特集飼育下の亀の冬眠方法             我が家の冬眠風景            冬眠質問にジャンプ    

       

 はじめに

     日本で自然に暮らす亀は冬は冬眠します。亀は外気温と自分の体が同じ温度に変わってしまうという外温動物(外気温性動物
    または変温動物)なので、最低温度が10℃を下回ると活動できなくなり、5℃以下から生命維持も危なく、氷点下では命を落とし
    てしまいます。それで自然界では地中や、沼地・河川の温度の安定した底で冬眠して厳しい冬を越すのです。
     自宅で飼育する場合、一般的にはヒーターでの冬越しの方が安全ですし、一年中、観察できるというメリットもありますが、我が
    家で飼育始めた10年以上前は、インターネットという環境もなかったし、常時、保温を必要とする外国種の爬虫類を扱うショップ
    もあまり見られなかったので、ヒーターを使うという選択が浮かばず、子供の頃からの感覚の延長で「冬眠」を選びました。
    「亀さんは冬は冬眠」と刷り込みされていたので・・。
     そのことからホームページに「冬眠方法」を掲載していたのですが、意外に冬眠を扱うサイトは少ないということから、掲示板で
    冬眠について詳しくお尋ねいただく機会がありました。それで、お役に立てればということから、「冬眠」の専門ページを作りました。
     なお、あくまでも日本に暮らしている水棲亀の冬眠方法であり、リクガメは冬眠ではなく、必ずヒーターと紫外線ライトという環境
    が必要です。
         

                       
冬眠させる場合の季節での飼育環境

            

   1.初夏から秋の始まりまで外で飼育。  2.秋の気配深まる時から春は室内飼育   2の期間で冷え込む冬から初春まで冬眠
   (運動スペースは広くして、日陰部分が必要です。    (窓際の日当たりの良い場所が良いです。)     (暖かくなり過ぎない室内の、日を当たらない場所)
        容器の場合はなるべく大きいものにしましょう。)     容器は夏よりやや狭いものでもOKです。)

    
      
 具体的には5月から9月中旬頃まで            具体的には9月末から4月頃まで      具体的には12月中下旬から3月初旬頃まで。1〜2月は
                                                                  必須。
(室内の場合であり、地域や建物環境やその年の
                                                                  気温に
より異なります。外では11月末から3月末頃迄)                                                                                                           
                                                                  

  
   冬眠させる場合に避けたいこと
     
   
1.容器等に保温カバー等で保護しないで外で冬眠させること。
       
自然界では外で冬眠しているだろうという考えで、外に容器ごとそのまま置けば、真冬に容器内水分は凍り、 生命維持できません。
         自然界では亀達生命体は、体の温度を守れる場所を確保して冬眠します。それは池や河川の凍らない底や、水辺の地中や枯葉の下
         など、温度を確保できる土の中です。河川の底も土の中もちろん冬は冷えていますが、大地には地熱があり、土や枯葉によって空気層
         の温もりもあります。池等の湧き水などもあり、冬眠場所の地中や深い水底は外気温より温かいのです。
          外の池での飼育の方達は枯葉や“すのこ”などでカバーして保温し、冬眠させています。亀自身が場所を選べない場合、人間による
         保温は必須です。一般家庭の狭い飼育容器でそのまま外に置くことは、亀の命を奪う行為です。やむを得ず、室内に置けない時は
         発泡スチロールの箱に入れたり、梱包用の水分を吸わない保温カバーなどで厳重に保護してあげて下さい。空気確保を忘れずに!           


     2.ヒーターを使わない飼育状態の亀を1、2月に冬眠させないでいること。
      
  ヒーターを使っていない場合、寒い時期の亀はほとんどエサを食べていません。最近の12月などはまだ昼間もかなり暖かく、亀が
         昼間起きていることもあって、冬眠開始が遅れがちですが、食べてない状態で起きていることは体力を消耗しますので、1、2月も
         昼間起こしているのは、体力に無理が発生します。数月も食べずに冬眠できるのは、眠って基礎代謝を落としているためであり、
         体力のためにも、最低1、2月の極寒時は冬眠させて下さい。

    3、過去にヒーターで冬越しさせた亀を冬眠に切り替えること。
        
これまでヒーター冬越ししていたのに、冬眠に切り替えるのは、体内の対応が調整できないこともあり、リスクが大きいので、
          ご家庭の安全上の問題がある場合(電気使用量の負荷が大きくなって危険な場合など)を除き、なるべく避けた方がいいです。

    4、土の中に強制的に埋めること。
       
 自然界でいくら土の中で冬眠すると言っても、自分で穴を掘るのであり、空気を得ることも可能ですが、無理に埋めてしまうと、空気が
          確保できないこともあって危険です。実際、埋めて冬眠させる方もいらっしゃるそうですが、おそらく、長年のコツがあるのでしょう。
          一般的には無事な姿を春に見るためにも、強制的に埋めることはやめた方が安全です。もし、亀自身が土を掘って潜った場合には、
          容器の場合、水分が確保できないことがありますので(自然界では雨が降ります。)、時々、霧吹きなどで水分確保してあげましょう。
          
