 人間って信じられないぐらい薄汚いな! 子分:でしょ? だから神君は人間になりたいとか言っちゃ駄目だよ? 神君:どの口が言ってるんだよ! もう二度と言うもんか! 決めた、地球に人間いらない! 支配者は鹿にする! あと七人の小人! 子分:七人の小人はスレスレだなあ。 神君:もう子分君も嫌だ! 人間なんでしょ! 薄汚い人間なんでしょ! もう顔も見たくないよ! じゃあね! 子分:あっ、行っちゃった。おーい、神君! おーい! ……おーい。 ……さてと。あー、もしもしバンビさん? 俺です、上手く行っちゃいましたよー、次の地球の支配者鹿です。 はーい、料金はそれでオッケーです。はい、一括で。はーい。(ピッ) ……さてと、次は火星の神様のところ行って、支配者をペンギンにしないとなー。ピングー買ってこよ。 |
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予選56位(1次予選敗退)
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・好きではある。
・さすがにお笑いから離れすぎているかな、と。どんでん返しが子分は人間、ぐらいのところで。神君のキャラはとてもよかったです。 神とは思えないゆるい掛け合いは面白くて、ディズニーと地球の比較やキン水マンのくだりでグッと掴まれたのですがブラックになってからが単調で物足りなかったです。 話の展開はこれでいいので、子分の揺さぶり方や人類や地球への毒舌の中に「黒柳徹子」のような遊びがもっとほしいです。 それとこのオチだと最初に鹿に支配させると言いだしたのを一回否定するのが不自然なのが気になりました。 「否定に屈しないことで意思をさらに固めるため」など理屈をつけられなくはないのですが、読み手に解釈を委ねるのは裏目に出たように思います。 >子分:え……あぁ返すよ、どうぞ。ふーん、普通かあ。 >神君:うん。あ、良いこと考え……僕のジュースが麦茶とカルピスとコーラと砂糖の味がしたはずがないんだけど……。 >子分:良いこと考えたの? >神君:う、うん。考えたんだけどねえこれ何? すっごい劣悪な液体なんだけど……。 ここら辺のちょっとわかりづらいのも気になりました。 じわじわ来ることは来る。でも、読み終わって、高得点をつけようって気にはならなかったです。 なんと哲学的な…子分さんの演説は心に響くものがありますね…。 キン水マンとカルピス麦茶コーラ(砂糖3個入り)はいいボケだなぁ…。色々と想像を掻き立てられます。 前半は地球の扱い、後半は子分さんのオーバーリアクションとボケのインパクトは十分でしたが、 正直後半はほとんど笑えませんでした。というか、とても笑える空気ではありませんでした。 グラスを落としたりナポリタン叩いた瞬間くらいで、あとは全部子分さんの人間批判に持ってかれてしまいました。 オチのために支配者を鹿にするよう誘導する目的もあるのでしょうけども、ちょっといき過ぎたかなと。 哲学っぽさが出すぎちゃってボケとして見るのが難しい点がいくらかありました。 オチでの回収の仕方は確かに見事なのですが、回収の為という側面が強そうな印象を受けました。 肝心のボケの所はナポリタンとトド以外があまりはまらなかったです。 神君と子分さんがそこらへんの大学生のように会話をしている世界観はなかなかおもしろかったです。 もうちょっとボケに俗っぽさがあっても良かったかもしれません。 水やりをしなかったとか植木鉢気分で地球を取り扱っているのはおもしろかったです。 会話の主軸となるべきものがややぶれ気味で(次の地球のことについてが主題なのでしょうが、そこ以外にも話が飛び飛びになっていたので)やや着いていきにくさを感じました。 全体を通して、やや爆発力に欠ける感じがしました。 |
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F−5 エントリーNo.013 月影連盟 偸盗舞曲 |
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とある町、“リビター”の一軒家にて フランシス・レイモンド:なぁマーキュリー、この世で一番素晴らしい映画は何だ? スリザー・マーキュリー:愚問じゃないかレイモンド! 当然、ブルース・ウィリスのアクション大作「ダイ・ハード」さ! レイ:違ーう! そこボケるとこ違ーう! ダイ・ハードも面白いけどそこやっぱりボケるとこ違ーう! マー:ハハッ、冗談さレイモンド。 何て言ったって一番素晴らしいのは、ジョージ・クルーニー主演の「オーシャンズ11」さ。 絶対侵入不可と言われたラスベガスカジノの地下大金庫に、たった11人が挑む、 こんなに爽快な犯罪映画はまたと無いね! レイ:流石解っているなぁ、マーキュリーは。 そこでだ! 我々も彼らのように、 少人数で絶対不可と謳われたカジノの金庫に侵入する計画を遂行しようと思うんだ! マー:おぉ、凄いじゃないかレイモンド! 俺たちも遂に、あのオーシャン達のように輝けるんだな!? 高校の女子連中の間で「死んだ魚の肛門」と呼ばれてる俺たちでも、彼らのように輝けるんだな!? レイ:そうともマーキュリー! 男子連中の間では「ピサの斜塔が傾きすぎたら真っ先に支えに行く2人」と呼ばれている俺たちでも、 あのジョージ・クルーニーのように輝ける時が来たのだ! マー:悲しくなるから全てを曝け出すのは後にしよう。 それでレイモンド、カジノを狙うと行っても具体的に何処を狙うんだい? 俺たちの街リビターには、全世界の頂上に君臨するカジノ、 “リビター’s・アフェランドラ”しか無いが、まさか……? レイ:そう、そのまさかさ……! 狙うなら大物、我々の街のリビター’s・アフェランドラしか無い!! マー:レイモンド! 俺はお前を見損なっていたよ!まさか世界のトップのカジノを標的にするとは! レイ:オーシャンズが狙ったのも世界最高峰のカジノだ! 我々が世界最高峰のカジノを目指す理由に何ら不思議は無い! マー:その通りさレイモンド! それで、俺たちの他にはどんなスペシャリスト達を揃えているんだい? 俺の持ち味と言えば、「すぐチクる」「すぐ見損なう」「五感が鋭い」くらいだが…… レイ:おいおいマーキュリー、情けないぞ! まぁかく言う俺の持ち味は、 「ネーミングセンスが良い」「強行突破の勢いが良い」「なんかボタンがあったら押す」くらいだが。 マー:おいおいレイモンド、お前のほうが情けないじゃないか! 見損なったぞ! そんな事だからお前は「3日に1回火災報知機鳴らす奴」と呼ばれて居るんだ。 レイ:火災報知機鳴らすのって、世界中の学生の憧れじゃん? マー:じゃん? じゃねぇよ! そんな事どうでもいいから、何か凄い特技を持った連中を呼んでいるんだろうな? 俺たち二人だけで出来る事といえば、 精々火災報知機を鳴らしたお前を俺がチクることくらいだぜ? HAHAHA! レイ:二人だけだ。 マー:……へ? レイ:スペシャリストなど呼んでいない。俺たち二人だけで実行するのだ! マー:……ごめんマーキュリー、悪いけど俺傾きかけのピサの斜塔支えてくるわ…… レイ:おいおいおい待て待てレイモンド! どうしたというんだ、俺たちが輝く絶好のチャンスだと言うのに! マー:もういいよ、俺将来「ピサの斜塔を支えた少年」の図で歴史の教科書に載ることにしたから…… レイ:ダメだよレイモンド! ズルいよ! いやズルいって言うか! そうじゃなくて! 俺たちは世界最高峰のカジノの金庫に侵入する計画を立てたんだ! 何故そこまで支えたがる! マー:だって二人だけじゃん! 変装やハイテク、爆破のプロフェッショナルでも11人要ったのに、 俺たちみたいなん二人だけで何やるの! レイ:バカ野郎!! 俺たちみたいなん二人だけでやるからすげぇんじゃねぇか!! マー:俺たちみたいなん二人だけでやれると思ってるお前がすげぇよ! レイ:うむ……仕方ない、なら俺たちの数少ない友達を呼ぶことにしよう! 一人くらい、なんか、万引き程度のことをやった奴がいるだろう! マー:お前世界無計画ランキング第1位獲得だな…… ― 11分後 ― レイ:全員に連絡とってみたよ! マー:一応聞いてみるけどどうだった? レイ:なんと驚き、全員に断られたよ! マー:そりゃ死んだ魚の肛門みたいな顔して戻ってこられたら百も承知だわ。 レイ:ボブは頭痛、ジャックは歯痛、カールは腹痛、トムは腰痛、ニックは胃痛、 イフリートは神経痛、クラウドは筋肉痛、スティーブは苦痛、ゴンザレスは激痛、 マークはピサの斜塔の修繕工事で来れそうに無いらしい。 マー:どいつもこいつもボロボロじゃねぇか! 何でそんなのしか居ねぇんだよ! そして最後は俺らの専売特許じゃねぇか! それ取られたら俺らただの死んだ魚の肛門だよ! レイ:もういいじゃないか! 二人でやろう! な! 上手く計画を立てれば、たった二人でも金庫に入れるかもしれない! いや、寧ろ2人のほうが足手まといが居ずにやりやすいかもしれないじゃないか! マー:大勢で作戦を仕組んで、その中の数名だけが金庫に到達するのが面白いのに… ― 作戦検討 Strategy examination ― レイ:まず必要なのは、カジノ内の見取り図だ。これがないと話にならない。 で、見取り図がなくて話にならないので、俺が妄想で書いた。見てほしい。 マー:見るかよ!! 誰がお前の妄想図見るかよ!! 金庫に入るどころか金庫に辿りつけねぇじゃねぇか! レイ:嘘、嘘! 嘘やって! そんな怒らんといて! ほら、これが本物の見取り図だ。俺がおねしょで書いたのではないぞ? マー:あるんなら最初から出せよ…。 ……ほうほう、なるほど、実際入ったこと無いから解らなかったけど、結構広いなぁ…。 区画も不規則で、全体的に角が丸くて、水色で湿ってて、 何故か土台が紙ではなく敷き布団、おねしょじゃねぇか!! レイ:斬新やな マー:斬新じゃねぇよ! おねしょする奴カジノなんか狙わねぇから! レイ:まぁまぁ、今のはウォーミングアップだ。 ウォーミングアップリケだ。 マー:言い直してまで言うほどのもんかよ! レイ:まず当日の服装に関してだ。 マー:何か制約でもあるのか? レイ:俺たち2人だけとなると、金庫破りの為の道具が大量に必要になってくる。 ポケットとかいっぱい付いた服装で来いよ? マー:ポケット如きじゃ話にならねぇよ! レイ:更に、もし金庫から大金を盗んだ後、その大金を持ち歩く為のものが必要だ。 フードとかいっぱい付いた服装で来いよ? マー:だからフード如きじゃ話になんねぇだろ! フードいっぱい付いた服とかどんなんだよ! レイ:更に更に、ポケットに用具をいっぱい詰め、 フードに大金を詰めた二人組が歩いてると、相当怪しまれるだろう。 愛嬌を出すのが大切だな。 アップリケとかいっぱい付いた服装で来いよ? マー:行かねぇよ!! どこのお洒落さんだよ!! ……とは言っても、やっぱ大きなバッグとかが要るんじゃないか? というかそんな大荷物持って怪しまれないか……? 人の目に付き難い所を通らないとな…… レイ:その通りだ。まずは入り口のドア付近に警備員が5人立っているのだが、 これらをどう切り抜けるかが問題だ。 マー:金庫以前の問題じゃねぇか!! 近づいた直後「何やねんお前ら」みたいな感じで見られて撃沈やないか! レイ:大丈夫だ! このリビター’s・アフェランドラというカジノには世界中のギャンブラーが集まってくるんだ、 その中に大きなカバンを持ち歩くことに性的快感を覚える二人組が居てもおかしくはない。 マー:いやおかしいだろ! どんな性癖持ってんですかって話になるよそれ! まぁいいや、世界中のギャンブラーの中には荷物をいっぱい持ってる人もいる、って事で。 