【現 状 と 課 題】
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保全緑地面積(4.2ha 内、市有地0.5ha、借地2.4ha、未借地約1.3ha)
- 本緑地の北東側は市街化区域に接し、小規模な低層住宅地となっています。住宅の間に畑や樹林地が残り、比較的緑豊かな住宅街が形成されています。西側約50mの距離に国道467号が走り、業務地が隣接しています。東〜南側には農地が残りますが、宅地化が進行しつつあります。
- 高低差が6〜8m程度の比較的緩やかな斜面緑地です。西側から南側にかけて数メートルの擁壁で仕切られ、業務地や住宅が緑地に接しています。緑地北側に3か所の湧水があり、敷地のほぼ中央に湿地や流れが形成され、下流の東南側にまとまった平坦地があるのが特徴です。
- クヌギ・コナラ等の落葉樹を主体とする樹林地で、植物15種、鳥類15種、その他チョウ類、トンボ類、甲虫類などの昆虫類や、ヘビなどのは虫類、ザリガニ、サワガニ、カワニナなどの水生生物等を観察することができます(市民ボランティアによる)。神奈川県レッドデータブック記載種は昆虫類1種が確認されています。
- 「上和田野鳥の森を守る会」が、森の保全活動、清掃、ホタルの放流、イベント等を行っています。近隣の居住者を中心に、毎日の生活に身近な小規模な緑地として、高齢者等の散策や犬の散歩に利用されています。
【コンセプト】 〜湧水の保全とこもれびの森づくり〜
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湧水と流れ、湿地、斜面〜平地の雑木林等、多様な環境を、市南部の生物多様性を育む森として保全、継承するとともに、国道沿い業務地と住宅地の間を緩衝する森として、うるおいのある生活環境の維持をめざす。
【保全・活用方針】
- 『緑地活用エリア』は、比較的平坦な北側の台地上、および東南側の低地で、既存の樹林や畑地を活かしながら、自然とのふれあいの場として活用を図ります。
- 『湧水保全エリア』は、集水域として周辺地域の雤水浸透にも配慮し、湧泉とせせらぎの保全を図る。また、ホタルの育成等に取り組む市民の活動の支援を行っていきます。
- 『緑地保全エリア』は、市民ボランティアによる樹林管理の支援、拡充を図っていきます。
【保全・整備事業の方向性】
- 借地の継続、および未借地部分の借受に努め、緑地の保全を図っていきます。
- 住宅地に面し、比較的平坦で利用しやすいエリアは、保全緑地のエリアの隣接地を含め、土地所有者に税制優遇措置のある借地公園制度の運用等により、緑地としての担保性をより高め、市民の緑とのふれあいの場として活用する取り組みを進めます。
- この森を現状のまま永続的に保全していくため、地権者にとって税制の優遇措置を受けることのできる特別緑地保全地区の指定等について関係者と協議・検討を進めます。
- ネーミングライツなど企業の社会貢献事業の誘致を図り、保全活動支援のための民間資金の導入が得られるような仕組みづくりを検討します。
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