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| 金魚の物語ですが、後半に飼育方法も掲載しています。 by kemerin3 |
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● メメラのお話 |
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霜が降りて、銀世界のたたずまいのように見えたある日 マリモのマリンが目が覚めると、亀達がいませんでした。 いつも、マリモハウスから見えるところにいるのに、どうしたのでしょう。 メメラも、カメラも・・容器ごといないのです。 マリンはレイクと一緒に浮かび上がって、あたりを捜しました。
すると、お部屋の端にカバーをかけた亀ハウスが見えました。 どうしてあんな所に?2つのマリモは顔を見合わせました。 大分たって、お日様が差し込んで来た頃、その場所からコトコト音がしました。 亀たちが動いているのです。マリンはホッとしました。
「困った亀達ね。冬眠したくないのかな?」 カメリン3が容器のカバーを取り、覗き込んで話していました。 いつもの場所に亀達は戻され、メメラはポカポカな窓辺で幸せそう。
「まだ、昼間は暖かいから目が覚めちゃったわ。本当は私達は 冬眠する季節なのよ。春までジッと寝ているのよ。」 「春までずっと?」マリンが尋ねました。 「そうよ。でも、暖かいからまだ眠くなくて・・。」 「それじゃ、何かお話して。前に言っていた大きな金魚のこととか。」 マリンとレイクはワクワクしました。 メメラは懐かしそうに遠くをみつめました。
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● 亀と金魚の出会い |
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可愛い名前でしょ? カメリン3のお家には私達が来る前から金魚がいてね、皆、最初は小さかった。 金魚も皆、宝石の名前だったのよ。サファイヤとかエメラルドとか。 一度だけ、金魚の水槽に入って泳いだけれど、金魚達ときたら かわいい新入りの私達をつついたりするもんだからホント怖かった。 その時に、助けてくれたのがパールという白くて目が赤い金魚なの。 追いかける金魚を追い払ってくれたのよ。 そして、私達に話しかけてくれたの。
「安心して。皆、挨拶の仕方がわからないだけなのよ。」 (マリンは最初の日のメメラの言葉を思い出していました。 「安心して。」優しい響きでした。)
その時に、金魚に追いかけられる私達を見て、 もうカメリン3は私達を金魚の水槽には入れなかったわ。 そして、私達もどんどん大きくなったけど、パールはもっと大きかった。 ほら、あそこに写真が飾ってあるでしょう? あの台の左下の容器が私達の家だったのだから、私達も随分小さかったね。
「メメラはパールと仲良しだったの?」マリンが尋ねました。 「そうよ。誰もパールが大好きだった。今いる5匹もね。」 「今いる金魚もパールを知っているということ?」 そう、少しだけ一緒にいたから。 金魚は私達と違って、8年も生きたら長生きなの。 だから、一昨年頃から、他の金魚は皆、いなくなってしまって、 パール1匹になったから、カメリン3が小さい金魚を買ってきたの。 それが、今いる5匹の金魚よ。
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● 5匹の金魚 |
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5匹の金魚は今度は随分、雰囲気の違う名前になったので可笑しかった。 だって、前はエメラルドや、サファイヤだったのに、今度はね、 カーキィ・リンゴ・トマト・ナーシィ・アンズ。 そう、柿と林檎とトマトと梨と杏なんだから。わかりやすいね。 前は、パール以外は、どの金魚がどれかよく覚えられなかった。 カメラも「サーファーが土管にはさまっている。」なんて言うから、 そんな名前はいないって笑ったことあるんだから。 「あれは、カメリン3もそう間違って言ってたんだよ。」カメラが起きて言いました。 きっと自分もわからなくなってたんだ。だから、今度は簡単なんだね。」 2つのマリモと、2匹の亀は日の当たるお部屋で笑い合いました。 金魚達は平和そうに泳いでいます。
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● カーキィ |
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「パールは5匹の金魚を可愛がっていたの?」マリンが尋ねました。 そうよ。それはそれは可愛がっていたわ。 一番大きい金魚はカーキィと言うのだけど、この子はヤンチャでね、