レイ:これでカジノ内に侵入することが出来た。 中で注意する必要があるのは、カジノのオーナー、フレディ・ブレジネフ氏だ。 何が危ないかと言うと、このブレジネフ、高校時代はいじめを受けていて、 その時のあだ名が「ピサの斜塔が傾きすぎたら真っ先に支えに行く奴」だったそうだ。 いわば俺たちの同業者だ。 マー:何で俺らみたいなのが他にも居るんだよ! レイ:俺としても、未来の歴史の教科書に、 世界一のカジノのオーナーがピサの斜塔を頑張って支えてる図が載せられるのは気分が悪い。 そう、だからこそブレジネフを潰す為にこのカジノを選んだのだ。 マー:オーシャンズ11への憧憬は何処に行っちまったんだよ!! レイ:オーシャンッ……! そうだ、俺たちはオーシャンズに憧れてこの計画に踏み込んだんだった! それを忘れてはいけないんだ……! よし、俺たちも彼らのような組織名を付ける事にしよう。 今から俺たちは「レイモンズ2」だ。 マー:だせぇ!! 名前と人数くっ付ければいいってもんでもねぇだろ! お前のネーミングセンスどうしたもんだよ! レイ:新聞に載るだろうなぁ! 「世界一のカジノ、リビター’s・アフェランドラの金庫の金が盗まれた。 現場にはカードが置いてあり、“レイモンズ2参上”と表記されていた」 マー:すぐ捕まりそうなネーミングだし方法がだせぇんだよ! レイ:こうしちゃ要られない! 早速作戦の続きを考えよう! で、5人の警備員とオーナーを抜けると、ポーカー、ブラックジャック、バックギャモンなどの テーブル・ギャンブルが行われている。 此処のディーラーは皆、イカサマを見抜いてきただけのことはあって、目が光っている。 マー:成程……警戒して歩かないと行けないな。 レイ:つまり深夜に侵入したとしても、その目によって照らされる為実行不可能なのだ。 マー:リアルに目が光ってるの!? どこの深海魚だよそいつら! レイ:5番テーブルのディーラー、アルフレッド・カーンには特に注意が必要だ。 何故なら彼は中学校時代いじめられていて、 付けられたあだ名が「ピサの斜塔が傾きすぎたら真っ先に蹴り倒しそうな奴」だったからだ。 俺達が最も注意するべきライバルだな。 マー:どんな低俗な争いなんだそれは!その程度のライバル嫌だよ! そしてそいつにそのあだ名付けた奴呼んでこい! レイ:俺としても、未来の歴史の教科書に、 世界一のカジノのディーラーがピサの斜塔を蹴り倒してる図が載せられるのは気分が悪い。 マー:当たり前だろうが! レイ:5番テーブルと言えばポーカーだ、寄り道くらいしてもいいだろう。 カーンに勝負を挑むんだ。 マー:まぁ、一戦やっておくのも悪くないな。 レイ:俺たちが修学旅行で見せた七並べの腕前を見せてやるのだ! マー:七並べ関係ねぇだろ! レイ:むしろお前の豊かな顔芸でディーラーを錯乱させる所存だ。 マー:明らかにポーカー向いてねぇじゃねぇか! レイ:まぁそれはいいとしよう! 次に、巨大金庫は地下にあるんだ。 オーシャンズでは、監視カメラを風船で隠して警備員を遠ざけたり、 ハイテク専門が奪ったカードでシステムに侵入したりしていた。 マー:その通り! 俺たちはどんな事をするんだ!? レイ:俺たちは到底出来っこないので、強行突入だ。 マー:持ち味をもっと上手く生かせよ!! レイ:まぁ待て。いつもの俺なら、そうしていただろう。 だが今回は違う、突入は不可能だ。 マー:それは当然の事だが、また何故? レイ:エレベーターの横を屈強なガードマン、ロイ・ハーフォードが見張っているのだ! マー:そうか、近付くとあっさり捕まるんだな? レイ:いや、とてつもなく臭いんだ。 マー:臭いのかよ! レイ:まるで死んだ魚の肛門のように。 マー:俺達じゃねぇか!! レイ:だが、そんな臭いハーフォードが筋肉ムキムキになったのには、理由がある。 彼は小学生の頃体が軟弱で、それが原因でいじめられていたんだ。 その時のあだ名が「ピサの斜塔が傾きすぎたら真っ先によじ登りそうな マー:もーいい!! もういいわ!! 何でこの街そんなピサの斜塔にゆかりのあるあだ名が多いんだよ! レイ:俺としても、未来の歴史の教科書に、 世界一のカジノのガードマンがピサの斜塔によじ登って星条旗振ってる図が載せられるのは気分が悪い。 マー:皆そうだよ! 世界中の皆が気分悪いよ! もういいよレイモンド、その次はどうなんだ? レイ:いや、正直、カジノ内で分かってる事はこれだけだ。 内装を詳しく知る為にこれからカジノに出向こうと思うんだが、どうだ? マー:おぉ、それは良い考えだ。百聞は一見に如かずと言うからな。 レイ:本番と同じように、大きなカバンを持って行こう。 マー:それだと怪しまれないか? レイ:バカ野郎、練習で出来ない事が本番で出来るわけないだろう! マー:俺はお前を勘違いしていたようだ、見違えたぞレイモンド! レイ:絶対未来の歴史の教科書に載るんだ…… マー:見損なったぞレイモンド!! ― リビター’s・アフェランドラ入口前 ― 警備員A:何やねんお前ら レイ:撃沈したー!! マー:いや、あの、僕ら怪しい者では無くてですね… 警備員B:っていうか、お前ら何歳? マー:僕らは17歳ですけど… 警備員C:ここのカジノはねぇ、未成年は立ち入り禁止なの。そのくらい常識でしょ? レイ:なんやて!? マー:……いや、って言うかその通りだろ! 何俺ら頑張って計画練ってたんだよレイモンド! 警備員D:今すぐ帰らないと痛い目見るよ? レイ:……はっ……走れマーキュリー! 走るんだ! 中に入ってしまえば人が多くて解りっこない! 走るんだマーキュリィィィィィ!!! マー:お、おい待てよレイモンド! 下見段階でこんな無茶してどうすんだよ!ー! 警備員E:俺も何か喋りたかった…… ― カジノ内 ― マー:なぁレイモンド、確かに人は多くて目に付き難いけど、あまりにも広すぎじゃないか……? レイ:何せ世界一のカジノだからな、これくらいは当然だろう…… マー:まぁそうだが……眩しっ! なんだ眩しいぞレイモンド! レイ:5番テーブルのカーンがこっち見てるんだ! きっと俺たちの挙動が怪しいからだ、堂々としてよう。 マー:真昼でもあんなに光ってんのかよ……臭っ! なんだ臭いぞレイモンド! レイ:エレベーター横のハーフォードに近付いてるんだ! きっと俺たち知らない間にエレベーター側を歩いてたんだ、別の道を行こう。……お? マー:なんつー五感に害を及ぼすカジノだよ…… しかし本当に広いな、ちょっと目を離すと迷子になりそうだ…… 監視カメラもあっちこっちあるな…… 二階からも色々監視されてるし、やっぱ金庫に侵入するのは無理じゃねぇか? なぁレイモンド……レイモンド? ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリィィィィィィィィィィィン マー:なぁっ、なんだなんだ!? 何があったんだ!? レイ:マーキュリー! マー:レイモンド! 何だこの音は!? 何か起こったのか!? レイ:すまん! 火災報知機のボタンがあったもんで、ついつい押しちまった!! マー:アホかお前!! レイ:俺の前にボタンがあるのが悪いんだよ! 全く本当に……マーキュリー?あれ、マーキュリー? マー:あ、オーナー、ボタン押したのあいつです レイ:チクんなてめええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!! もういいやヤケクソだ、 俺たちがオーシャンズ11の弟分、レイモンズ2だー!!! その汚ぇ目玉穿り返してよく見てやがれー!!! (フェードアウト) ― 留置所 ― レイ:なぁ…… マー:……ん? レイ:"マーキュリーズ2"の方がかっこよかったかな……? マー:そこじゃねぇよ |
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予選2位(認定)
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・読後の満足感すごいですわ。
・めちゃめちゃアホなんだけど、その周りがしっかり固まりすぎてて笑いとして薄まっているような、そんな感覚。かなり贅沢な話ですが。 細かく笑いをとりつつ練りこまれたセリフで話に引き込んで、下見でそれまでのボケを伏線にして展開していく……隙のない構成が見事。 笑いの取り方はオーソドックスなずれ下がりがメインでも設定を作りこんでいて世界観がしっかりしているから一発一発の破壊力が増しているし、 中盤で唐突なダジャレとおねしょの布団っていう「幼稚な」ボケをぶちこんでも、世界観が崩れずむしろギャップの笑いになっているしで面白かったです。 魚の肛門とピサの斜塔と二つの天丼がややしつこかったのと、ボタンを押す前後にもうひと展開欲しかったのは難ではありますが完成度の高いコントでした。 読み応えあるくせにバカだった。 鉄板ネタじゃないですかやだもー。 ピサの斜塔と死んだ魚の肛門ネタを引っ張り過ぎなこと以外は「おもしろい!」しか言う事ありません。 ストーリーに引き込まれる上に分かりやすさを兼ね備えた見事な作品です。 とにかく展開を想像するのが楽しくてしょうがない。 敢えて言うなら警備員Eは蛇足かなとおもいました。 いやあ、様々なボケをつぎ込んできたなあ、という印象です。 台詞の一つ一つ、フレーズから言い回しまで、よく手が加えられておりました。 正直な話、ハマらないボケもいくつかあったのですが、ハマったボケ一つ一つのインパクトは大きかったです。 「一人くらい、なんか、万引き程度のことをやった奴がいるだろう!」という台詞なんかは、これからやろうとしていることに対して2人のレベルの低さがよく伝わってきますね。 「ピサの斜塔」であるとか、2人の持ち味など、序盤に登場した要素もうまくネタの中で幾度も活かすことに成功しておりました。 |
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F−6 エントリーNo.095 ブラックベリーパニック ドッキリ!マル秘報告 |
