第二十七番書寫山圓教寺からマイカーで中国自動車道⇒舞鶴自動車道⇒京都縦貫道を経て、約120kmを走破し、一気に日本海丹後半島まで日本列島を縦断することになる。
日本三景の一つ、天の橋立の入口を過ぎ、阿蘇海対岸の山の中腹に成相寺はある。
境内から徒歩10分ほどのところにある展望台から眺める天の橋立は、木々を揺らす風の音とともに心を落ち着かせ、まさに補陀洛の海を想像させる。
寺の創建は704年、真応(しんおう)上人が文武(もんむ)天皇の勅願所として開いたと伝わっている。ある日、遠く周防から中国路を経て丹後にやってきた一人の僧(真応上人)が修行中、深雪のため里人の往来もなく、食料も絶え、餓死寸前となったとき、死を予感した僧は「今日一日の食物をお恵みください」と本尊に祈った。すると、堂の外に狼に傷ついた鹿が倒れていることに気付き、肉食の禁戒を破ることに悩んだ僧は空腹に耐え切れず、鹿の左右の腿を削いで鍋に入れて食べてしまった。
やがて雪が消え、里人が登って来て、本尊の左右の腿が削ぎ取られ、鍋に木屑が散っていることに気が付いた。それを知らされた僧は観音様が身代わりになって助けてくれたことを知り、木屑を腿に付けると元通りになったという。
仏像が元通りに「成り合った」ことから、「成合寺」となり、「成相寺」と呼ばれるようになったそうである。
中世には50余りの堂塔が立ち並んだと云うが、1400年の山崩れで境内の大半が破壊され、その後も兵火や大火に見舞われ、近年も台風の被害に遭ったが、その都度立ち直り、今も多くの参拝者を迎えている。
本尊は木造の
聖観音像で、
本尊が開帳されるのは2005年(H17)から3年ぶり、その前は33年ぶりであった。
第二十七番圓教寺からマイカーでは、中国自動車道⇒舞鶴自動車道⇒京都縦貫道を経て、「宮津天橋立IC」で自動車道を降りる。ICを出てすぐに右折、宮津市内へ、宮津桟橋の国道178号線との交差点を左折するとあとは一本道である。途中、高架の下に入ると小天橋のある「JR天の橋立駅」方面へ出られるが、高架の上を行く方が近道。阿蘇海の沿岸を走りながら、丹後半島伊根方面へ。ちょうどJR天橋立駅の対岸、手前あたりに「ドライブインはしだて」が右にある。そこを過ぎた辺りに成相寺への進入路がある。信号はないが、大きな看板があるのでわかり易い。
時間のある方は、そこを通り過ぎ、笠松公園に車を置き、ロープウェーとバスを乗り継いで訪れるのも良いだろう。
【駐車場】
国道178号線の信号のない三叉路を左に曲がり、急な上り坂を約10分走ると寺の駐車場の入口に着く。寺には第一駐車場と第二駐車場があり、40〜50台は停められるスペースがある。
駐車料金は無料だが、拝観料として一人500円を徴収される。帰路、坂道の途中にあるみやげ物と骨董品の店で、そのチケットを出すとコーヒーかまたは紅茶をサービスしてくれる。冬の寒い日にはありがたいサービスである。
笠松公園入口には民間の駐車場が数軒ある。
【駐車料金】 無料
【拝観料】 500円