− 今月の草花
   6月・庭の草花写真集 (PDF)

6月「ホタルブクロ」&「ヤマホタルブクロ」桔梗科 

   ◇ 学名  Campanula punctata
           Campanuia は「ホタルブクロ属」の意
           punctata は「斑点のある」の意

   ◇ Campanuia(カンパニュラ)は
           ラテン語で「小さな鐘」の意味








        

               上の写真は「ヤマホタルブクロ」
                  
  
  
   かつて、子どもたちがこの花の中に「ホタル」
  を入れて遊んだという。

   しかし、今はホタルブクロの咲く地に蛍が飛び
  交う風情など想像すらできない。

提灯(ちょうちん)のように垂れ下がる「花の形」
から「ほたる
(火垂る)ぶくろ」と名づけられた
ともいわれる。              
           
            
     花の先端を摘み寄せてひねると、袋状になる。
  ※ 写真(上)参照、蛍はイラスト       

                                



  7月   「クレオメ」 ( 風蝶草 ) ・ スイカズラ科   −セイヨウフウチョウソウ
   

一つ一つの花をよく見ると、さながら
「風に舞う蝶」のよう‥!

夏から秋にかけて頂部に総状花をつける。
中心部から上に伸びて蕾をつけ、次々と花が咲き続ける。

  
  
   白または淡いピンク、なかには濃い色の改良種もある。

   朝方は勢いもよくかれんで美しいが、午後はしおれやすい。
   葉が広く大きいため鉢植えにすると水遣りに追われる。

   長く伸びたオシベ・メシベが足、 花弁が羽、 長い花柄が触角を 
   連想させる。 まさに風蝶草である。





  8月  「ハマユウ」 ( ハマオモト) ・ ヒガンバナ科  クりヌム属
   

   花冠は6裂した白く細い花びらがあり、下部は筒状で、先が赤みを帯びた長い花糸(雄花)が伸びている。
   20個ほどの花を散形花序につけ、その繊細な様は「白い貴婦人」と称される。
   万年青に似た大きくどっしりした緑の葉や海の青に、白い花がよく映える。
   
   日本南部原産の海浜植物で、砂地に深く根を張り乾
   きにも強く、 いかにも南の植物の風情がある。
   宮崎や大分の海岸に多く見られる。 このハマオモト
   属は世界で百種を超えるという。
   
   和名の「浜木綿(はまゆう)」は花の様子が木綿(ゆふ) 
   を垂らしたように見えることに由来する。
   「木綿(ゆふ)」とはコウゾ等の樹皮からとった繊維で 
   作った布のこと。


   タイワンハマユウ(下)
   
   (花の大きい変種で、台湾や与那国島原産)                宮崎 掘り切り峠のハマユウ
                                                       
   ハマユウほどに繊細ではないが、白く清楚で美しい。   


  インドハマユウ(右)   

 同じ仲間だが花弁の幅
 が広く、ユリ似る。
 
 白色の花弁は10p近く
 あり、結構豪華。
 公園などに広く植えられ
 ている。 インド原産。
 

      タイワンハマユウの花                               ピンク系のバウエリーは園芸種      



 9月  『 秋の七草 』

  秋の野に 咲きたる花を (および)折り かきかぞふれば 七草の花      @短歌   

  萩が花 尾花葛花 なでしこの花 をみなへし また藤袴 朝顔の花   A旋頭歌   

                       万葉集 山上憶良の歌 (2首1組)

 ハギ(萩)マメ科  ヤマハギ、ミヤギノハギ、マルバハギ等    cf.ヌスビトハギ
             「萩」は秋の草の代表として作られた国字である。   
 
 ススキ(薄・芒)
イネ科 かやぶき屋根のカヤ。十五夜に飾られる。白銀の穂波の美しさ。
 
 クズ(葛)マメ科  根から澱粉を採る。つる性の草(潅木)で飼料にもされた。


 ナデシコ(撫子)石竹科 和名カワラナデシコ、大和撫子とはその繊細な様からか。

 オミナエシ(女郎花)オミナエシ科 枝の端に黄色の小花を傘状につける。アワバナとも。

 
 
フジバカマ(藤袴)キク科 全草によい香りがあり蘭草とも。花は薄紫で筒状の袴に似る。

 
 
キキョウ(桔梗)キキョウ科 青紫色または白色の5裂鐘形花をつける。

               現在の朝顔は当時は未だなく、諸説あるがキキョウ説が有力。


  七草ともども秋の野草は、なべて地味で淋しげだが、よく観ると優雅で野趣に富んでいる。
   ワレモコウ、ミズヒキ、センブリ、ツリガネニンジン、ヒガンバナ、リンドウ等々

  喧騒な世俗から離れ、せめて中秋の名月の頃は、自然に親しみ、じっくりと日本的な風情・
  詩情を味わってみたいものです。









6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

ミヤギノハギ

シラハギ

オバナ(ススキ)

        ク ズ

        ナデシコ

       オミナエシ

       フジバカマ

        キキョウ

   道端のヌスビトハギ ※

 
 
       ※ アレチヌスビトハギ  最近よく見られるのは実のさやのふくらみが3つ以上ある
                         アレチヌスビトハギです。
          実の鞘の形が、盗人の足跡に似ているところからついた名前といわれる。
          細い鉤毛があり、衣服や動物に付いて種子を散布する。別名:ヤブハギ。


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