OPアンプ フォノイコライザー

1. まえがき

 以前に6DJ8プリアンプに内蔵していたものを独立させたものです。
真空管で作ろうかとも思ったのですが、CDの方が簡便でつい手が伸びてしまい、LPは出番が少ないため、簡単に安く作ろうと思ってOPアンプにしました。


2. 回路


  EQ素子の所のR108は、いわゆるノイマン定数を入れたものです。
  逆RIAAカーブの高域上昇を無限に上昇させるのではなく、現実のアンプにあわせ50kHzで抑えるというノイマン定数ですが、シェアNo.1だったノイマンのカッティングマシンには入っていたと言われていますが、特別に入れていた訳ではないと言う説もあり、現物も回路図も見たこともない私には真偽はわかりませんが、抵抗一個で済むので入れてみただけです。
  もっともMMカートリッジを使った場合は(私はそうです)、コイルのインダクタンスの影響でf特は20kHz程度までしか伸びないので、ノイマン定数は関係ないと思います。

  C101はあまり入れたくないのですが、バイポーラ入力のNE5532等の場合、入力バイアス電流がカートリッジに流れ込むのを防止するため、やむなく入れました。C107もDCではゲインが無いのでなくても良いと思いますが、入力にも入れたのだから音質うんぬんを語ってもしようがないと念のため入れてしまいました。

  時定数の抵抗が大きいのは、コンデンサにスチコンを使おうと思ったためで、スチコンは低容量のものしかないので、抵抗値が大きくなってしまったものです。ノイズの点では不利だと思いますが。R105が抵抗2個になっているのは、ニッコームに910kΩが無かったため、止む無くの措置です。


3. 主な使用部品

抵抗:EQ回りはニッコーム(RP-24C)
コンデンサ:EQの時定数部分はスチコン、電解コンはMuse FG(電源部は普通のもの)
ダイオード:ショットキー
OPアンプ:NJM5532DD(JRCのローノイズ選別品)
電源トランス:RSで買ったトロイダル・トランス
ケース:タカチ YM-200


4. シミュレーション

設計したイコライザーのf特のシミュレーション結果です。

簡易的にサブソニック・フィルターの特性を入れているため、低域は早めに落ちています。それによる低音感の不足を補うため、100Hz〜300Hzが少し盛り上がるような定数にしてあります。
偏差は100Hz〜20kHzで+0.2dB, -0.1dB、20Hzで-2.5dB、5Hzで-6dBくらいです。
ゲインはCDに合わせるため41.5dB程と高めにしています。(40dBで設計してたつもりだったのですが、改めて見てみると少し高めになってました。)



5. 製作

 早速、完成です。


ユニバーサル基板に組み込みました。
本体はガラスですが電源はベークです。
OPアンプはソケットにしてありますので交換可能です。

外観の写真です。


パネルは電源スイッチとLEDだけでシンプルです。
LEDは青色を使いました。