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藍原:・・・おはよーございまーす・・・。 現在、午前3時でございます。 さて、今回はこちら、28歳、会社員の乱崎さんのお宅に来ております。 では早速、お邪魔したいと思います。・・・おじゃましまーす・・・。 ・・・お、いましたいました。こちらが本日のターゲット乱崎さんです。 静かに眠っておられますねぇ・・・。 乱崎:・・・んっ・・・? 藍原:あ・・・気配に気付いたようです。 おはよーございまーす・・・。 乱崎:・・・うわぁーーーーー!!!! 藍原:いいリアクションですねぇ〜。 乱崎:オバケ出たぁーーーー!!!! 藍原:どうも、はじめまして。藍原です。 乱崎:はじめまs・・・いや怖いーーーーーー!!! 藍原:ね、そろそろ落ち着いてくださいよー。 乱崎:落ち着けるわけないでしょうが!目の前で初めて幽霊見たってのに! 藍原:あー、初めてなんですかこういうの。 乱崎:初めてですよ!っていうか「こういうの」ってなんですか! 藍原:ドッキリのことですよ。ドッキリ。 乱崎:・・・ドッキリ?・・・ってことは、幽霊じゃないってことですか? ・・・あーびっくりした!そりゃそうですよねー! 頭に三角のやつ付けてる典型的なオバケなんていませんよねー!あーよかった。 藍原:あ、いや、幽霊は本当です。 乱崎:いやいや、もういいですってー。ドッキリなんでしょー? っていうかドッキリだったら赤いヘルメットかぶっててくださいよー。 ・・・あ、でもそしたら「幽霊が出た」っていうドッキリにはならないか!あはははは! 藍原:あのー、一人で盛り上がってるところ悪いんですけど、本当に、幽霊なんですよ。 乱崎:またまた〜。ほら・・・藍原さん、でしたっけ?僕、藍原さんのこと、はっきり見えますよ。 全然半透明じゃないですよ。 藍原:いや、それは・・・ 乱崎:あ、そうだ。幽霊なら触れないはずですよね?映画とかで見たことありますもん。 ちょっと手貸してください。 藍原:あ、はい・・・。 乱崎:・・・ほら、触れた〜。 藍原:いや、だからそれは・・・ 乱崎:そういえば、カメラとかないんですね。 ・・・もしかして、隠しカメラとか!えー!いつの間にセッティングしたんですかー! 藍原:よく喋りますねー。死んでるのに。 乱崎:・・・え? 藍原:乱崎さん・・・あなた死んでるんですよ。 乱崎:・・・ちょっとちょっとー!急に怖い嘘つかないでくださいよー! 藍原:嘘じゃないんですよ。 乱崎:・・・いやいやいや!だって・・・だってさっき触れたじゃないですかー! もー、僕、怖いのダメなんですよー。心臓に悪いですってー。 藍原:触れたのは、あなたも幽霊だからですよ。 「心臓に悪い」って言いましたけど、あなたもう心臓止まってますからね。 乱崎:・・・うわーーーー!!怖いとかの域完全に超えたーーー!!! え!何!僕死んでるの!?いつ!なんで! 藍原:これ、死亡証明書です。 昨日の4時30分、急性心不全で死んでますね。 乱崎:わーーー!!本物ですかこれ!本物!? っていうかドッキリでもこんな書類偽造したら違法になりそうだから本物なんでしょうね! もーなんだよー!全然実感わかないんだけど!なんだこの感情! 藍原:落ち着きましょう一回。 乱崎:落ち着けるかー!!!心臓バクバクだわ! ・・・いや止まってるんだろうけど!そう思いたくないけど! 藍原:・・・はい、というわけで、死んでもなお、元気な乱崎さんでしたー。 乱崎:なんか締めコメント的なの言ってるんだけど! 藍原:それでは乱崎さん、一緒にいきますよー? 乱崎:え? 藍原:せーのっ、大 往 生! 乱崎:いや「大 成 功!」みたいな感じで言うなよ! それに大往生って言うくらい長生きしてねぇわ!やり残したこといっぱいあるわ! 藍原:あー、現世に未練があるから死んだことを自覚してないんですね。 乱崎:なんかそういうのテレビとかで聞いたことあるけども! でも、もういいですよ。今までのやりとりで自覚しましたから。 藍原:あぁ、それはよかった。 乱崎:・・・でも、こんな形で死んだのを自覚するなんて。 藍原:なんかすみませんね。こっちも生活があるんでね。 乱崎:生活?死んでるのに?生も活もないでしょ。 藍原:まぁ、失礼な。一応霊界でも人間と変わらない生活してるんですよ。 乱崎:あー、そうなんですか。無知ですみません。 藍原:ちゃんとご飯も食べますし、テレビだって見ます。 ちなみにこの「ドッキリ!マル秘死亡報告」は霊界では大人気番組です。 乱崎:え、これ霊界のテレビ番組なんですか? 藍原:そうですよ。大人気番組に出れてよかったですねー。 乱崎:いやいや!それならそうと言って下さいよ! テンパってかなり恥ずかしい言動してたと思うんですけど! 藍原:言っちゃったらドッキリじゃなくなっちゃうじゃないですか。 それにちゃんと編集しますんで。 乱崎:あー、それなら・・・ってカメラはどこにあるんですか? 藍原:カメラなんてないですよ。今起こってることを念で編集室に送ります。 乱崎:念を編集するって概念なんなんですか。 ま、とりあえずそういうことならいいんですけどもね。 藍原:そういえば、さっき「やり残したこといっぱいある」って言ってましたけど。 乱崎:あー、言ってましたっけ、そういえば。 いっぱいってほどでもないですけど、あるっちゃありますね。 藍原:お、例えば?レンタルビデオ返してないとかですか? 乱崎:そんなちっちゃいことじゃないです。それくらいなら死んでラッキーみたいなとこありますよ。 藍原:おー、すっかり死んだ人感が板に付いてきましたね。 乱崎:死んだ人感ってなんですか。実際に死んでますからね。 藍原:おー、自覚してますねー。 自覚したところで、せーのっ 乱崎:え? 藍原:大 往 生! 乱崎:なんで言わそうとするんですか! そして大往生でもないですからね! 藍原:あぁ、そうでしたね。やり残したことがありますもんね。 乱崎:長く生きてない時点で大往生ではないですけども。 藍原:で、やり残したことっていうのは? 乱崎:実は僕、3年付き合ってる彼女がいまして、明日が彼女の誕生日なんですよね。 それをきっかけにして、プロポーズしようかと・・・。 藍原:なるほど・・・それはとても心残りですね・・・。 乱崎:はい・・・。 藍原:・・・わかりました。私が・・・いや、私ども「GBS」がなんとかしましょう! 乱崎:GBS、ですか? 藍原:ゴーストブロードキャスティングシステム。略してGBS。私どものテレビ局です。 乱崎:えっ・・・いいんですか? 藍原:その代わり、特番として放送してもいいですか? 乱崎:ビジネスとは別にしてくれるわけじゃないんですね。 ・・・でも、なんとかしてくれるんですね?それなら・・・いいでしょう! 藍原:よし、そうと決まったら作戦練りましょう! なにか考えてたプロポーズの仕方とかあります? 乱崎:んー、一応指輪は買ったんですけど、どう渡そうか、なかなか決まらなくて・・・。 藍原:なるほどなるほど・・・こういうのはどうでしょう。 乱崎:お、早いですね。 藍原:まずは彼女にはちょっと死んでもらって 乱崎:待って待って!軽く殺すのやめてくださいよ! 藍原:あぁ、すみません。彼女さんにはちゃんとした手順で死んでもらって 乱崎:「死んでもらって」っていうのやめてもらえますかね! 藍原:え、じゃあ「お死にになっていただいて」 乱崎:丁寧に言えとかじゃなくて!彼女には生きてて欲しいんです! なんですか「お死にになっていただいて」って。 藍原:そうでしたか。すみません。 乱崎:そういえば、女性はサプライズに弱いって聞いたことあります。 藍原:そしたら、普通に枕元に立ってるだけでいいじゃないですか。 乱崎:違う意味でサプライズですけども!驚きの種類が違ってきますからね。 藍原:うーん・・・人間界の恋愛は難しいですね。 乱崎:いやいや、あなたも元は人間だったんでしょ? 藍原:そうですけど、結婚とかしないまま死んだんでね。 一応今は結婚してますけども。 乱崎:あ、霊界のほうで結婚なされたんですか。 ちなみにプロポーズの言葉ってなんだったんですか? 藍原:「一緒のお墓に入りたかったです。」でした。 乱崎:過去形って!でもまぁ、必然的にそうなっちゃいますか。 藍原:使います? 乱崎:いや、遠慮しときます。 藍原:どうするんですか?早くしないと本体腐っちゃいますよ。 乱崎:腐るとか言わないでください!なんか嫌な気持ちになります! 藍原:腐ったら結婚してもらえなくなりますよ。 乱崎:死んでる時点で結婚はできないですからね! でも、なんとか気持ちだけは伝えたいんです。 藍原:そうですか・・・じゃあ、今から彼女の家に行きましょう! そして、思いの丈をまっすぐ伝えましょう! 乱崎:・・・よし、そうします! 「僕は死んじゃったけど、悲しまないでね。」って伝えます。 藍原:「悲しんでるのを見ると、僕も悲しくなるから。」って付け加えるのはどうですか? 乱崎:おー!やっとまともな案を出しましたね! 藍原:「でも、寂しいからなるだけ早く死んでね」 乱崎:それはダメです。 とりあえず急ぎましょう! 藍原:幽霊は飛んで移動できますから焦らなくても大丈夫ですよ。 乱崎:便利ー! 藍原:死んでてよかったですね。 乱崎:良くはないですけど! 藍原:・・・はい、それでは、今から乱崎さんの彼女の部屋に行きたいと思います! 乱崎:・・・あ、急にテレビ的な感じになった。 藍原:それでは「せーの」でジャンプしてくださいね。 乱崎:バラエティ番組かよ! 藍原:そうですけど! 乱崎:あ、そうか。すみません。 藍原:じゃあ行きますよー!せーのっ! (シュウィン) 乱崎:・・・本当に飛んで移動できたぞ。 藍原:言ったじゃないですか。 乱崎:いや、なんかイメージしてた「飛ぶ」とだいぶ違ったんで。 藍原:じゃあ、私は部屋の隅のほうから見てるんで、乱崎さんは寝てる彼女さんに思いをぶつけてきてください! 乱崎:はい! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あのー、すみませーん。 藍原:はい? 乱崎:喋っても反応ないんですけど。 藍原:もしかして・・・彼女さん死んでるんじゃないんですか!? 乱崎:逆でしょうが逆!あっちが生きてるから反応ないんですよ! ・・・ん? 藍原:どうしましたか? 乱崎:いや、彼女が急に布団の中にもぐってモゾモゾしてるんですけど・・・。 ・・・もしかして、気付いたのかな。怖くないよ!ほら!僕だよ! (バサッ) 乱崎:・・・あのー、すみませーん! 藍原:はい? 乱崎:なんか彼女が赤ヘルかぶってドッキリって書いてる札持ってるんですけど。 (♪テッテレー!) 藍原:はい!ということで、実は彼女さんは先に死んでましたー! 彼女さん、仕掛け人役ありがとうございまーす! 乱崎:・・・へ? 藍原:それでは、乱崎さん。どちらも幽霊ということで、今なら気持ち伝わりますよ。プロポーズをどうぞ! 乱崎:・・・一緒の・・・お墓に・・・入りたかった・・・です。 藍原:さぁ!彼女の返事は・・・・OK!よかったですねー!乱崎さん! 乱崎:・・・・・・。 藍原:ドッキリもプロポーズも せーのっ、 大 成 功! 乱崎:なんじゃこれはーーーーー!!!!! |
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予選35位(2次予選敗退)
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・あーオチ好きーこれ。それまでのポップな感じ?も好きー。
・幽霊ボケも随所に入れつつ、まとまっていて読んでて楽しかったです。 設定を生かして上手く展開させていて「大 往 生!」など好きなボケもあるのですが、作りこみが甘くて損をします。 不自然なやりとりを疑問に思わせてから覆す導入は上手いのですが、幽霊のドッキリだと明かすまでが長くてダレていて、 逆に乱崎さんが死んでいることを受け入れるのは早すぎて違和感があります。 ただ藍原さんから言われただけで自覚も証拠もないので、ここはボケはなくてもいいから心音や脈拍を確認するなどしてほしいです。 後半の彼女へのプロポーズ(別れの言葉)も大まかな流れはこれでいいのですが、展開があっさりしすぎて物足りないので、 もっとアイディア出したりシミュレーションを重ねて盛り上げてほしいです。 すごい面白いネタってわけじゃないんだけど、いいネタだなって思った。もう少し笑いどころがあればなおよかったんですがね。 ドッキリ番組だと思ったら本当だった。 幽霊が出たかと思ったら自分も死んでた。 彼女に告白しようとしたら彼女も死んでた。 次々衝撃の展開が訪れるストーリーは目を見張るものがありました。 でもその話の導入や合間の繋ぎにぎこちなさが残っていてテンポが悪かったように思います。 それに加え、展開で笑わせてるような部分が大きく、セリフの中に入れたボケの数が少ないことも、 必要以上にネタが長く見えてしまった要因の一つです。 「大 往 生!」みたいに凄くイイボケもあるので、もっとボケた方が絶対によくなります。 ストーリーの設定と流れはお見事だなぁと思いましたが、 さらに設定にワンプッシュがほしいところです。あっさりとしすぎている感じがするので 内容を濃くなっていくといいかなぁと思います。 しみじみとおもしろいネタですねえ。 当事者にとってみればわりと深刻な事態を描いているにも関わらず、藍原さんの能天気さがうまく深刻さを中和してくれておりました。 ドッキリが実は……という導入の部分が丁寧に描かれており、読んでいて世界観の把握がしやすかったです。 幽霊だからこそのボケもあり、巧さを感じました。 オチも綺麗にまとまっていただけに、乱崎さんには「なんじゃこれはーーーーー!!!!!」ではなく、もうちょっと捻ったことを言ってもらいたかったところです。 |