 
    
5.乾いた布などで亀を直接くるむこと。
       
 生命には水分が必要です。毛布・布などで直接、包んでしまうと、保温でなくミイラを作ることになるので、絶対に止めましょう。   

    

 

我が家の冬眠方法
  
         
  
容器はストレスが溜まらない程度の広さで陸地も必要です。水深は甲羅が隠れる程度。 冬眠状態。温度の少ない日の当たらない場所に移動します。
     蓋は以前は空気穴も開いているのでピッタリかぶせていましたが、最近は成長したので、少しずらして空気の出入りが多くなるようにしています。

         
 
衣装ケース蓋に穴を開けて、空気確保。ドライバーを熱して幾つも穴をあけました。↑寝ている状態。 冷えを防ぐために敷く発砲スチロールと包むカバー。
  
(↑ドライバーをガスコンロで熱しましたが、お子さんは危ないのでしないで下さい。) ↑水分が減っていないか、汚れていないか月一回位、確認します。

     
    *あくまでも我が家での参考です。この方法で絶対に命を保証するものではないで、参考としてご覧いただくよう、ご了承下さい。
           


 

 冬眠に関する質問
  
  この内容は平成19年10月1日に掲示板に正覚坊の母さんが質問して下さった内容に対し、10月3日にお答えしたものです。

 
Q1.まず、させるタイミングなんですが、よく本などには水温10度以下となっていますが、どのように判断されていますか?
   私は東京に住んでいます。室内では水温はせいぜい15度くらいと思われます。


 
◎水温10℃を実際に測るというよりは、最低気温を参考にしています。
 11月になると最低気温が東京近辺を例としても10℃を切るため、自然界の亀さんや池で飼育しているケースの冬眠時期と言えます。
 ただ、室内飼いの場合は外気より暖かいので、実際は我が家でも一ヶ月程遅れて冬眠します。12月や3月は最低気温が5℃前後に
 なり、1、2月は2℃から氷点下になりますので、室内飼いでも暖房が切れる時間帯は10℃を切ることもあるので、この期間は冬眠が
 必要です。ただ、暖冬の影響で開始時期は例年遅れがちです。室内の温度にもよりますが、とりあえず、霜が降りる頃には冬眠と
 考えておくと良いと思います。

 Q2-1.冬眠中は水かえの必要はありませんといわれますが、フンなどしていないのですか?本当ですか?

  
◎冬眠をする亀さんの場合は、通常、ヒーターを使っていないので気温に合わせて食欲がなくなり、冬眠前はほとんど食べません。
 更に冬眠中は基礎代謝を極力抑えているのでフンはしません。ですから汚れないのでお水替えも不要です。ただ、現実には暖冬の
 影響や室内の暖房でギリギリまでエサを食べていることがあり、一月に一度位は様子を見るのを兼ねてお水替えした方が安心かと
 思います。昼間のポカポカの時にすると中途半端に起きてエネルギーを消耗してしまうので、夜などの寒い時間帯に交換することを
 お勧めします。

   Q2-2. 何ヶ月も大丈夫?

 
 ◎我が家の2匹の場合、子亀の時は3ヶ月間取り替えずにいて大丈夫だったりしましたが、成長につれて、途中、汚れる気がした
  ので月に一度は取り替えています。実際にはベストコンディションであれば3ヶ月程度取り替えないことも可能だと思いますが、
  室内飼いの場合、あまりお勧めしません。


 
Q3. 今は、60cm×70cmほどのプラスチック衣装引き出しがおうちですが、冬眠中には動かなければ45cm×30cm
  くらいの観察ケース(よくカブト虫など飼うやつです)で、省スペースでしてもらおうかなと思いますが大丈夫でしょうか?


  
◎冬眠中は寝てジッとしているので、通常より一回り小さい容器で大丈夫です。ただ、眠りに入るまでの間に動くことも考え、スト
  レスが溜まらないよう、10cm位の亀さんなら辺が甲羅の3倍位強の長さの容器は必要と思います。ですから45cm×30cmは
  OKと思います。



 
Q 4. 冬眠中の水は深くとよくありますが、(普段は伸ばせば頭が出る程度です)いざというとき登る石などあった方がいい
  でしょうか?


