リニア中央新幹線 環境影響評価書
南アルプス静岡県側における いろいろな疑問点

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上記地図は国土地理院地形図閲覧サービス「うぉっちず」より複製・加筆
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そのほか |
| 【残土問題】 扇沢付近に発生土置場を設けるのなら、森林法第10条の2の規定により、事業者は開発許可を申請しなけらばならない。なお鉄道事業法に基づく事業で一般の需要に応ずるものの建設は許可制度の対象外であるが、発生土置場については鉄道事業法第8条でいう鉄道施設には該当せず、一般の需要にも応じないので、その設置については許可が必要であろう。 森林法第10条第2項第1号では、『当該開発行為をする森林の現に有する土地 に関する災害の防止の機能からみて、当該開発行為により当該森林の 周辺の地域において土砂の流出又は崩壊その他の災害を発生させるおそれがある』場合、 県知事は林地開発の許可をしてはならないとされている。な お、林地開発の許可をする際には、該当する市長の意見も聞かねばならないとされている。 この扇沢付近の発生土置場候補地については、準備書に対する静岡県知事意見において、発生土の崩落する危険性だけでなく山体崩壊を誘発するする危険性も指摘し、回避を求めたところである。静岡市長も同様の懸念を県知事に伝えている。 したがって扇沢付近の発生土置場については、すでに県知事・静岡市長ともに災害を発生させるおそれがあると認識しているのであり、素直に考えれば、県知事は林地開発の許可を与えてはならないことは明白であるが、この点、県・ 市・事業者はどのように考えているのか? |
| 【残土問題】 扇沢付近の発生土置場(残土捨て場)が使用不適当と判断された場合、残る発生土置場候補地では県内発生量340万立米(扇沢への道路トンネル分を差し引いた量)を受け入れることは物理的に不可能であるが、どのように扱うのか? |
| 【残土問題】 発生土は9割リサイクルするとしているが、全くその見込みはない。 |
| 【河川の流量減少】 トンネル掘削により川の流量が減少した場合、ポンプくみ上げで対応するとしているが、それはエネルギーと水資源の効率からみて非合理的であるうえ、恒久的な措置ではない。しかも斜坑より上流側や支流への対策にはならない。どうするつもりか? ⇒トンネルによって早川へ流出すると予測される量は、大井川から取水して早川へ流して発電している量と同じ |
| 【河川の流量減少】 トンネル工事による流量減少はどこまで及ぶと予測されるのか? |
| 【河川の流量減少】 大井川での流量減少幅2t/sは、冬季の流量とほぼ同量である。これはつまり、冬季には完全に川が干上がることを意味しているのではないのか? |
| 【河川の流量減少】 川の流量など水環境に大きな影響を与える工事であるが、現地の降水量や積雪深など、河川に流入する水に関する基本的なデータが評価書に記載されていない。 |
| 【河川の流量減少】 トンネル(本坑・先進坑・非常口=斜坑・工事用道路トンネル)は、一見、地上の水系分布とは無関係に計画されているようであり、水環境への影響は無視してきたように見えるが、場所の選定にあたり、どのように配慮してきたのか? |
| 【水質】 西俣流域は完全な無人地帯であるが、そこに300人が常駐すれば、確実に水質は汚染される。山小屋からの汚染の比ではないが、どうやって現状を維持するつもりか? |
| 【水質】 平坦地の全くない場所(扇沢源頭)や河原(燕沢付近)に残土置場を計画し、水質汚濁を防ぐために沈砂池を設けるとのことであるが、そんなスペースが物理的に存在するのか? |
| 【水質】 冬季には気温が氷点下になることから分解速度が遅くなると予測され、そのうえ降水量が少なく雪主体になることから流量は激減すると予測される。それでも排水は適切に希釈されるのか? |
| 【動植物・生態系】 植物や動物の現地調査をどこで行ったのか、評価書作成時点でもいまだに不明である。重要種の分布情報は別として、調査地点を明らかにしない評価書なんて見たことがない。 |
| 【動植物・生態系】 林道を大量の大型車両が頻繁に通行することになり、沿道の動物への影響が懸念されるが、なぜ鳥類相の調査をしなかったのか? |
| 【動植物・生態系】 わずか1シーズンの調査で見つかった動植物しか環境保全措置を講じておらず、現地でたまたま確認できなかった種については、なんの措置も考案しないのはおかしい。 |
| 【動植物・生態系】 流量減少のおよぶ範囲は地上の改変箇所とは関係なく広がるが、河川に生息する動植物の調査は地上の改変箇所から半径600mに限定しているのはなぜか? |
| 【動植物・生態系】 寒冷な標高2000mの地に、無土壌の残土を積み上げ、どうやって早急に緑化するのか? |
| 【動植物・生態系】 長野県側と同様に、「南アルプス国立公園内指定種」を保全対象とすべきである。できないのであれば、長野と静岡とで扱いが異なる理由を示すべきである。 |
| 【動植物・生態系】 河川流量を大幅に減少させることが予測され、また、河原で工事を行う予定である、それにも関わらず、河川の生態系が評価対象になっていない。 |
| 【動植物・生態系】 標高の高い場所に立地する亜高山針葉樹林、川沿いに立地する河畔林・渓畔林を改変する計画であるが、これらの植生が評価書で評価対象になっていない。その代わりに改変j計画のない落葉広葉樹林が評価対象になり、改変しないから影響は少ないという内容になっている。支離滅裂である。 |
| 【景観・人と自然との触れ合い活動の場】 景観の予測評価地点が明らかに不足。発生土置場や斜坑は「人と自然との触れ合い活動の場」である林道から丸見えであるが、どうして評価対象にしない? |
| 【景観・人と自然との触れ合い活動の場】 一帯は渓流釣り場であり、評価書にもその旨が記載されているが、なぜ工事が渓流釣りに与える影響を評価対象にしないのか? |
| 【アセス手続き】 工事予定地の選定過程が不明である。 |
| 【アセス手続き】 有識者に対してヒアリングを行ったというが、どのような専門家に何を聞いたのか全く不明である。例えば重要な動植物の選定にあたってヒアリングを行ったらしいが、有識者からは1種も追加されておらず、本当に行ったのかさえ疑わしい。 |
| 【アセス手続き】 発生土置場の立地条件は、「環境影響評価書に対する国土交通大臣意見」で求められた要件を満たしていない。 |