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F−7 エントリーNo.042 アップルゲンガー コント/結婚の挨拶 |
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(背を向ける中川と、土下座姿勢の修一) 修一:娘さんを、美佳さんを僕にください! 中川:ダメだ。どこの馬の骨かもわからん奴に…。 修一:おとうさん、お願いします! 中川:君におとうさんと言われる筋合いはない! 修一:え?何言ってるの。僕、中川修一だよ。お父さんの子どもだよ! 中川:って息子?うわあ!?振り返って見たら超修一じゃん!お父さんと言われる筋合いありまくりだった! うわぁー、久しぶり修一!一人暮らしはどうだ? 修一:お父さん、今日はそういうことを言いに来たんじゃなくてさ。 …改めて言うよ、お父さん、美佳さんを僕にください! 中川:…いやいやちょっとまって。俺の息子が俺の娘をもらう? ダメに決まってるだろ!!ふざけるな!それに美佳はお前にとって妹だろ!?お前らの中でなにがあった!? 修一:いや僕は美佳さんが好きなんです!どうにかお願いします! 中川:どうにかって言われたって無理に決まってる!ね、法律って知ってる?実妹とは、結婚できないって法律で決まってるの。 修一:そこをどうにか!こんなに愛し合ってるというのに! 中川:愛し合うっていうレベルまで…? いつから、いつから美佳とそんな関係になったんだ。 修一:お父さんがオーストラリアに出張に行ってたとき。 中川:俺がカンガルーと戯れてる間に、お前は実妹と戯れてたのか…!? …で、修一は美佳を愛してるんだな? 修一:はい。 中川:どこが好きなんだ。父さんに誓ってみてくれ。 修一:それは、一緒にいると安心するというか…。 中川:それは家族だからさぁ。 修一:一緒にいると興奮するというか…。 中川:ずっと思ってたんだけど親の前ですごいことを言えるねお前は。父さんに対する恐怖心とかないわけ? 修一:一緒にいると甘えられるというか…。 中川:一緒にいるのをデフォルトで言われても!そんなずっと一緒にいるの!? 修一:うん。それとさ。…ふと、会いたくなるんだ。 中川:ずっと一緒にいるんだよね!?なんだその別れたけどまだ元カノのことが好きみたいなセリフ! 修一:あとね、なんとなくお父さんの面影があってイイんだよ… 中川:いきなりなんだよ…。ちょっとうれしいから反論しにくいじゃねぇかおい…! 修一:胸が。 中川:胸かよ!俺、お前の理想の胸だったのかよなんか怖ぇよ! でも、本当に愛してるんだな…。 修一:そうです! 中川:でも結婚はダメだ。実妹との結婚はどうしても無理なんだ。あきらめろ。 修一:…つまり妹じゃなければ結婚は可能? 中川:そういうことだな、一般常識だけど。 修一:じゃあ、姉ちゃんと結婚する。 中川:そうそう、そうしてくれれば…って全然わかってねぇこいつ!! 修一:七夏さんを僕にください! 中川:妹がだめなら姉でいいよなっていう魂胆が見え見えだよ!さっきの美佳を愛してる発言はなんだったの!? 修一:七夏とも両想いだから。 中川:あっさりと二股宣言…恋愛のバケモンかよ…!? ていうか姉でもNGだから!兄弟と結婚するっていうのは禁忌なの! 修一:硝子の少年時代の 破片が胸へと突き刺さる? 中川:それKinKiだから!話聞いて? とにかく兄弟とは結婚できないの! 修一:そうなのか…仕方ない。佳代子と結婚するか…。 中川:それ俺の妻じゃねーか!!つまりお前のママだよ!?それになんかしぶしぶ「じゃあお母さんでいいですわ」みたいなスタンスやめて!なんか俺が傷つく! 修一:…なるほど!じゃあ3人全員ください! 中川:思いついたように何を言い出すかと思ったら一番カオスな結論たたき出しやがった!!どういう思考でそこに辿り着くんでしょうか!?母と姉と妹って!どこのAVだよ!あ!? 修一:でもまだ佳代子とは両想いじゃないんだよな…そうだ、お父さん!提案がある。もっかいオーストラリアに出張行ってよ。 中川:行くかぁ!俺がオーストラリアでカンガルーの袋ってこうなってるんだーって感動してるころに、お前は自分のお袋と何かやるんだろ!! 修一:じゃ、じゃあお父さん疲れてるだろうから明日、半日寝ててよ!その間に… 中川:半日でってもうプロの犯行じゃねーかよ…! …てかそれ以前に佳代子は既婚だし!知ってる?他人のポケモンはゲットすることはできないんだよ!? 修一:そんなこと僕は気にしないよ。 中川:俺が気にするんだよ!!それに家族と結婚ってのは兄弟と同じように不可能なの!! 修一:わかったよ、結婚できないならいいよ…。 中川:もう、わかったなら帰ってくれ…。疲れた…。 修一:そうだね……あ! 中川:ん? 修一:猫のタマがいた!猫のタマを僕にください!! 中川:帰れ!! |
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予選70位(1次予選敗退)
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○カンガルー
・展開の掘り下げが浅い。ちゃんと展開はしているけれど、そこから面白さを広げていくところが足りないかな、と思いました。 設定・展開ともにありがちで会話がかみ合っていないところが多くて惹かれるところがないまま終わってしまいました。 たとえば冒頭の二人の会話ですが、 >修一:え?何言ってるの。僕、中川修一だよ。お父さんの子どもだよ! >中川:って息子?うわあ!?振り返って見たら超修一じゃん!お父さんと言われる筋合いありまくりだった! > うわぁー、久しぶり修一!一人暮らしはどうだ? 息子が娘と結婚したいと言っていたと(読み手と同時に)知ったのに、異常事態を放ってフランクに接しだすのが違和感があります。 このあと改めて >修一:お父さん、今日はそういうことを言いに来たんじゃなくてさ。 > …改めて言うよ、お父さん、美佳さんを僕にください! >中川:…いやいやちょっとまって。俺の息子が俺の娘をもらう? > ダメに決まってるだろ!!ふざけるな!それに美佳はお前にとって妹だろ!?お前らの中でなにがあった!? とやり取りするのが二度手間になっていて、「お父さんと言われる筋合いありまくりだった!」という捻ったフレーズを言わせたいがために無理したように見えました。 >修一:一緒にいると興奮するというか…。 >中川:ずっと思ってたんだけど親の前ですごいことを言えるねお前は。父さんに対する恐怖心とかないわけ? 変態みたいなの考え方っていうボケがあるのに、そこを外して本来なら話の始めに処理すべきポイント(それで流されるなら流されるで問題ないような)をツッコまれてもスッキリしないです。 また、妹を好きな理由に「一緒にいると」云々が重なっても三つなら違和感もないし、「ふと、会いたくなる」っていうのもまたしかりで無理にツッコんだように感じました。 最初に書いたように妹→姉→母っていう流れに意外性がないので、 せめて姉妹と付き合うきっかけや好かれている理由、デートなど普段の交際の様子など作りこみを細かくして中身を濃くしてほしいです。 オチもにありがちなことに加えてあまりにあっさりしすぎで尻すぼみでした。オーストラリア旅行の天丼やプロの犯行は好きなんですが……。 三人全部ください!ってのはよかったですね。これはネタの基盤だと思うので、完成型だとは思わないでください。 全体的に粗っぽさが残りますが、設定がいいですよね。実子が姉妹や母との結婚を父にお願いするってのが。 オーストラリア、胸、プロの犯行と最後まで印象に残るフレーズが散りばめられてました。 設定とボケは高水準なんですが、構成がまだまだ甘かったかなと思います。 妹、姉、母の3パターンとも根本は同じフォーマットで、似たようなやりとりの繰り返しとなってしまいました。 身内と結婚という制約の中ではありますが、展開に一捻り欲しいところです。 kinki以外のボケがさっぱりでした。 個人的には、最初の入りの反応のいくらかが、問題あるように感じました。 例えば、父の息子に対する反応、息子の妹の呼び方等に疑問を感じました。 もっと修一さんのアピールをつきつめてもいいと思います。 (※「ジャンバト+」の第44回放送にて審査済みのネタですが、再度ネタを読んでから改めて審査を致しました。ご了承下さい) 中川さんの台詞回しがことごとくおもしろいですね。 ボケ自体そこまでの破壊力があるわけではないのですが、中川さんのツッコミでうまくフォローができていたと思います。 欲を言うならば、展開にもうひとつ盛り上がりが欲しかったところですねえ……。 実際に姉妹と過ごした時のエピソードを交えるなどすることで、もっとネタに広がりが生まれるのではないでしょうか。 設定から考えると、ボケや展開がややスタンダード気味なところだけに落ち着いてしまっていたような感じがありました。 |
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F−8 エントリーNo.068 QQQ 面接 |
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(コンコン) Q1:どうぞー。 (ガチャッ) Q2:失礼します。 Q1:いやぁーこんな山奥までご苦労様。 Q2:あ、いえ・・・。 Q1:疲れたでしょ?こんな山奥の小屋でアルバイトなんかの面接にはるばる来るなんて。 Q2:いえ、前々からここでバイトしようって決めてまして・・・なのでお気になさらずに。 Q1:あ、そう?じゃ、とりあえず掛けてもらって。 Q2:あ、はい失礼します。 Q1:いやでも珍しいよね?君みたいな大学生の子が、山小屋でバイトしたがるなんて。 アルバイトくらい他にもたくさんあったろうに。 Q2:前々から興味があったので。はい。 Q1:へぇ〜そいつは嬉しいねえ。じゃあ早速なんだけど、どうしてここで働こうって思ったの? Q2:死に場所に最適かな・・・と。 Q1:はい? Q2:はい? Q1:・・・・・・。 Q2:・・・・・・。 Q1:・・・はい? Q2:・・・はい? Q1:・・・はい? Q2:・・・はい。 Q1:いやいや“はい”じゃなくってさ。ん?え、何今なんつった? Q2:死に場所に最適かな・・・と。 Q1:どういうこと? Q2:いやまあ、単刀直入に言えば・・・死にに。 Q1:死にに? Q2:ここへ。 Q1:来たの? Q2:はい。 Q1:働きに? Q2:死にに。 Q1:死にに? Q2:死にに。 Q1:働かずに? Q2:働きながら。 Q1:働きながら? Q2:はい。 Q1:死ぬの? Q2:ええ。 Q1:働きながら? Q2:はい。 Q1:働きながら!? Q2:はい。 Q1:働きながらぁ!? Q2:はいッ!! Q1:・・・・・・。 Q2:・・・・・・。 