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エゴマ(シソ科シソ属) 荏胡麻

エゴマ(シソ科シソ属) 荏胡麻 古名 荏・衣(え)

インド・中国が原産とされ日本には古い時代に伝わったとされる。草丈60cmから100cmのシソ

科の一年草。種子からエゴマ油を採る為、栽培される。
花期は、9月〜10月で太くて短い総状花

序に4mm〜5mmの白い小さな花を多数付ける。花弁は4枚で下側の2枚がやや長い。葉は対生し広

卵形で先が尖り、粗い鋸歯がある。葉の長さは7cm〜12cmで緑色をし裏面は白又は紫がかる。茎

は四角で直立して長い毛に覆われる。果実は2mmほどの扁球形。
エゴマは古くは「え・荏」と呼ば

れていました、この「え」は、種から油を採るところから「え・得」あるいは、その味が良いこと

から「え・良」とする説に起源があるようです。さらに胡麻の種子に似ている事から「エゴマ・荏

胡麻」と名付けられています。
本草和名(918年)には、「和名於保衣乃実」倭名類聚抄(934年)

には、「和名衣」本草綱目啓蒙(1806年)には、「荏 エ 古名 エゴマ シロジソ ジウネ

ン仙台 ジウネアブラ南部」との記述があります。ジウネンの名がありますが、これを食すると十

年寿命が延びると言われた事に依ります。

日本での起源は古くシソと同じく各地の縄文時代の遺跡から発掘されています。それもクッキー状

あるいはパン状と、食品として加工された形跡があり、主に食料とされていたようです。平安時代

(貞観元年)には、エゴマから採った油で初めて灯火を灯したとされます。以後、近年に至るまで

その用途は広がり雨衣、かさ、提灯などの防水加工、印刷の原料、粉石鹸、絵の具の原料にと幅広

く利用されてきました。
荏胡麻は、紫蘇と見間違えるほど良く似た植物ですが、紫蘇の持つ香気と

は言い難い不快と思える臭いがあります。その為か日本では、もっぱら種実が利用されてきました

。野生化が見られ左側山裾に群落を形成していますが、野生の鹿も匂いを嫌ってか食べられた形跡

がありません。