フヨウ(アオイ科フヨウ属)芙蓉 別名 木芙蓉(もくふよう) 木蓮(きはちす) 黄蓮(きはちす)
きょ霜 山楮(やまかじ) 山楮(やまこうぞ)
中国原産で日本では、関東地方以南、四国、九州、沖縄に自生する落葉低木で、元禄時代には、すでに栽培
されていた。
花期は7月から10月で直径10〜15cmの白色〜桃色の大柄な花を咲かせる。朝咲いて夕方には萎む1日
花であり、蕾を数多く有することから次々と咲き長期に亘り咲き続ける。
葉は単葉で互生し表面には白い短毛があり、掌状に浅く3〜5裂する。良く枝分かれし樹形は横に広がりま
とまる。果実は?懿果で秋から冬にかけて黄褐色に熟し多数の種子をつける。
中国で芙蓉といえば蓮のことで水芙蓉と呼び芙蓉の木は木芙蓉と呼ばれる。
短命の一日花で、翌日には消えるが数多くの蕾を持ち、次々と大柄の花を咲かせて楽しませてくれる。
芙蓉の呼び名は、中国の民話に登場する妖竜から村人を救った芙蓉(フーロン)という少女の名前に由来す
る。ある時、フーロンが川で米を洗っていると腹を空かせた金魚が現れ、可哀想に思ったフーロンは、洗っ
ていた米を川に流してやった。時が立ち美しく育ったフーロンは、幼馴染のフーズと婚約し、結婚すること
になるが、その結婚式の前夜、川で米を洗っていると又、その時の金魚が現れた。あの時のお礼にと明日、
妖竜が川を下り、洪水となって村を飲み込むから、逃げるようにと教えてくれた。このことは、人に教えて
は、いけないと忠告されるが、気だての優しいフーロンは、村人に教え、村人を高台へと避難させた。翌日
、はたして妖竜が川を下り洪水となる。フーロンとフーズは、妖竜と戦い命を落としてしまう。村人は村を
救ってくれたフーロンをいたみフーロンの墓を建てたが、その墓に芙蓉の花が咲いた。そのこと以来、この
花を芙蓉と呼ぶようになったとか。
こういった民話を思い起こしながら眺める芙蓉の花。お推めしたい。