江戸時代から女性は家庭にあり、家を守り子どもを教育し、良妻賢母であることが強く求められていた。その能力の一つが家事・裁縫で
ある。そのため、嫁入り前には、その修行に精力を傾注した。
2月8日か地域によっては12月8日を「針供養の日」と定めた。この日は裁縫を休み、今までに折れたり使い古した針を丁寧に、豆腐
または蒟蒻に刺して合掌し、茶話会を開き、その労を謝した。
戦時中、小学校に併置された補習学校では、この催しが楽しく行われていた。終わるとこれを近くの神社に納めた。
和歌山の淡島神社は少彦名神(すくなひこなのかみ)を祀り、婦人の医療、子授け、安産の神で針供養の大本の神であるという。女性のこ
のやさしい催しはとても魅力的に思われている。
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