スケールモデルを作ろう

 
実物のカヤック製作に取り掛かる前に10分の1のスケールモデルを作ってみてはいかがでしょうか。

 全体の構造がより良く把握できますし、そしてなによりも実際のカヤック製作と寸分違いませんから有益だと思います。

 エポキシの硬化温度が確保できる春の到来を待つ間、暖かい部屋でカヤックのスケールモデルを作るのも一興です。

 「シーカヤック製作マニュアル」に基づいてフリーにデザインする楽しみも満喫できると思います。

 ここでは数値を特定したスケールモデルの製作を行いたいと思います、最もスピード性能安定性が両立した船型です。


 それでは始めましょう。

用意するモノ

 3mm厚バルサ材(長さ600mm、サイドパネル用)1枚
 1mm厚バルサ材(長さ600mm、ボトム、デッキ用)2枚
 瞬間接着剤(ゼリータイプ)×2、木工用ボンド、セメダインでも可
 カッター
 スケール、コンパス
 分度器
 セロハンテープ
 紙ヤスリ(No 250)
 3mm角、5mm角模型工作用桧細角材(ボトムカーブ出し用)

 マチ針(3本)



サイドパネルの切り出し

 3mm厚バルサ材の表面上に「サイドパネル図」の寸法を「サイドパネルの製作手順」に従って描きます。

 カッターで切り出します。

 切り出したらサイドパネルを上下に揃えセンターラインを含め3本のラインを四面に描きます。
サイドパネルを組む

 両パネルを重ね合わせてバウ及びスターンをセロハンテープで固定します。

 パネルのセンターラインに細材を入れビーム幅を56mmに固定します。
 細材は3mm厚バルサから切り出します、接着はしません。

 バウ及びスターンを擦り合わせます。
 接着剤で固定します。

 ※ 優美な反りがシアーラインに現れます。


ボトムラインを描く

 直線を引きます、「ボトムパネル図」の角数値を記入します。

 キールライン:5mm角細材の両ポイントの延長線上にマチ針を打ち、センターラインから2.5mm膨らませます。

 チャインライン:3mm角細材で同様に曲線を描きます。
 ※ この作業も実際と何等変わりません。
 

ボトムパネルの組み立て

 ボトムパネル2枚を切り出しましたら、2枚を重ねキールラインをフェアリングします。
 チャインラインは荒切りのままで結構です。

 キールラインを揃えながらセロハンテープでボトム側から固定します。
 ※ まだ接着はしません。

 ボトムのカーブがスムーズになっているかチェックしましょう。

ハルの組み立て

 ボトムパネルのチェックがOKでしたらサイドパネルのボトム側にボトムパネルを被せます。

 サイドパネルのセンターラインとボトムパネルのセンターラインを合せます。
 その際バウ及びスターンも同様に合せます。

 最大幅辺りは概ねサイドパネルとボトム幅が合うはずです、バウ及びスターンはボトムパネルが幅及び前後共にはみ出しているはずです。
 これらは全て切りシロです、接着後サイドパネルにあわせて切り揃えます。

 セロハンテープでサイドパネルとボトムパネルを組み上げます。

 チェックOKでしたらハル内側からキールライン及びチャインラインに接着剤を流し込みます。


バルクヘッドのセット

 サイドパネルのセンターラインの前後のラインが前後バルクヘッドの位置になります。
 フロントバルクヘッドはラインより前にセットします、アフトバルクヘッドはラインより後ろにセットします。

 各バルクヘッドはサイドパネル内側の角度に揃えてバルサ(1mm厚)をカットし、両舷のシアーラインの位置をトレースし、これに合せて指定のカーブをコンパスで描き、カットします。

 各バルクヘッドはカーブの延長線がシアーのエッジに掛かるようにセットします。

 各バルクヘッドを接着します。

 センターラインの幅決めのバルサ細材は撤収します。

 ハミ出しているボトムパネルをカットし、ヤスリでフェアリングします。

デッキの取り付け

 サア、デッキを取り付けましょう。
 デッキは前後2枚に分けて張ります。

 2枚のデッキの張り出し位置はサイドパネルセンターラインの後方15mmの位置です。
 この位置に合せて1mm厚バルサ材を曲げ付けます、デッキ裏からシアーラインをトレースします。
 2mm位外側をカッターで切り出します。
 
 張り出しは前後いずれからでも問題ありません。
 シアー上に接着剤を施工し、まずバルクヘッドのカーブに合せその両サイドにセロハンテープで固定し、先端に向ってカーブを維持しながらテープで固定します、最後にコックピト側を止めます。

 1枚が張りあがりましたら、このエッジに合せてもう1枚をトレースして同様に張ります。

 ハミ出しているデッキを切り揃え、ヤスリでフェアリングします。

コックピット

 コックピットのライン図をデッキ面の上に描きます。
 前後デッキのつなぎ目上がコックピットの最大幅である事が解ると思います。

 カッターでユックリと切り開けます。
コーミングの整形

 コーミングを切り出したら前後デッキの段違いの下にスクラップで当て板をしてデッキ面を揃えます。

 全体をサンディングすれば仕上がりです。

トランサムの整形

 スターンを斜めにカットします。
 
 ヤスリでフラット面にゆるいカーブをつけます。
 1mm厚バルサ材を接着すれば仕上がりです。

 ヤスリでデッキ面、サイドパネル面に合せて擦り合わせます。


 実物のカヤックも安価に仕上がりますが、スケールモデルも同様でしょう。

 塗装で仕上げれば立派な置物にもなるでしょう。

 お試し下さい。

 不明な点や疑問がありましたら、ご連絡下さいあらゆる方法でお答えします。