下から上がると808段の階段が続く
第三十番宝厳寺から今津港に戻り、そこからマイカーで国道161号線を南下、琵琶湖大橋を渡り近江八幡に入る。
水郷めぐりの船着場に程近い近江八幡の湖岸近くの山すそから緑の中を延々と石段が続いている。
かつて巡礼者は第三十番の竹生島から船に揺られてこの長命寺港に着いたのだという。
標高333メートルの奥島山はかつては琵琶湖に浮かぶ島だった。そのためか長命寺の参道は琵琶湖側にあり、以前は舟の便があって、参道のすぐそばまで舟で乗りつけることができたそうである。
長命寺港から県道を渡るとすぐに寺への参道が広がり、808段もの石段が姿を現す。今では車道ができ、残り100段のところまで車で行けるが、それでも参拝客の2〜3割はこの808段の石段を登ると言われ、健康・長寿祈願の寺であることがうなづける。
杉木立の中、石段を登りきると重文である朱塗りの本堂が姿を現す。本堂右には三重塔、左には三仏堂がある。
テキスト ボックス: やちとせや
八千年や
  柳に長き 命寺
運ぶ歩みの
 かざしなるらん
619年聖徳太子により開基されたと云われている。今から1900年以上前の景行天皇の時代、武内宿禰(すくね)がこの地の柳の古木に「寿命長遠諸願成就(じゅみょうちょうおんしょがんじょうじゅ)」と刻んだところ、宿禰は300年以上生き、6代の天皇に仕えた。後にこの地を訪れた聖徳太子が巌の蔭から現れた白髪の老翁のお告げに従い、くだんの柳で千手、十一面、聖観音の三尊一体の像を刻んで伽藍を建立し、宿禰の長寿にちなんで長命寺と名付けたと伝えられている。
本尊は千手十一面聖観音三尊一体といわれ、厨子の中には、中央に千手観音像、向かって右に十一面観音像、左に聖観音像が並んで安置されている。
10〜11世紀の作といわれる十一面、12世紀の千手、13世紀の聖観音の木造三観音立像で、いずれも重文で秘仏で、33年ごとに開帳されているが、今回は61年ぶりの開帳となる。

内陣拝観記念の絵葉書とお守り

彦根城

水郷めぐり

長命寺港前から山を登る車の列

駐車場からは残り100段ほどの石段を登ると寺の門に着くが、下の県道から山門までは808段の石段を登ることになる。昔の人はこの石段を登りお参りされたと思うと、勇気を出して登ってみたくなる。
【駐車料金】   無料
【拝観料】    無料
【内拝料】   1,000円
【駐車場】
「長命寺町」の交差点から500mほど行くと県道が左に曲がっている。そこを右斜めに山の方に入り、約1km山道を登ったところに駐車場がある。トイレもある。
残り100段のところにある駐車場
第三十番宝厳寺からは一旦車を停めた琵琶湖西岸の今津港、または東岸の長浜港彦根港のいずれかの駐車場に戻り、そこから陸路で長命寺を目指すことになる。
西岸の今津港からは国道161号線を南(大津方面)へ、堅田の琵琶湖大橋を渡り、すぐに湖岸通りを北へ、12〜13kmほどの所にある「長命寺町」の交差点を左折する。
東岸の長浜港、彦根港からは、国道8号線を南(栗東方面)へ、または名神高速道路「八日市IC」から国道421号線を経て、国道8号線にある近江八幡の「友定町」交差点へ出る。「友定町」交差点からを湖岸方面(国道8号線を彦根方面から来た場合は右折、八日市ICから国道421号線で来た場合は直進)へ、約10kmのところの「渡合橋北詰」交差点を左折、湖岸通りの「長命寺町」交差点を経て、寺の参道に入る。
滋賀県近江八幡市長命寺町157
第三十一番  長命寺
マイカーで行く 西国三十三ヶ所巡り
本堂
駐車場から残り100段余り

ご開帳当日

お前立ちの
千手十一面観音
三尊一体

寺の全景
長寿の母山 綺耶山 長命寺
本堂内部
周辺の見どころ
観音菩薩