エンジュ(マメ科クララ属)槐 延樹 別名 カイジュ(槐樹)ギョクジュ(玉樹) キフジ(黄藤)
中国原産で日本には、仏教が伝わった時代に渡来したと言われる。樹高20mの落葉高木。花期は、7
月から8月で黄白色の蝶形花を枝先に多数付ける。花は両性花で長さ30cmほどの2回複総状花序を
枝先に出す。雄しべは10個で離生し、雌しべは1個。旗弁はほぼ円形で先がへこみ、中央が黄色を帯
びる。萼は、鐘形、基部の一方が膨れる。果実は豆果、4〜7cmで数珠状にくびれ、中に種子が1〜4
個入り枝から下垂し9〜10月ごろに熟す。葉は互生して奇数羽状複葉で、9〜15の卵形の小葉が付く
。樹皮は灰褐色で、縦に割目が入り、内皮には、臭気がある。エンジュの名は、古名であるエニスの転
訛したもので、エンジュの種子をエニス(槐子)と呼び薬用として用いられ、つぼみや豆果を止血薬とし
ていたことに依ります。
古くから、染料としても利用され、つぼみは黄色、樹皮や果皮は薬色の染料としていました。槐の字は、
この木で彫刻したお面を厄除けとして鬼門においたことから木偏に鬼の字が当てられています。中国で
は、尊貴の木とされ、周の時代、宮廷には3本の木が植えられ朝廷の最高官位にある三公がこの木に
向かい座し、その左右に九卿が並び執務したことから三公を三槐と称し、最高官位を「槐位」と称される
ようになったとか。結構、由緒のある木でもあります。
エンジュ(マメ科クララ属) 槐