独活の室作り


071201独活の室作り1.JPG独活の室作りも終盤、高さも5mを越え、見るからに危険作業です。 

独活の室作り

 独活の栽培は、独活の小屋・室作りからスタートします。毎年11月中旬頃からです。
全ての材料が、使い回しの物で、唯一紐のみ購入します。以下に示す室作りの作業を、たった二人で行うと云いますから
まったく驚かされました。さらに、高所作業で危険が伴うことも付け加えておきます。

 独活の室作り作業をご紹介します。

クリックしてご覧ください。

061117DSCF3958_1.jpg11/17 三角屋根の骨組みが姿を現しました。 三角屋根が丁度立ち上がったところです。柱は倒れないよう小さな2本の突っかい棒で支えられています。柱の根元はずれないよう10cm程度埋め込まれています。さてこの作業、何人でどのように作られたのでしょうか?

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061118DSCF3960_1.jpg11/18 横棒が固定されています。材料は真竹です。 横棒が2段目まで固定されました。両サイド同じように作業が進められます。三角屋根の木は、檜や杉の間伐材が使われ、横棒は真竹です。木は初代から40年ほど使い回わされているいい、竹は5、6年毎に古く弱くなった物から交換されています。

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061118DSCF3963_1.jpg11/18 室作りは、たった二人で行われています。前川さんご夫婦です。

屋根柱の高さや間隔、横棒の間隔はそれぞれ意味があって決められています。屋根材の藁や、中で育つ独活の成長に合わせて全てがうまく機能するように考えられています。

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061118DSCF3965_1.jpg11/18 お二人の作業風景です。息があってないと転落事故に繋がります。 横棒を固定する作業の様子です。紐はその昔は、自前の藁で綯った縄が使われていましたが、今は唯一の購入品です。横棒の間隔なども定規などは使いません。高い所ではそんな物は邪魔になるだけ、手の指で測ることで事足りると云います。

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061121DSCF4057_1.jpg11/21 屋根の骨組みが90%完成しています。 同じ二人作業で6段目の横棒が固定され、屋根の前後の倒れを防止するため、斜めの竹が通されています。三角形の原理がうまく使われています。骨組みが完成すると突っかい棒は不要になり取り外されます。

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061121DSCF4059_1.jpg11/21 屋根の骨組みが完成しました。 屋根の骨組みが全て完成しました。8段の横棒と、トップ梁で全部で9段です。横棒の間隔は屋根材の藁の長さに合わされていること、そしてもう一つは、何でしょうか?それにしても幾何学的な美しさがありますね。

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061123DSCF4069_1.jpg11/23 屋根葺きへ作業は移行しました。 骨組みが完成して屋根葺きへと作業は続きます。藁のサイズが丁度横棒の間隔にマッチしています。下の方は保温が効くよう藁の束が使われて上の方では、薄くなります。藁は今年採れた稲藁を利用しています。

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071201独活の室作り5.jpg12/1 屋根葺きもいよいよ大詰めです。 順に作業は進んで最上段から1段目の屋根葺きです。色が違って見える藁は、事前に編んだものを2、3年使い回しています。高い所は、屋根は薄くていいこと、高所作業で危険なため、出来るだけ簡潔に作業ができるようにとの配慮です。流石に男手が必要です。

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071201独活の室作り2.jpg12/1 それにしても危険な高所作業です。 事前に編んだ藁を広げて、要所要所を横棒に藁で縛っています。それにしても、見てるだけでも怖くなります。これまで落下事故は起こしていないと云いますが、余り身軽でない人には、やはりチョット無理があるようです。

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061202DSCF4463.jpg12/2 屋根葺きが完了し、独活の室が無事完成しました。 藁の屋根葺きが完成しました。日焼け色の藁は昨年の使い回しです。屋根の半分から上は、保温の目的より雨をしのぐことが主目的のため厚みも薄く出来ています。

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061202DSCF4469.jpg12/2 小屋の中から見上げています。 こちらから屋根の中を見ています。奥にも藁壁が同じ要領で作り付けられています。中に入ると上の方は空が結構透けて見えます。それでも雨が漏るようなことはないと云います。もちろん台風などは別ですが。

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061202DSCF4474.jpg12/2 屋根の上の方です。 横棒の竹に、事前に編まれた藁が要所要所を縛っている様子です。半分から上方です。下の方は、両手で一握り程の藁束が、屋根と保温目的で同様に横棒に固定されています。

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061202DSCF4476.jpg12/2 雨水溝作りです。結構ハードです。 屋根が完成すると、雨対策です。屋根から集まった雨水を流す溝堀の作業をしています。スコップで横へ仕切りを入れた後、鍬のような道具で、土を掘り起こしては横へ出していきます。

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061209DSCF4522.jpg12/9 雨水溝は、ずーっと遠くまで続いていました。 雨水の溝は、作業の邪魔に成らないよう反対側の田圃の外まで続いていました。鍬の作業は、結構ハードで息の上がる仕事です。

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061216DSCF4536.jpg12/16 独活の室は完成し、独活の伏せ込みを待つばかりです。 こうして、独活の室作りは終了し、いよいよ独活の植え込み(臥せ込みと云います。)作業が待っています。中には枯れ草や敷き藁が既に準備されています。臥せ込んだ独活に被せて、その醗酵熱で独活の発芽を早い時期に促す訳ですね。

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【独活の伏せ込み】

独活の室作りが完了すると、いよいよ室の中へ独活の親株を臥せ込んでゆく作業へと移行します。
この1年、4月頃から11月頃まで、休耕田で伸び伸びとと育てられた独活の大木は、11月に入ると茎は枯れ根が大きく育っています。この根が親株として小屋の中で新芽を早い時期に出し、あのきれいなピンク色の三田〝独活〟として出荷されゆくことになります。

こちらです。
【独活の伏せ込み作業】