他の少し小さい金魚を追いかけたの。そんなに大きくない水槽なのに、 いつまでも追いかけてるのよ。私達がハラハラしていると、パールがね、 「カーキィ。もういいでしょ。アンズもナーシィも もうカーキィのことはよく覚えたから、追いかけなくても 一緒にお話してくれるって。もう大丈夫よ。」 そうしたら、カーキィは照れくさそうに土管に入っちゃったから驚いた。 それから、カーキィは追いかけなくなったけど、 小さい金魚達から寄って行って楽しそうだった。 強そうだけど、本当は一緒に遊びたかったのね。
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● リンゴ |
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赤くて優しい目をしているリンゴはね、みんなのまとめ役。 最初に挨拶したのもリンゴだったでしょ?とても礼儀正しいのよ。
でもね、時々、ポツンと1匹だけでいることがあるから、心配してたの。 するとね、パールがそばに言って、ずっと何かお話ししていたわ。 「ウン、ウン」って、リンゴがおしゃべりするのを頷いていたの。 何を話していたのか聞いても教えてくれなかったね。カメラ。 「秘密にしてくれるから、言いたいこと言えたんだろう。」カメラが言いました。 「いつも、良い子だったから、そういうナイショ話もしたいのさ。」 メメラとマリンが頷いて聞いていると、レイクが突然 「ホント、マリンもメメラもおしゃべりだから、ストレスないよな〜。」 人間みたいなレイクの言葉に笑いながら、皆、同じことを思いました。 パールは、そうやって、リンゴにお話しする時間を作ってあげたのね。
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● トマト |
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トマトはね、レイクに似ていて、何でも知っているのに、普段は黙っているの。 そしてね、土管に誰かが入って来ると、出て来てしまうし、仲良くするのが苦手な子。 「単独行動のトマト」って、カメラが呼んでいた位。
「パールはトマトに何をしたの?」マリンが聞きました。 ううん。何もしなかった。トマトは頭がいいから頼りになるって、 別に何もしている様子がなかった。本当に頼りにしていたみたいで、 濾過器から落ちる水が小さい子の頭に強く当たるのは、 どうやって避けたらいいのかとか、相談していたのよ。 トマトに聞いたからって、パールが体使って、土管を動かしてしまって、 その水流の強い場所はトンネルで通るようになったの。 朝、カメリン3が気がついて、すごく驚いていたもの。 それとね、パールがジッとしていると、トマトがそっと そばに寄って行ったの。トマトの方が心配しているようだった。
ふと、2匹の亀とマリモは沈黙しました。 パールはそうやって、トマトが皆を助けられる子になってほしかったのかも。 頭がいいから、そのことを伸ばしながら、皆にも力を 貸せる子になってほしかったのかも・・ もう、パールはいないから聞けないけれど・・
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● ナーシィ |
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小さいナーシィは、小さいくせに甘えないの。 おませで、ちょっと生意気なのよ。時々、鋭いこと言うからハラハラしたわ。 そこが可愛いとパールは言ってたけどね。
ある時、ナーシィがエサを食べ過ぎてしまって、顔にブツブツできて 大変だったの。やっと、治ったと思ったら、また他の子達を押し分けて 水面に上がり通しで食べようとするから、穏やかなパールが怒ったのよ。 「そんなにたくさん食べちゃだめ。一度降りてから食べなさい。」 するとね、ナーシィときたら、プンプンして 「本当のママでもないのに、威張らないでよ。」なんて言うの。 パールはコメットで、ナーシィは東錦だもの親子じゃないのは 当たり前よね。でも、パールときたら、そうかもね・・なんてションボリ。 カメラが見かねて言ったのよ。 「ナーシィの体を心配する金魚がそこにいるじゃないか。 そういうのが本当のママなんだよ。」
ナーシィはね・・・気がついてなかったの。
それからは、ちゃんとパールの言うことを聞いているのよ。 カメラもたまには、いいこと言うのね。って感心したわ。 気がついたら、カメラは真っ黒の大人の亀になっていて、 私もね、あの時に幼なじみのカメラを意識したのよ。 メメラの顔が一瞬だけ赤くなりました。
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● アンズ |
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アンズはね、本当に甘えん坊。 パールの横にくっついて離れないのよ。 顔も可愛いし、どの金魚からも大事にされていたけれど、 パールしか見てないみたいな・・ホント甘えん坊。