Q1:いやだからさぁ・・・あのね、うんえーっと・・・あのー君さ、言ってることおかしくないか? Q2:そう・・・ですかね? Q1:いやそうだろ。働きたいんじゃないの? Q2:はいもちろん、働きたいです。 Q1:働きたいの!? Q2:はい。 Q1:死にたいのに!? Q2:はい。 Q1:・・・ええええええ!? Q2:いやあのですね、ちゃんと僕の話を聞いていただきたいんですよ!! Q1:いやいやいやいやいや!! Q2:僕・・・もう人生に疲れちゃって・・・。 Q1:いやいやいやいやいやどうしたんだよまた急にブルーになっちゃって・・・!! Q2:いやなことばっかで・・・なんていうかその・・・いきがいも何もなくなっちゃって・・・。 Q1:・・・なんかやなことでもあったのか? Q2:だからもう自殺するしかないって・・・考えたんです。 Q1:君さぁまだ若いんだから。 Q2:でも・・・自殺するなんて結局は・・・逃げてるだけなんですよね。 Q1:・・・・・・。 Q2:そんなんじゃいけないって事に気付いたんです・・・。 Q1:君・・・分かってるじゃないか。 Q2:だから・・・もうどうせなら精一杯働いてやろうって・・・そう思ったんですッ!! Q1:そうだ!! Q2:精一杯働いて死のうって!! Q1:ぜんぜんそんなことなかった!! Q2:でも山小屋だったら・・・山の上だったら 飛び降りてきれいさっぱりさせられるかなって・・・そう思ったんですッ!! Q1:いやダメだろそれ!!自殺になっちゃうだろ!! Q2:人のために汗水流して働いて疲れて死ぬ・・・なんて素晴らしいアイディアなんだ!!そう思いませんか!? Q1:なんなんだよなんか怒るに怒りづらいよ!! Q2:働いて疲れて死ぬ・・・つまりこれは自殺でも他殺でもない・・・自然死なんですよ!! Q1:いや過労死だよ多分それ!! Q2:だからポックリいきたいんです・・・ポックリーッ!! Q1:ポックリーッ!? Q2:ポックリポックリーッ!! Q1:なんなんださっきから君は!! Q2:・・・・・・。 Q1:だいたいなぁさっきから行きたいんだか生きたいんだか逝きたいんだかはっきりしないんだよ!! Q2:・・・なのでどうか!!どうか採用してくださいお願いします!! Q1:ダメだ!! Q2:どうしてですか!! Q1:ダメなもんはダメだ!! Q2:お願いします!!精一杯汗水流して働いて死んで生まれ変わりたいんですッ!! Q1:回りくどいんだよ!!死にたいんだったらもっとストレートに死ねッ!! Q2:はい!! Q1:あっ、死ぬな!! Q2:はい!? Q1:なんか勢いでつい口走ってしまった!!死んだら元も子もないだろって言ってんだよ!! Q2:働かせてくれないと・・・どっかの崖から不幸を先立ちますよッ!! Q1:分かった分かった一旦落ち着こうかっっ!!なっ!?なっ!? Q2:ということは・・・採用していただけるんですね!? Q1:ここで死なれちゃ困るからだよ!!別に死んでいいって許可出したわけじゃないんだからな!? Q2:ありがとうございます!! Q1:はぁ・・・。 Q2:今日から働いて死ねるように精一杯頑張りますんでどうか一つ、よろしくお願いいたします。 Q1:え、今日からもう働くつもりでここに来たのか? Q2:そのつもりでした。差し支えなければ是非シフトに組んでいただいて結構ですんで。 Q1:・・・・・・その働く意欲をさぁ Q2:はい? Q1:なんていうかこうもっとその働く意欲をさぁ・・・もっとプラスな事に変換しようとは思わんのか? Q2:いえ・・・もう心に誓ったことですから。 Q1:・・・・・・仕方ない。じゃあ早速、いきなり力仕事になっちゃうんだけどさぁ、 倉庫の中の非常食を補充したいから、そこに積まれてるダンボールを倉庫に運んでもらえるかい? Q2:はい!! Q1:じゃ早速運んじゃおうか。よいしょっ Q2:ふんっ Q1:よいしょっ(ドサッ) Q2:ふんっ Q1:よいしょっ(ドサッ) Q2:・・・・・・。 Q1:よいっしょ。(ドサッ) Q2:なんて重たい荷物なんだ・・・こんなのさえ持てないなんて・・・僕は・・・。 Q1:ん? Q2:なんて無力な人間なんだ・・・。 Q1:・・・ええええええ!? Q2:死にたくなってきた・・・。 Q1:君さぁ・・・こんなんでへこたれちゃってたらこの先やってけないって。 Q2:死にたい・・・。 Q1:ほら一緒に持つの手伝ってやるからさ。な? Q2:鬱だ・・・。 Q1:・・・・・・。 Q2:死のう・・・。 Q1:じゃあもう死んじゃえばいいんじゃないか? Q2:はい・・・? Q1:働いて死ぬために働きに来たのに・・・働けなくって死ねないんなら・・・もういっそここで死んじゃえば楽なんじゃないか? Q2:・・・・・・。 Q1:だってそうだろ?なんかこういうこと言っちゃうのもなんなんだけど、 やっぱりそんなんだと雇えないんだよ申し訳ないけど。君にはちょっとガッカリだなぁ。 Q2:・・・・・・ぅ。 Q1:ん? Q2:違・・・ぅ・・・僕は・・・・・・僕はこんなところで・・・死ぬワケにはぃかないんだ・・・・・・。 Q1:・・・・・・。 Q2:うああああああああああああああああああああああッ!! Q1:ッ!! Q2:俺はああああああああああああッ!!俺は・・・こんなところでくたばっちまうようなヤワな人間じゃねえんだよおッ!!! Q1:!? Q2:俺は絶対あきらめねぇ・・・死んで生まれ変わるその日まではぁッ!!! Q1:いやだから生まれ変わるとかそんなんないから多分!! Q2:うぉぉぉぉぉぉ絶対死んでみせるからなぁぁぁッ!! Q1:だから死んじゃえよいっそここで!! Q2:いやだぁぁぁ死にたくない!! Q1:あるから!!崖あるからすぐそこに!!自殺の名所っぽい崖いっぱいあるから!! Q2:・・・・・・ぃ。 Q1:東尋坊みたいなとこあるから・・・。 Q2:死にたくない・・・。 Q1:・・・死ねよ!? Q2:死にたくない!! Q1:じゃあ死ぬな!! Q2:死にたい・・・。 Q1:死ね!! Q2:死にたくない!! Q1:死ぬな!! Q2:死にたい!! Q1:死ね!! Q2:死にたくない!! Q1:死ぬな!! Q2:死にたい!! Q1:死ね!! Q2:死にたくない!! Q1:死にたいッ!! |
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予選21位(認定)
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・うおー唸るなーこれ。
・塗り潰された面白みが直に伝わってくる感じ(?)。わかりやすく笑えるわけではないですが、面白かったです。 「働いて死にたい」。この狂った論理を一貫させているから必要最小限の会話だけで特異さが伝わるのがまずすごい。 言う側も言われて戸惑う側もセリフに込められた感情や思考のあとが伝わるから余計な疑問が生まれることなく引き込まれます。 後半もささいな挫折――この針小棒大なところがちゃんと笑いになっている――が描かれているから、 前半と比べて言動がブレていても違和感がなく、Q1さんの激昂にも納得できるし、さらに二人して絶叫し続ける怒涛のラストにスムーズに繋がっていてこれまたすごい。 ラストは文章だけでも迫力が伝わって、読み終わった後に生で演劇を見たかのような心地よい高揚感が残りました。 明確な笑いどころは決して多くはないものの、前向きと後ろ向きのベクトルの違いを様々に表現していて終始おかしな空気があって読みごたえがありました。 このネタ好きですよ。なんか不思議な気分になる。 このネタも懐かしいですねえ…。 精一杯働いて死にたいから雇ってくださいって時点で面白いですよね。 前半である程度やりたいことやってしまったせいか、後半の採用後パートは惰性で流してる印象を受けました。 オチはしっかりしてましたが、そこまでの繋ぎがスカスカというか…。 仕事のくだりや死にたくないと雄叫ぶくだりでも、前半のような言葉巧みなボケが見たいです。 Q1:ポックリーッ!? Q2:ポックリポックリーッ!! ↑なんだこの会話は。これは思わず笑いました。 中盤の揺さぶり方が面白かった分、最後の力技はどうしても、もったいなく感じました。 ネタの発想は良かったのですが、そこからの展開があまり良くなかったです。 個々のボケにインパクトが薄く、決定打に欠けました。 “働きながら死ぬ”という行為にいまいち想像しにくさがありました。 「分かった分かった一旦落ち着こうかっっ!!なっ!?なっ!?」「ということは・・・採用していただけるんですね!?」「ここで死なれちゃ困るからだよ!!」というやりとりに違和感を感じました。 「落ち着け」とだけ言われているので採用云々に言及はないはずなのに、2人とも採用の方向で話を進めてしまっているので……。 ラストのやりとりはちょっと思惑が錯綜しすぎていてぐちゃぐちゃしてしまった印象です。 |
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F−9 エントリーNo.086 トリックル はじめてのおつかい |
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黒岩:はいどうもトリックルです。よろしくお願いします。 テレビとか見てますと「はじめてのおつかい」とかいいなぁと思うんですよ。 霧雨:まあ確かにね。 やっぱり子どもがいろんな困難を乗り越えてお使いをする ところを撮ってくださいと親がプロデューサーの人達に土下座をするところが印象的だよね。 黒岩:そんなシーン見たことないよ!まずプロデューサーに土下座していないと思うよ! それで今からじゃ「はじめてのおつかい」でお使いできないから、気分だけでも味わっていい? 霧雨:分かった。 じゃあ黒岩君は子どもやって。僕はプロデューサーやるから。 あのね奥さん。頼むにも頼み方ってものがあるでしょ。 黒岩:やめろよ!だからそういうの見たくないよ! ナレーションやって。 霧雨:分かった。 今日の主人公は黒岩君、5歳。今日はお母さんに頼まれて市役所まで離婚届をもらいに行くよ。 黒岩:内容が重いよ!そんなの子どもに頼むなよ! 霧雨:黒岩君はちゃんと現実を受け入れることが出来るかな? 黒岩:趣旨変わっているよ!第一そんな簡単に受け入れられないよ! てか子どものおつかいなんだから、じゃがいもとか豚肉とかそんなんでいいの! 霧雨:今日はお母さんにじゃがいもと豚肉を買ってくるように言われたよ。 一人で行けるかな? 黒岩:そうそうそんな感じ。 まずは八百屋さんだ。 霧雨:黒岩君はじゃがいもを買うために八百屋さんへと向かった。しかし途中で道に迷ってしまった。 黒岩:うわあどうしよう。家に帰る道も分からない。 お母さん、うっうっ・・・うわーん。 霧雨:あらら黒岩君ついに泣いちゃったよ。スタッフさんが殴るからだよ。 黒岩:いい大人が何してるんだよ!いや、別にうっうっ、ってのは殴られているからじゃないよ! 霧雨:だけど殴られてかつあげされて黒岩君ドンマイ。 黒岩:踏んだり蹴ったりだよ!いい大人が何しているんだよ! そしてドンマイって軽い! 災難続きだけど、頑張ろう。 霧雨:黒岩君えらいなって言ってもらいたいつもりかもしれないけど、30分もぐずっていたからなあ。 黒岩:言わなくていいよ!てかスタッフのせいだからね! ここはほめて! 霧雨:黒岩君えらいね。 その後黒岩君が頑張って歩いたから、あともうすぐで八百屋さんに着くよ。 黒岩:やったあ、見えた。よし、頑張るぞ。 霧雨:しかし、目の前に犬が現れた。 黒岩君はどうする? ・戦う ・アイテム ・逃げる 黒岩:なんかドラクエの戦闘みたいになっているよ! そりゃあ逃げるよ。 