カヤックは本来洋服と同じように各人各様に合わせてデザイン(オーダーメイド)されるべきです。 カヤックの元祖であるイヌイット達は当然各自の体型と技量に応じて自分自身のカヤックをオリジナルデザインしていました。 又、カヤック経験者がよりスピードを追求した船型にしたい、恋人同士や親子、又はおじいちゃんと孫が楽しめるタンデム(2人乗り)がほしい等々、色々なデザインの要求があります。 しかしこれらの要求の全てを満たすにはそれこそ何十通りものデザインが必要になってしまいます。
お任せ下さい、あらゆる要求にお答えできるプランを用意しています、そうですデザイナーは皆さん自身なのです。 自分自身の手でカヤックを作ってしまうのですから、何もお仕着せのデザインに拘束される必然性は寸分も必要ありません。 マズ、基本的なデザインを提供いたします、とは言ってもこれは私自身の完全オーダーメイドデザインです、私の体重は65kg、身長は169cm、カヤックの経験はそこそこ、デザインの基本コンセプトはスピードと安定性の両立です。 このコンセプトに基づきサイドパネルのサイズが設定され、切り出された、このパネル同士を組み上げる時に最大ビーム(幅)を決定します、これに基づきボトムパネルの幅をパネルに写し取ります。 言葉で説明するとかえって複雑になります、建造マニュアルの工程写真を見れば理解しやすいと思います。 カヤック初心者であれば最大ビームを60cm前後に設定すれば安定性が向上します、ヘビーウエイトであればそれだけ進水量が増えますから、サイドパネルの幅を数cm最初から広めにとり、且つビームを広目にとります。 子供用や保管の関係から全長を詰める必要があればこれも同様に最初からサイドパネルの全長を短く設定しておけばいいのです。 以上の通り各人各様のデザインが可能です、ですから皆さん自身がカヤックデザイナーなのです。
出来得れば実際の建造に取り掛かる前に1/10のスケールモデルの製作をお勧めします、ボール紙かバルサ材で簡単に出来ます。 切り出した材をセロテープで仮止めし、瞬間接着剤で固定すればいいのです。 なぜ直線に切り出したサイドパネルのシアーラインに反りが付くのか等々理解しやすく、その工程は実際の製作と寸分の違いがありません。 スケールモデルが出来上がりましたら、それこそ上から下から、前から後ろ横と眺め回して見て下さい、納得できましたら、いよいよ取り掛かりましょうか。
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