もう少し、自立させないと、って私が言うとね、パールは 「まだ小さいから、甘えたい時には甘えていいのよ。 甘えられる相手がいたと思うと、きっとこれからも大丈夫になるわ。」 なんて言うの。もうパールも10歳に近くて、とても動きも ゆっくりになっていたから、自分のこれからも考えていたのかも。 パールは金魚にしては、かなり長生きだったから、私達も ずっとそばにいてくれて頼りにしていたし、いなくなることは考えられなかったわ。 そして、それはアンズちゃんが、一番そうだったかも・・
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● ある朝 |
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そして、今はもう・・パールはいないのよね。 あの朝のこと・・ 最初、5匹の金魚には理解できないみたいだった。 パールは水槽の中で横たわっていたの。 気がついたカメリン3は座り込んでしまって、 それから、動かないパールを手の平に乗せて、後を向いていたの。 ずっと、ずっと、そうしていたの。
でもね、私達は聞いていたのよ。 パールがね、前の晩に私達に挨拶したのよ。 いつものパールみたいに、穏やかに、でも、冗談なんかも言ってね。 「私は金魚としては、とっても長生きして縁起がいいのよ。 亀も縁起がいいけれど、私も負けないからね。 いい金魚人生だったわ。 心配なのは、あの子達のこと。 これからそばにいてあげられないけれど、あの子達が、 つらい時とか、元気ない時、言ってあげて。 貴方達を大好きだった金魚がいたことを、思い出してって。 照れちゃって、自分では言えないの・・・・・」
本当にきれいな優しい金魚だったのよ。 今、水槽にウォーターバコパという水草があるのは、 パールがいなくなって寂しい空間のために、後から、 カメリン3が入れたの。本当に大きくて優しくて、パールみたい。 ほら、いつも、アンズが水草に入っているでしょう? きっと、パールのそばにいるみたいに安心するのね。
他の金魚もそうなのよ。 皆、水草に甘えているわ。それでいいのよ。休まる場所があっていいのよ。 がんばっている時もあるのだもの。
どこかにきっと、自分を想ってくれる相手か、 自分を休めてくれる場所がある・・そう思うと安心するね。 あぁ・・なんだか眠くなって来た。 私にも安心する場所があるからね。 マリンちゃん、レイクちゃん、お休みなさい。 また、後で・・今度は、マリンちゃんが遠い湖のお話を聞かせてね。 水草に包まれて、5匹の金魚達も静かに聴いていました。 明日はまた、元気に泳ぐことでしょう。
5匹の金魚はパールの願い通り、仲良く元気に暮らしています。 A story of kingyo or goldfish
by kamerin3 |
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● 編集後記(金魚) |
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● 素材提供コーナー |
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*その他、お薦め
サイトを「2匹の亀ちゃん物語」リンクコーナーで紹介しています。
また、「
5匹の金魚とパールの物語」の著作権はカメリン3にあります。
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●金魚ポケット( HP本文に使った画像を載せています。) |
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我が家には、亀さん、マリモの他に金魚がいます。東錦という種類の5匹です。マリモルームのところで、
籐の台に45cmの水槽→
あれっ?金魚がいない!
なぜか、土管が好きなんですよね。でも5匹で一緒に入らなくても・・ うちの金魚って、こんな所もお気に入りなんです。↓ そこが好きなのよね(水草はウォーターバコパ) 2匹いるのがわかりますか?
照れ屋の5匹がやっと出てきたかと思うと、何やら顔寄せて相談しています。↓
↑左からトマト・ナーシィ・リンゴ・カーキィちゃん ↑左からリンゴ・カーキ ィ・アンズ・トマトちゃん
合議の結果、代表2匹(リンゴとトマト)が皆様にご挨拶することに。「初めまして。」 そして、全員、勢ぞろい。
出演 左からカーキ
ィ・アンズ・リンゴ・ナーシィ・後向きのトマトちゃんと水草 ウォーターバコパ |
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| このページは2004年に作成しました。事情で今はこの5匹は手元におりませんが、一つの物語であることもあり、思い出として残しておきます。 |