霧雨:黒岩君は逃げようとした。しかしスタッフさんがまわりこんで逃げられなかった。 黒岩:なんで邪魔するんだよ!?トラウマになるわ! 逃げられないし、仕方ないから攻撃。 霧雨:勇気を出してその犬を倒しておつかいのお金を手に入れたよ。 黒岩:スタッフお金を返してやれよ!犠牲が出ちゃったじゃないか。 霧雨:黒岩君のレベルが上がったよ。黒岩が9歳になったね。 黒岩:ならないよ!お使いに帰ってきて4歳も年を取っていたらびっくりするでしょ! 霧雨:まあ、なにはともあれ八百屋さんに到着したよ。 「八百屋:黒岩君こんにちは。あら、ちょっと見ないうちに大きくなって。」 黒岩:そりゃあ急に4歳も年を取ったらそういう反応になるけども。ただ絶対無いからね! まあいいわ、じゃがいもください。 霧雨:おお偉いね。 ちゃんと台本通りに言えたね! 黒岩:なんで台本があるの!?ドラマとかじゃないんだから! まあじゃがいもは買えたし、あとは豚肉だね。 霧雨:さあ次は豚肉を買いに黒岩君は肉屋さんに向かった。 しかし急いでたせいで転んでしまった。 黒岩:あ、そういうハプニングとかあっていいね。 ドテン、い、痛いよ。うっ、うっ、うわ・・・ 霧雨:あまりにも見苦しかったのでカットさせていただきました。さあ・・・ 黒岩:なんでカットするんだよ!それだけ泣き方ひどかったの!? 霧雨:さあ、肉屋さんに到着した黒岩君。しかし、何を買ったらいいか忘れてしまった。 黒岩:あれ、なんだったけ?鶏肉か豚肉かどっちだっけ? 霧雨:すると、見かねた肉屋さんの主人が黒岩君に電話を貸してあげたよ。 黒岩君良かったね。 黒岩:ありがとう、おじさん。えっとママ、僕だけど。鶏肉と豚肉どっちだっけ? 霧雨:送信。 黒岩:メール!?絶対電話の方が早いでしょ! てかメールやったら誰か分からないでしょ! 霧雨:じゃあ、電話でお母さんに聞いて買うものが分かったね。 黒岩:・・・うん、豚肉だね。分かったママ。ガチャ。 おじさん、ぶ・・・ 霧雨:警察に職務質問されていたので撮ることができませんでした。 黒岩:なんで撮れていないんだよ!まあ確かに子どもを尾行してこそこそ撮っているからねえ。 霧雨:そこで後日同じ設定で肉屋さんのところから撮影しました。 黒岩:そんなんないよ!ドラマとかじゃないんだから絶対無いよ! 豚肉買うところからやり直して。 霧雨:分かった。 まあなんだかんだあって豚肉を手に入れたね。 黒岩:なんだかんだって何があったんだよ!すごく気になるけど。 まあとりあえず二つ手に入ったからいいや。 霧雨:じゃがいもと豚肉を買ったので急いで帰る黒岩君。 でも帰る途中で道端に財布が落ちていたよ。 黒岩:あ、財布だ。どうしよう・・・ 霧雨:おや、黒岩君は今天使と悪魔が戦っているねえ。 「財布なんて盗めばいいんだよ!」 「駄目だよ、警察に届けないといけないよ。」 「まあまあ、二人とも落ち着いて。」 黒岩:なんか第三者みたいな人が出てきたよ!いらない、いらない。 でもどうしよう。 霧雨:「悪魔:さっきも犬を倒したお金がじゃがいもを買ったら無くなって、豚肉を万引きしたんだろ!」 黒岩:スタッフ返してやれよ!幼い子どもに犯罪させて非常識だろ! それで財布はどうなったの? 霧雨:一時間考えた末、周りから素晴らしい子だと思ってほしいため交番に財布を届けに行った。 黒岩:悩みすぎだし、若干腹黒いね! 霧雨:黒岩君が交番に行くと、財布の落とし主がちょうどいたよ。 えらいねえ黒岩君。お礼に離婚届をもらったよ! 黒岩:なんで離婚届なの?絶対お礼としておかしいでしょ! 霧雨:その後早く帰りたいから走ったのだが、途中で転んでその拍子でカメラを壊れてしまいました。 黒岩:カメラマンの方かよ!子どもの方かと思うでしょ! 霧雨:でもその時はスタッフが手に持っていた財布のお金で新しいカメラを買うんですよ。 黒岩:それ子どもから奪った財布でしょ!?なに人のお金を使おうとしているの!? てか高くても1000円くらいしか無いと思うからカメラ買えないよ。 霧雨:そして黒岩君が帰ってきて、黒岩君が目にしたのは、 是非これを放送してくださいと親がプロデューサーに土下座をしている姿でした。 黒岩:だからそんなシーン見たこと無い!もういいよ! 二人:どうもありがとうございました。 |
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予選57位(1次予選敗退)
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・漫才としてしっかりボケるところはボケて、おもしろいです。
・ボケの中身について、「スタッフのやらせ」ボケが多すぎるかなあと思いました。 全体的にベタすぎかつ話にまとまりがなく、しっくりこないやり取りも多くて盛り上がらないまま終わってしまいました。 例を挙げますと、 >霧雨:分かった。 > じゃあ黒岩君は子どもやって。僕はプロデューサーやるから。 > あのね奥さん。頼むにも頼み方ってものがあるでしょ。 実際に演じたら違うのかもしれないですが、文章で読むとコントの入りが急すぎてボケが生きてないです。 同じように、 >霧雨:その後早く帰りたいから走ったのだが、途中で転んでその拍子でカメラを壊れてしまいました。 >黒岩:カメラマンの方かよ!子どもの方かと思うでしょ! ここは一回のセリフで言いきったらボケが埋もれてしまうので、「転んでしまいました」で切った方がボケが立ちます。 ボケだけでなくツッコミも >霧雨:分かった。 > まあなんだかんだあって豚肉を手に入れたね。 >黒岩:なんだかんだって何があったんだよ!すごく気になるけど。 > まあとりあえず二つ手に入ったからいいや。 犬が出てきたり、豚肉と牛肉どちらを買うのか分からなくなったりを「なんだかんだあって」と表現してもしても違和感はないので黒岩さんのツッコミがピンとこないです。 4歳年をとるくだりやオチの天丼は笑いましたが、作りの粗さで損をしている印象でした。 ベタではあるんだけど、しっかりしていて面白かったです。もう少し味があると、高得点を狙えると思います。 はじめてのおつかいというファンシーな題材において、土下座、離婚届、職務質問と黒いボケ。 この対比は素晴らしかったです。このネタは是非ともこの路線を突き詰めてください。 逆に言えばそういったブラックなボケ以外はベタというか安易というか、普通でした。 おつかいのお願い、少しのハプニング、お買いもの、帰宅 と話の展開にある程度テンプレートが完成されてる設定ですので、クセのあるボケが無いと不完全燃焼に終わってしまいます。 たぶん第8回のMM-1以来の拝見になります。 なんかスケールダウンしたなぁって感じになりました。 すごく導入の部分は期待できるのに、しりすぼんでしまった感が大きいです。 今までになかったカツアゲからのお金をもらう形の表現の仕方にすごく違和感。 なかなかおもしろい漫才だったと思います。 番組によくある出来事をうまくネタの中で活かせていたと思います。 親を土下座させていたり、番組スタッフがカツアゲをしていたりなど、ちょっとブラックさの強いネタだったように感じました。笑えなくなる程ではありませんでしたけれど。 子どもの行動に対してチクリチクリと毒のあるボケが顔を覗かせており、『ひょっとして子ども嫌いなんじゃないですか?』というくらい、ひねくれたネタに仕上がっていたように感じられました。 ボケはきちんとおもしろく、尚且つうまさもあって、良いネタだったと思います。 |
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F−10 エントリーNo.088 モノクローム 漫才/驕れる者も久しからず |
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二人:はいどーもー。 黒田:自民党大勝利! 白川:しょっぱなからどうした!? 君の脳内に時間的場所的ズレがある疑いを禁じ得ない! 黒田:え? だってこれ“去年の12月16日に放送された特番”がモチーフの大会なんじゃないの? 白川:その部分に関しては合ってるけども! なんで選挙特番の方を選んだ!? 黒田:確かたけしさんが出てたしこれからの政治について意見をぶつけ合ったりするのかと…。 白川:何あさっての方向にタックルしようとしてるんだよ!? ここは笑いをぶつけ合う場なの! 黒田:政権交代で第2次安倍内閣も誕生したし、これから日本の経済や外交をいい方向に引っ張っていってもらいたいね。 白川:あーもう強制イベント始まったわ。 黒田:あと海外もオバマ再選のアメリカとか習近平総書記の中国とか続々新しい体制がスタートしてるけど、 特に注目なのが初の女性大統領が誕生した韓国ね。 白川:朴槿恵(パククネ)政権ね。先の李政権が反日路線だったから柔和な方向に転じてくれるといいけど…。 黒田:まずは今年の紅白歌合戦にK-POP枠を復活させるのが目標だろうね。 白川:どこに第1チェックポイント置いてるんだよ! もっと目指すべきところあるでしょ! 黒田:ちなみに紅白といえばね、去年はとうとう小林幸子がラスボスの座を追われたのが衝撃的だったね。 白川:ゲームみたいに言わないの! まあ韓国勢にしろ小林さんにしろ情勢的に起用するのが難しかったのは事実だろうね。 黒田:それで衣装枠は初登場のファッションモンスターやリアルもののけあたりが代わりを務めるかと思ったらまさかの水森かおりですよ。 白川:「衣装枠」て! でもって「ファッションモンスター」や「リアルもののけ」てきゃりーぱみゅぱみゅと美輪さん!? 後者はただの悪口じゃん! それにたまたま白羽の矢が立った水森さんに「まさか」っていうのも失礼だよ! 黒田:ああ、そうでしたね。「まさか枠」には既にAKBの河西智美がいましたね。 白川:衣装枠じゃなかったの!? ていうか「まさか枠」ってのも何さ!? 確かに“まさかのソロデビュー”で曲のタイトルも「まさか」だったけど! 黒田:それよりも水森かおりはご当地ソングを数多く歌ってるから、紅白では現地中継やってみたらどうかと思うんだよね。たとえば竹島からとかさ。 白川:何わざわざ挑発行為をさせようとしてるんだよ! 黒田:ついでに嘉門達夫を応援ゲストに呼んでK-POPの替え唄とか「アホが見るブタのケツ」の韓国人バージョンを歌ってもらったり。 白川:電波に乗せられないよ! 嘉門さんが本気出したら相当ブラックだから! 黒田:いやいや、もっと攻めに出ないとダメなんだよ。日本がのほほんとしてる間にサムスンとかが次々日本企業のシェアを抜いてくし、 この前だってオリンピックの実施競技でレスリングを差し置いてテコンドーが残留決定したり あのサッカーのプラカード男にメダルが授与されたりと、いいようにされまくりじゃん。 益若つばさの「嫌でした」くらいはっきりした意思表示しないと。 白川:あれはもともと彼女が人に触られるのが苦手って話で“韓国人が嫌い”っていうことじゃないから! 黒田:あと、いま世界で「江南スタイル」とやらが流行ってるそうだけどさ、PV見てみりゃ小太りの男が 『♪オッパン ガンナムスタイル、オッパン ガンナムスタイル』って、「♪お前かーなりブサイク」の間違いじゃねえの!? 白川:あれはある種コミックソング的なもので狙ってやってるんだよ! こっちでいうゴールデンボンバー的な。 彼らも最初は「女々しくて」のPVが注目を浴びたのをきっかけに紅白出場まで登りつめたわけだしさ。 黒田:ゴールデンボンバーねえ。結局本番では思いのほかおとなしくてがっかりしたわ。 白川:ええっ!? 番組冒頭で会場全体を暖める最高のパフォーマンスをしたじゃない? 