  
◎冬眠中は水中に入っていることが多いのですが、石の上で寝ていることもあります。水中では皮膚呼吸しているようですが、
  石の上で肺呼吸することもあるので、甲羅が水中から出る高さの石を置いた方がいいでしょう。水深は我が家では石の表面が
  出る高さにしてありますので、それほど深くはありません。水中にいると甲羅が隠れる程度の深さです。
   ただ、子亀の場合は甲羅の高さでは浅過ぎなので、もう少し深くして、石などで深い部分、浅い部分を調整すると良いと思います。
  冬眠中も月に一度位は水量が蒸発で減っていないか確認した方がいいですね。

 
Q5. 冬眠中のケースの置き場なのですが、私の家はマンションで、南側の部屋と北側の部屋の温度差がとても激しいのです。
 日中は10度くらいありそうな勢いです。 冬眠には、北の普段あまり使わない物置部屋(ノー暖房)にしようかと思うのですが、
 いかがでしょうか?


  
◎冬眠中に日光が当たってしまうと、容器内の温度がかなり上がるので絶対に避けることであり、南側には置かないことが肝心
  です。内部が暖かくなり過ぎると亀さんが暴れてエネルギーを消耗しますね。暖房の効き過ぎる室内も同様です。雨戸の無い縁側
  とかの家の中でも氷点下やそれに近い低い温度になる可能性のある場所は避けた方がいですが、なるべく温度差の少ない寒めの
  お部屋がいいですね。寒過ぎないことを大前提にしてほどほど寒い所が良いと思います。北の普段あまり使わない物置部屋なら
  良いと思います。但し、機密性が良くて最低気温が確保されるマンションだからであり、一般家庭の北の物置とするお部屋では0℃
  に近くなる可能性もあるので、できれば人間が普段、行き来するお部屋の北側の隅や日光の当たらない壁側が良いように思います。

  Q6. やはり寝ているのだから夜は電気はつけない、もしくは暗くなるようにカバーをかけておく方がいいですよね?
 カメリン3さんの写真では毛布がかかっているようなのですが、あれは保温用ですか、暗くするのもかねています?
 

 
 ◎毛布は保温のためですが、冬眠中は昼間も夜もグッスリ眠っている状態なので、暗くしてあげるためも理由となっています。
 できれば底冷えを防ぐ意味で発砲スチロールなどの上に容器を置いて、ひざ掛け毛布などで包むと理想的ですね。

 
Q7.よくときどき様子を見る。ちょとさわって引っ込むか確かめるとありますが、寝ているところを見るのはかわいそうな気が
  しますがいかがでしょうか。


 
 ◎起こしてかわいそうですが、月に一度位は水位や水質などを確認した方が安全です。最近は暖冬で基礎代謝が下がり切らず、
  お水が汚れることもあるので、お水替えは月一位した方が良いと思います。その時に触ることにより反応も確認できますね。
  交換の時間帯は2でお答えしましたが、昼間ではなく夜に見たり、お水替えすると、亀さんは一時、起きてもまたすぐ寝てしまいます。


 
Q8. ここのところ急に気温20度くらいになってしまったので、動きが鈍くなりました。食欲も落ちています。でも、まだ人間
  だってそんなに厚着じゃない。冬眠にはまだまだですよね。カメの冬眠前ってどんな感じなんでしょうか?


 
 ◎ヒーターがある場合は別ですが(ヒーターがあるのでしたら、冬眠させる必要がありません。)気温が下がることにより、徐々に
  エサを食べなくなります。動きも鈍くなり、冷え込む時にはジッと動かなくなります。夜は保温して寝ている場合でも朝になると暴れる
  時は無理に冬眠させずに昼間は日光浴させても良いのですが、最低温度が10℃を切るようになったら、そろそろ冬眠開始の心構え
  になった方がいいですね。それでも昼間暖かいお部屋ですと、やはり日中は起きてしまいます。


 
 そういうことを繰り返しつつ、明け方などにかなり冷え込むようになったら朝もきっと起きずに静かにしていると思うので、そのまま
  カバーを取らずに冬眠させると良いと思います。暖冬の影響や室内が暖かいケースもあるので、ある程度、亀さんの意思に合わせ
  て、様子を見ると良いと思います。参考に我が家では夜はカバーをかけて眠っていますが、12月末でも朝は起きてしまうので、実際
  に冬眠に入ったのは1月でした(^^; 比較的寒いお部屋に置いて、霜が降りる頃から強制的に冬眠させる手もありますが、ご家庭
  の様子に合わせてみて下さい。どういう場合でも、夜の保温だけはしてあげて下さいね。
    

     病気の亀さん(正覚坊ちゃん)を無事に治した お優しい正覚坊の母さん、貴重なご質問ありがとうございました!!  
                               
                             
                       

 この内容は冬眠を希望される場合の
参考に作成したものであり、ヒーター
での冬越しを否定するものではありま
せん。実際はヒーターで、安全に冬を
越せることをお伝えします。
            管理人 カメリン3
  寒い冬は冬眠するけど、無事に
 元気に春を迎えたいです!
      
            メメラ&カメラ

   
   

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