9月雄花・雌花
10月
10月果実
9月
8月
ホウキグサ(アカザ科パッシア属)箒草 別名 ハキギ・ハハキギ・ホウキギ(箒木)ニワグサ
(庭草)エンイソウ(涎衣草)チバク(地麦)チフ(地膚)マキクサ(真木草)ラクソウ(落草
) 英名 コキア
アジア原産の一年性草本で日本には中国を経由して持ち込まれている。渡来時期は不明だが、9
18年の「本草和名」にあることから1000年以上の歴史を持つ。草丈は、50cmから100
cmで株元から良く分枝し、多数の細い枝を直立させる。雌雄同株で8月から10月にかけて枝に
沿い多数の花を咲かせる。2mm〜3mmの小さな花で花弁は無く、淡緑色の萼がある。雄花と雌花
があり、雄花には5本の雄しべがあるが、雌花では1本の雄しべとなっており、受粉後1.5
mm〜2mm程度の小さな果実を実らせる。葉は、互生し細長い先の違った
2cm〜3cmの披針形。種子や若葉を食用とする。目を細めないと見えないほど小さな花を立ち上
がる茎に沿って無数に咲かせています。乾燥と暑さにとても強く、昨年のこぼれ種がアスファル
トの隙間に落ち、過酷な条件の下次々と発芽成長しています。箒草の名前は、その名の通り枯れ
た草を束ねて箒としたことに依ります。918年の本草和名には地膚子のことを「尓波久佐、一
名末岐久佐」とあり、934年の和名類聚抄には、地膚のことを「和名迩波久佐、一伝末岐久佐
」とあります。地膚子は、箒草の種子のことで漢方で強壮剤・利尿剤として利用していた呼び名
です。1806年の「本草綱目啓蒙」には、「ハハキギ今ホホキギト云 ハキギ南部にて箒ヲハ
キト云。故ニ此名アリ ホホキボウ佐州 ホホキボ同上」と箒草の由来について記述されていま
す。果実は、極々小さいもので食感と色合いから畑のキャビアと言われる「とんぶり」の名で食
用として利用されています。かって飢饉の際、なんとか食べ物をと工夫され生まれたものです。
この小さな実を食べ物にと考えた背景には、よほどの想像を絶する苦難があったことでしょう。
成長期の茎の色は全体に緑色ですが、秋には紅葉して赤くなり美しい景観を演出しています。
ホウキグサ(アカザ科パッシア属) 箒草