付録1: ノイマン定数に関するいい加減な考察

  一般にRIAAのカーブは3180/318/75µs(50/500/2122Hz)の時定数で構成されているものとされていますが、これとは別にシェアNo.1だったといわれるノイマンのカッティング・マシーンには高域の無限の増加を抑える3.18µs(50kHz)の時定数(ノイマン定数)が加えられていると言う説があるようです。
  ただ最新情報(?)によればノイマン定数というものは無く、2ポール、50kHzのサレンキー・フィルターが入っていると言うことのようです。
(アナログレコード再生のページ:www7a.biglobe.ne.jp/~yosh/phonoamp.htm)

  下図はそれらの逆RIAAカーブです。
  赤が一般の3時定数、青がノイマン定数入り、緑が50kHzのフィルター入りのカーブです。(50kHzのフィルターは2ポール、50kHzと言う情報しかないためとりあえず無難なバターワース型にしています。
  超高域が異なりますが、20kHzでの差は僅かなものです。


  次のグラフは逆RIAA(カッティング側)のノイマン定数の有無と50kHzのフィルターがあった場合の、前項で設計したイコライザのシミュレーション結果です。

  赤がノイマン定数無し、緑が有り、青が50kHzフィルター入りのカーブです。
  (前のグラフとは縦軸のスケールが違います。)


 

  次のグラフは前のグラフと同様ですが、イコライザーのノイマン定数を作る抵抗を取り去った通常のイコライザーの場合です。

  赤がノイマン定数無し、緑が有り、青が50kHzフィルター入りのカーブです。


  こうして見ると、イコライザーにはノイマン定数を入れないほうが無難かなと言う気がします。

  今回設計したイコライザーは50kHzフィルターのことを知らない頃のものなので、ノイマン定数は入っているほうが理にかなってるなと思い入れたものです。

  後にCECから発売されたフォノイコライザーPH53はノイマン型と書いてあり、その説明から2ポールのフィルターではなく、ノイマン時定数のように読み取れます。

  実際のところ、ノイマン定数は良い物やら悪いものやら、どうなんでしょう?

  ただし、MMカートリッジを御使用の方(私もです)はご心配要りません。
  そのあたりは次ページ「MMカートリッジの負荷容量の考察」の項で。