黒田:そんなんただのいい子ちゃんだろ? それこそ女々しくて女々しくて。特に樽見酒なんてKYキャラなんだからさあ、 記者会見のとき怒られたぐらいで懲りずに「おちんちん」の一言ぐらい叫んでほしかったぜ。 白川:それはいくらなんでも状況わきまえなさすぎだよ! 「裸ボディスーツ」事件のDJ OZMAみたいに出禁にされるから! 黒田:なあに、28年も経てば出してもらえるようになるさ。 白川:そりゃ「クイズ番組中アクビして出禁になった」っていうさんまさんの話でしょ! ふつう意図的に自分の首絞めるようなことしにいかないって! 黒田:なんだよ、お前「1クールのレギュラーより1回の伝説」の江頭さんディスってんのか!? 白川:人によってはかっこよく見えるかもしれないけど、決して真似すべき生き様じゃないよ! 黒田:それに「モヤモヤさまぁ〜ず2」の大竹なんて言うどころかそのもの見せちゃったのに 本人にはお咎めなしで共演の大江アナがニューヨークへ左遷だし。 白川:それはテレビ東京だし編集側のミスだから! それと大江アナの転勤は前から持ち上がってた話で例の放送事故のせいじゃないよ! そもそもあの手の事故は生放送中に不可抗力的に発生するものがほとんどだから。 黒田:だったらAKB48の連中が生着替えのとき失敗してポロリすりゃざまぁだったのに! リハーサル中は失敗連発だったっていうのによう。 白川:今日一番明確な悪意! ああいう演出は最初からもしものときのフォローも織り込み済みだろうからそうそう大事にはならないって。 ところで、AKBといえば卒業した前田敦子を紅白限定で復帰出場させる計画もあったそうだけど、結局かなわなかったね。 黒田:代わりにキンタロー。が… 白川:出てない出てない! 黒田:歌手となんのゆかりもないスギちゃんでさえゲスト出演したのにか!? 白川:仮にもスギちゃんは去年の流行語大賞を獲った“2012年の顔”だからね! しかしその二人がその後同じ「R-1ぐらんぷり」決勝の舞台で直接対決することになるとはね。 黒田:全く無名の新人の前に共倒れだったけどな! 白川:そりゃアンドーひであきさんの芸が衝撃的すぎた上に目新しさもあったから仕方ないって! それにそのアンドーさんもファイナルではネタのパターンを変えてきた三浦マイルドさんに敗れてるし。 黒田:視聴者たちこぞって「ワイルドからマイルドへ」って、スギちゃんは優勝してねえよ! 白川:まあ去年一番ブレイクしたのはスギちゃんなんだし、そこまで目くじら立てなくてもいいじゃない。 あと今年のR-1では「R」の由来である落語家が第1回以来の決勝進出したのが話題になったね。 黒田:ケツからワンツーの得票で共倒れだったけどな! 白川:だからいちいちネガティブな取り上げ方しなくていいって! 黒田:特に三遊亭こうもりの得票、ゼロって! さすがピンクの弟子だけあるわ。 白川:笑点でピンクの衣装着てる三遊亭好楽師匠ね! 「ピンク」だけじゃあんまりだよ! 黒田:みなさん知ってます? ニコニコ大百科で「三遊亭好楽」の項目は「ピンクつまんね」にリダイレクトされてるんですよ。 白川:わざわざそういう情報を広げなくていいよ! 確かに好楽師匠は「上手い」寄りの芸風で今一つ地味かもしれないけどさ。 黒田:ピンクの隣の黄色はももいろクローバーZとコラボしてるしさ、 ピンクも中田ヤスタカあたりをそそのかしてきゃりーぱみゅぱみゅとでもコラボしてみれば? 白川:木久扇師匠のこともぞんざいに言わない! それに中田さんたちにも失礼だよ! 黒田:それで二人で『♪バイト探しはアン、アン、アアン、アン』って。 白川:確かに好楽師匠は大喜利で「仕事がない」ってネタよくやるけども! 黒田:そしてそれを読む小森純。 白川:まあペニオク問題に関わった中でも特に干されてるけど、あれは自業自得だからね! 黒田:シャザイオソスギナンデス。 白川:「ヒルナンデス」みたいに言わない! 全然上手くないし! 黒田:「小森さんはボッシュートです!」ちゃらっちゃらっちゃ〜ん、ミヨヨヨーン。 白川:それはむしろ板東さんに対する形容でしょ! 黒田:まあ二人とも丸刈りダブルピースぐらいすれば同情してもらえるんじゃない? 白川:峯岸みなみか! あれやってもむしろ周りの感情逆撫でするだけだよ! あと板東さんは丸刈りにしてもたぶんインパクト微妙だよ! 黒田:その頃、橘梨紗はカメラに向かってアへ顔ダブルピースを…。 白川:元AKBでAV行った娘か! たぶんリアルにあの表情は無理あるから! 黒田:一方、本気でAV堕ちを考え始める小林幸子。 白川:いくら崖っぷちだからって! 「需要」って言葉知ってる!? 黒田:「じゃあいつ出るのか? …今でしょ!」 白川:林先生は余計なこと言わないでください! 黒田:そしてタレントのフィフィが「仕事なくなったらAVに出ればいいって安易な考えはどうかと思う」とTwitterで持論を展開。 白川:確かにあの人あれこれ意見述べてるけどそういうところまで切り込まなくていいよ! 黒田:そこに「フジテレビはAV制作会社以下」と斬り込む佐藤秀峰。 白川:AV版『ブラックジャックによろしく』の制作会社の方がフジテレビよりよっぽど筋を通してるって話!? あの人の場合はまたスタンスが特殊だから! 黒田:その意見に同調するヤマザキマリ。 白川:『テルマエ・ロマエ』の作者ね! まあ、あの人も映画化にあたっての原作使用料の安さとかに苦言を呈してたけど。 黒田:そしてなんやかんやあって『テルマエ・ロマエ』のAV化決定! 白川:「なんやかんや」の部分で何があったらそうなるんだよ! 黒田:ギリシャの風呂ならぬトルコ風呂の話になります。 白川:その名称はトルコサイドから正式に苦情来たやつだから! 親日国との間にまでヒビ入れるようなことしないで! ――っていうかいつまでAVの話引っ張るんだよ!? この場はストリップ劇場の幕間かなにかか! 黒田:まあこの国はWikipediaで2012年にもっとも参照されたページがダントツで「AV女優一覧」なくらいだし仕方ないね。 白川:国民性のせいにするなよ! それにちょいちょいそういう情報挟まなくていいよ! 黒田:ついでに河西智美もさっさとAVに行ってもらえませんかね? 俺は見ないけど。 白川:もはやただの暴言! 黒田:だって「黄金伝説」以外にも各局の番組で都合悪くなるたび途中でバックレてんだぜ? よくまあのうのうとメディアに出続けてるもんだよ、1回伝説作ったなら引き換えに出禁になれよ! 白川:また言い方にちょっと江頭イズム入ってる! ――まあ、あまり言いたくはないけど、出続けられるのはそれだけプロデューサーが力をかけてるってことだろうね…。 「炎上マーケティング」なんて言われてるけど、裏を返せばビジネスとして一定の効果を挙げてるってことだろうし。 黒田:でもキングコングの西野なんて散々炎上を繰り返してるけども成功してねえじゃん。 白川:あの人は素でそういうこと言っちゃう性質なだけで、別に意図してやってるわけじゃないよ! おそらく。 それにAKB関連にしたってどこまでが意図的なものかはわからないしね。 黒田:じゃああの「手ブラ写真」騒動も炎上させるつもりはなかったっていうのか!? 白川:いや、話題性は狙ってただろうけどさ。でも雑誌の回収にまで発展するとは思わなかったんじゃない? 結果として講談社側はかなりの損になっただろうし。 黒田:でもどうせ秋元康は懲りずに今後他の各出版社にも火ぃつけて回るんだろうな。小学館、集英社、宍戸家、氷室家…。 白川:“炎上”だからってその表現じゃまるで放火魔だよ! っていうか後半はリアルに家事に遭った家じゃん! 黒田:ってか秋元も作詞家売上日本一になったんだし、もういい頃だろ。 これ以上なんかやっても「またそういう手口で…」って言われんのがオチだよ。 白川:そりゃ本人も「万策尽き果てた」とは言ってたけども。 ただ、なんだかんだ言われつつあれだけマーケティングを成功させてきた手腕はある意味すごいと思うけどね。 黒田:それにもうAKBも派生グループもいい加減ボロボロじゃねえか。 次々男関係が発覚するわ、処分の度合いはメンバーによってバラバラだわ、挙句「恋愛禁止とは言ってない」とかしれっと抜かすわ。 最近次々と脱退が相次ぐのも、要は「もうやってられない」っていう脱北だろ。 白川:脱北て! 今の情勢においてそういう発言気をつけようか!? 黒田:結局、AKBグループなんて民主党と同じ烏合の衆に過ぎなかったんだよ。 総選挙だのなんだのやってるけど、もう求心力なんてなくなって政権は崩壊したんだよ! 白川:言わんとすることはわかるけど、また少なからず敵増えるって! 黒田:もう近いうちにAKBグループは弱体化して、モー娘。がアイドル界の政権を取り戻すだろうね。 白川:政治とアイドルの世界をオーバーラップさせなくていいよ! 黒田:でも秋元はしぶとく金儲け続けるんだろうな。 船が沈みきる前に使えそうなメンバーだけ引き連れて新しいグループを立ち上げ、どこかカモになりそうな 事務所の傘下にでも入って足元を固めたあと、元からそこにいたスタッフを追いだしてそこを新しい城にするだろうね。 白川:それ、まるっきりどこかの議員が作った「生活の党」じゃないか! 黒田:そしてアイドル第三極の一角であるももクロは… 白川:これ以上話広げられても既におなかいっぱいだよ! もういいよ! 二人:ありがとうございましたー。 |
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予選84位(1次予選敗退)
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・相当毒吐いとるなー…。そういう皮肉さを楽しむ分にはとてもいい読み物でした。
・にしても時事“漫才”としては重いなぁと。笑いの点数もなかなか厳しいものになってしまいます。 このネタで笑ってもらえると思っている作者自身が驕っているとしか言いようがない。 技術がどうのじゃなくてもっと根本的な物の考え方の話、広く言えば人間性の話になるから逆に指摘できるところがないです。 とはいえ役目だから審査は書きますけれど、以下は言葉の通じない動物がワーワーわめいているとでも思って一切無視していただいてかまわないです。 序盤はそれなりに形になっているものの、 小林幸子がラスボスとか美輪さんがもののけとか、いつのいじられ方だよって言いたくなるほど手あかのついた物で惹かれないです。 でも、ここはまだいいんです。内輪だけれど「12月16日の特番」とか「竹島」とか面白いところもあるし。 問題はそれ以降で、 この前、twitterで流れてきた「すごろくbot」のツイートが当てはまるので引用しますけれど、 「みんな大人だから“気づいてるけどあえて言わないこと”が世の中にはたくさんあるけど、 それを何の配慮もなく無神経に発言しておいて『他人が気づかない・言えないことをズバリ言った俺は偉い』みたいに勘違いしてない?」(後略) 時事の話題を毒舌で斬っていくってことがやりたいのはわかりますが、ボケが的を射ていない上に鋭さもないからただ単に言いがかりでしかないです。 「江南スタイル」に至っては、それこそアイドルとして売り出されたとかしっとりとしたバラードを歌ってる人ならともかく(仮にそうだとしても、この切り口はどうかと思うけれど)、 要は不細工を売りにしている人に不細工っていってるわけで、それのどこを面白がればいいのかわからないです。 相手の戦略にしっかり乗っかったツッコミを入れただけで何が漫才ですか。 ナンシー関さんがダウンタウンさんを評したコラムに以下のような文章があるのですが、 (前略) 世間からチヤホヤされているものに対して、それをおとしめるような事を口にするという「裸の王様」式のレトリックは、すでにお笑いの常套手段となっている。 しかし、それには「みんなも薄々そう思っている」という絶対条件がつく。 が、ダウンタウンの場合、その絶対条件を無視する場合が往々にしてあるのだ。 (中略) 言ってみれば「王様は裸ではない」状態に十分あったのである。 しかし、それをも「裸である」と言ってしまうのがダウンタウンのすごいところだ。いや、言ってしまうことは誰にでもできるのである。 彼らには、「裸」に見えているというのが真のすごさであると言い直そう。 (後略) これに倣って言えば、あなたのネタは本当は見えてもいないのに「王様は裸だ!」とただの人が騒いでいるだけです。 しかも、それだけでなく「王様は裸だ!」って嗤っている方が全裸――全裸でいてあえて道化を演じるという自負があるわけでもなく――で、 それでいて、先のすごろくbotの言葉を借りれば「他人が気づかない・言えないことをズバリ言った俺は偉い」を気取っているから話にならないです。 また、ツッコミも「それが一般的な反応」っていうレベルの訂正でしかなくて、 それが「凝り固まった一般常識とそのカウンターとしての毒舌」って構図になっているなら別にいいんですが、ボケがただの言いがかりで真実を穿っていないから 「一般的な反応」が正しくて批評(ボケ)に正当性がないとわかった上でやっている(ようにしか見えない)から問題です。 先述のナンシーさんのコラムに倣うと、 こういった「裸の王様」式のネタは「一般常識」(ナンシーさんが言うところの「庶民感覚」)の下にある「みんなも薄々そう思っている」不満や本音を表現する ――それを身も蓋もなく言うのか、婉曲するのか人によって差はあれど――それが「毒」であり「笑い」になるのに、 「みんな」も「薄々そう思っている」どころか「本人」ですら「全く思っていない」(としか見えない)批判をされたところで面白いわけがないし、 「じゃあ、なんでそんなものを読ませるんだよ」という苛立ちしか残らないです。 R-1のくだりもまた問題で、まず、よく「全く無名の新人」だの「共倒れ」だの軽々しく使えたなと逆に感心しましたよ。 そりゃあ、世間の反応はそうだろうけれど、お笑い好きとしてこういった言葉を使うことに躊躇はなかったんですか? なにもおかしな宗教やってるわけじゃないんだから、お笑い芸人はすべて敬って一切批判するななんてバカなことは言わないけれど、この無神経さは見逃せないです。 そのあとも、なぜ「アンドーさんが負けた」ではなく「そんなすごい人も抑えて三浦さんが勝った」とポジティブに表現しないのかと……。 ここら辺は僕が神経質すぎる面もあるとは思いますが、次の三度さんとこうもりさんのくだりはね……。はっきり言いますが許せないです。 まず、他の参加者さんや閲覧者さんに理解していただくため、少々個人的な話をさせてもらいますけどね、 現状、ほぼ「趣味」ではあるとはいえプロのお笑い芸人を目指して活動していて、 そのくせに全然実力がないから今年のR-1も決勝で最下位どころかはるか手前の一回戦で手ごたえなく落ちているわけですよ、僕は。 ……そんな人間がこのくだりで笑うと思います? 僕が審査員をやるって最初に発表されてましたよね。ていうことは、僕が審査するとわかった上でこのネタを投稿したんですよね。 ――違うなら違うで調べて対策を練れよってことになりますが、それは置くとして――もう一回訊きますよ。笑うと思いました? 仮に他の人が腹かかえて笑うという確信があったとしても、このネタで僕が高い評価を下すことはないどころか嫌悪感を抱くとわかりませんでした? 念のため言っておきますけれど、さっきも言ったようにおかしな宗教やっているわけじゃないんだから、 あなたも含めて僕以外のネット長文やられている方は芸人さんをバカにしようが嗤おうが嫌おうが罵ろうが自由ですよ。 ただ、少なくとも僕はそんなことをやっちゃいけないし、やる気もないってことをなぜ分かっていただけなかったのか。 一応言っておきますが、仮に僕がお二人を全く評価していなかったとしても、単に決勝の成績をクサすだけの ――しかも「ブロック分けされているから得票数が下位だからといって単純に最下位とはいえない」っていう不備がある――ものを笑いはしないですからね。 そんな、天に唾をするどころか、笑った瞬間に我が身に跳ね返るって押しつぶされるようなことをするわけがない。 それとも、己の非才を顧みず遥かに実力のある人をただただ嘲笑うようなみじめな人間だと思っていましたか? ここに関してははっきり僕への侮辱だと受け取ります。 だって、他の人が投稿したのならともかく、あなた僕のライブの手伝い呼びましたよね? インディーズライブに出ていてプロ目指してるって知ってますよね? それとも、ライブの準備や本番がいい加減だったから「そんな奴ならこれでも笑うだろう。足元見えてねえもんな」って思われたのかなあ……。だとしたら反省しなくては……。 これは思想信条の違いみたいなものなんで無視していただいてもかまいませんが、この一点だけ取っても僕の人生を賭してでも全否定します。 でもって、このくだりがあるから、このネタ全体を「人の笑いクサしておいてこの出来で満足なのかよ」って目で見てしまいます。 もちろん、プロ(それも賞レースの決勝に選ばれるほどの)とアマの大きな差はあるから同一のレベルで測りはしませんよ。 でも、笑いとはいえ人を批判することは自分に跳ね返るリスクを必ず背負うってことですからね。 そのリスクに気付いてないし、だからもちろん対策も取っていないっていう考えの甘さは看過できないです。 あと、付け加えるなら >黒田:視聴者たちこぞって「ワイルドからマイルドへ」 「視聴者たちこぞって」と言っているように、三浦さんが優勝した時点で「ワイルドからマイルドへって1000人ぐらい呟くんだろうな」ってツイートが流れてきたぐらいで、 その時点ですら「うんざりするほどベタ」と思われていたボケをいまさら出されても……。 好楽師匠のくだりも「ピンクつまんね」が「ニコニコ大百科」(に限らずネット上全般)において、どのようにネタとして受容されているのか知らないですが、 「ニコニコ大百科」に書かれるぐらいだから、ある程度多数の人がいじっているわけで、そのベタなネタに胡坐をかいているだけだし、 直後のツッコミで「「上手い」寄りの芸風で今一つ地味」って正解出してるから「わかってるなら、いちいち言うなよ」としか思えないです。 後半も見境なくいっちょかみしようと必死で笑いも弱ければ的も外しっぱなしでオチも丸投げだしなにがしたいのかわからないです。 「シャザイオソスギナンデス」は上手いどころか、まず「ヒルナンデス」みたいな言い方になってないです。 これが、サンドウィッチマンさんのぴんから兄弟みたいな「自分のツッコミを否定するスカシ」が用意されているならともかく、 「全然上手くないし!」って予防線だけで「ヒルナンデス」と掛けたボケとそれへのツッコミが成立したと思っているのならそれは傲慢ですよ。 第一、「ヒルナンデス」と掛けるなら「ヒマナンデス」とかでいい(これも面白くはないけどね)のになんでわざわざ無意味に捻るんですか。 落ち目の人がAVに……っていう切り口は使い古されているし、「今でしょ」の使い方も雑すぎます。こんな雑な使い方したら林先生に失礼ですよ。 フィフィさんも別に言ってもおかしくないレベルでボケではないし、佐藤さんのボケはともかくヤマザキさんは「安さに苦言呈していたか?」と思って調べまして、 以下、ヤマザキ先生のブログに掲載された弁護士さんのコメントをこれまた引用しますけれど。 (前略) 本件は、あくまでも契約当事者である出版社とヤマザキさんの問題であり、映画の製作主体であるフジテレビとは直接、関係はありません。 (中略)フジテレビがどうのこうの、ということは全く意図するところではありません。 さらに、ヤマザキさんは、「100万円」という金額に不満を抱いているものではありません。「なぜ100万円なのか?」について十分な説明を受けていないことに疑問を抱いています。 では、なぜ金額を問題にしたかというと、この金額は、作品を利用する側の、作品に対する「リスペクト」の度合いを表す、重要な指標になるからです。 (後略) ていうことなんで、情報は捻じ曲げないで伝えてください。時事漫才として最低レベルの礼儀ですよ。 で、あなたがAKBや秋元さんを嫌いなのは勝手だけれど、それをこっちに押しつけないでください。 ただの愚痴でしかないから、僕も別にAKBは好きではない(ていうか、咲子師匠以外興味がない)けれど共感も納得もできずげんなりしたし、 仮にAKBが嫌いだったとしても話に生産性もなければ不健康すぎて同調できません。 もし、ただ嫌いなものを嫌いと言うだけで毒舌の時事漫才が出来ると思ったら時事漫才を甘く見過ぎです。 あと、これは私信になりますがENDGREENの「AKBは宗教」のくだりは別に批判ってわけじゃないからね。あなたと一緒にしないでいただきたい。 そういうわけで、実際のお笑いもネット長文も時事漫才もこのネタに名前を出した実在の人物もすべて舐めているとしか言えず、 R-1のくだりに限らず、こういったネタを書いて満足するのは勝手ですがそれを共有できると思われているのが不快です。 あなたはこれまで何人かの方に引退勧告(賛同も含め)をしたり「ネット長文関係者の方へ重要なお知らせ」とぶちあげて追放キャンペーンをしていましたが、 その時あなたが感じた以上の憤りを僕は今あなたに感じていると思っていただきたいです。 だからと言って辞めろなんて閉鎖的なことは言いませんが、投稿にしろ審査にしろ一から向き合い方を考えていただきたい。 ひとつ言えるのは人をクサすネタを作るのは向いてないから辞めた方がいいです。 ニュースを書いて、感想を書いているだけでは時事漫才ではないと思います。もう1ランク上の発想がないと厳しいです。 相変わらず情報量が凄まじいですね…。毎度の事ながら感服します。 前半の政治・紅白は捻くれた目線でのシニカルなボケが心地よかったです。 ところが、笑点メンバーからAVにかけてのあたりからは、 ボケよりもニュースを取り上げる事が先行してしまったのか、 ボケ単体で笑えるものがほとんどなく、ツッコミがフォローしてようやく成立するものが目立つようになりました。 これの何がいけないかと言うと、元ネタとなる時事ニュースを知ってないと笑えないということです。 ボケそのもので笑えないのに、ツッコミが説明してもその元ネタを知らなければ「ああ、そうなんだ」で終わってしまいます。 見るタイミングが悪かったため多少の加点をするべきかと思いましたが、 多分、あんまり変わらないと思います。 時事ネタの乱立がかえって見苦しくみえます。 時事に縛られ過ぎている感じがしました。 巧さはあるのですが、ボケに関して説明不足だった感は否めません。 私は芸能関係の知識には疎いため(去年の紅白は観てません、益若つばさの発言?も知りません、江南スタイル知りません……)そういったことを知っている前提で話をされるのは苦痛に感じました。 そういったわけで大半の芸能ボケ(特に韓流・AKB)が「あー、そうなんだ。」としか思わないか、おもしろさがうまく伝わって来ないかでした。 ボケの元ネタを知らない人でも分かりやすいような、うまく説明を入れつつ進める手法を取り入れていただけるとありがたいと思います。 全体的に悪意の言葉のナイフが鋭すぎて、不快に感じる部分がありました。 |
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